9/4【新日本】ブリティッシュ王者・棚橋がベルト姿披露 再戦へ「ザックの引き出し全部開ける」

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2019年9月4日)
○田口隆祐&棚橋弘至&YOH&SHOvsザック・セイバーJr.&鈴木みのる&金丸義信&DOUKI×

　棚橋が8・31イギリスで獲得したばかりのブリティッシュヘビー級王座のベルト姿を日本のファンの前で初披露。前王者・ザックとの再戦に向けて「引き出しが多いザックだけど、前哨戦で引き出し全部開けるやるから」と予告した。

　棚橋とザックは今年3度対戦。4・6MSGではザックが得意の関節技でブリティッシュヘビー級王座を防衛し、棚橋が左ヒジを負傷して欠場に追い込まれた。2ヵ月で復帰した棚橋はこの夏のG1公式戦でザックに丸め込みで雪辱。最終戦となった8・11両国でも8人タッグ戦ながらザックから3カウントを奪い取った。怒りのザックは8・31イギリスでの王座戦をアピール。地元でのリベンジを狙ったが、棚橋がハイフライフローで返り討ちにし、ブリティッシュ王座初戴冠を果たした。地元での悔しい敗戦にザックはすぐにリマッチを要求。そこで、9・15別府での再戦が決定した。

　第5試合はその前哨戦。棚橋が田口&YOH&SHOと、鈴木軍のザックは鈴木&金丸&DOUKIとそれぞれカルテットを結成して対決した。

　ブリティッシュ王座のベルトを腰に巻いた姿を日本のファンに初めて披露した棚橋は、田口たちを円陣を組んで気合いを入れる。試合が始まっても、田口監督の指示のもと、連係攻撃を駆使して畳みかけた。しかし、鈴木軍は得意の混戦に持ち込んで挽回。後楽園ホール所狭しと乱闘を繰り広げると、ザックも鉄柵を使ったアームロックで棚橋の左腕を絞め上げる。

　やりたい放題に鈴木軍はSHOを蹂りんしたものの、ザックをブレーンバスターでぶん投げて逆転。代わって棚橋がリングに飛び込む。得意のフライングフォアアームをザックにぶち込むと、カットに飛び込んだ金丸をドラゴンスクリューで返り討ち。さらに、ザックにもドラゴンスクリューを決めて、棚橋コールを巻き起こした。ザックがコブラツイストや左腕へのオーバーヘッドキックで抵抗するが、棚橋は丸め込んで不意を突くと、ツイスト&シャウトでマットに叩きつけて押し切った。

　タッチをもらって田口がリングインすると、鈴木軍ペースに傾くが、SHO&YOHがダブルジャンピングニーをDOUKIに叩き込んで援護すると、棚橋もザックをエルボーで場外に蹴散らし、RPG 3Kと3人同時プランチャを敢行。ここがチャンスと田口はジャンピングヒップアタックをフェイントにした丸め込みでDOUKIを巧みに押さえ込んだ。

　試合後、力強くブリティッシュ王座のベルトを掲げ、場外で悔しさをあらわにするザック、そして観客に見せつけた棚橋。逸材としてもブリティッシュ王座獲得は新鮮なようで、「どうですか、ブリティッシュヘビー級。どう見えますか」と記者団にもベルト姿を見せつけた。別府まで前哨戦が続くが、棚橋は「引き出しが多いザックだけど、前哨戦で引き出し全部開けるやるから」とザックを丸裸にすると予告した。

【試合後の棚橋&田口&YOH&SHO】
▼田口「諦めなければ…絶対に諦めなければ…。ケツを何発避けられようと、最後まで諦めなければ、違う道を見つけ、勝利を手にする。やはり避けられて、おケツが避けられて…違いますから。避けられてケツということで。今のはスクールボーイではなく、“避けられてケツ"という新しい、来年の1・4、1・5ドームに向けての新技です」

――それをもう出してしまった?

▼田口「先行公開です。避けられてケツ」

――その技で東京ドームで何をしたい?

▼田口「まあ、運がよければロイヤルランブル、第0試合、出られると思いますんで。1・4、1・5、どっちかわからないですけど、そこに向けてしっかりと。1・4、1・5、ドームに懸けます」

▼棚橋「(腰に巻いたベルトを見せつけて)どうですか、ブリティッシュヘビー級。どう見えますか。前哨戦が今シリーズはタップリあるから。引き出しが多いザックだけど、前哨戦で引き出し全部開けるやるから。そして、俺の引き出しは開けない」

▼SHO「このDESTRUCTIONのシリーズは、俺たち3Kはタイトルに絡めてない。だからって、気を抜くつもりはねえし、ジュニアタッグリーグ、その前の大事な大事なシリーズ。DESTRUCTION、結果にこだわって、勝ちにこだわって、最後の神戸まで戦い抜く」

▼YOH「俺は今ね、無限大成長期に入っているから。体の張りもいいしね、コンディションがとにかく今、凄くいい。練習に関していえば、今まで上がらなかった重さがドンドン上がるようになっているから。自分のキャパが増えていっているわけ。そこで、このシリーズでしょ? ライバルの田口監督とも組むし、エースの棚橋さんともたくさん組むし、これ最高じゃん。この俺の増えた部分にさ、ドンドン経験値を落とし込んでいくから、今シリーズで。で、棚橋さんも田口さんもベルトを持っていたでしょ? やっぱね、欲しいよね、ベルト。このシリーズで3Kがもう1つステップアップするような新しい風を起こします」