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9/5【新日本】ジェイをデスティーノでKO 内藤が東京ドームでのIWGP&ICダブルタイトル戦要求

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2019年9月5日)
○内藤哲也&EVILvsジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレ×

 インターコンチネンタル王座前哨戦で王者・内藤がジェイをデスティーノでKO。ファレを沈めて快勝した制御不能男は、悲願のIWGPヘビー級王座との同時戴冠に向けて、「新日本プロレスに早急に回答をいただきたい。来年の東京ドーム大会でIWGPインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座のダブルタイトルマッチを果たして開催するのか、それとも開催しないのか」と団体側に返答を求めた。

 インターコンチネンタル王者の内藤は史上初となるベルト同時戴冠に繋げるべく今年のG1 CLIMAXに臨んだが、最終公式戦でジェイに敗れ、優勝決定戦進出を逃した。この実績を盾にジェイがIC王座挑戦を要求し、9・22神戸でのタイトルマッチが決定。ジェイも同時戴冠に色気を見せ始めた。

 後楽園3連戦・2日目のメインイベントはその前哨戦。ロス・インゴ軍の内藤がEVILと、BULLET CLUBのジェイがファレとそれぞれタッグを結成して激突した。

 ジェイはあとから登場した内藤を見ると、ロープを開いて招き入れて、不敵な笑みを浮かべる。先発は内藤とジェイ。先制争いから場外にジェイを投げ捨てた内藤は、トペに行くと見せかけてリングに寝転び挑発。EVILと共同戦線を張ってジェイを攻め立てると、コーナーミサイルの構えに。しかし、ファレが場外から足をすくって妨害。BULLET CLUBが場外戦であっと言う間に主導権を奪い取った。ジェイは内藤をエプロンや鉄柵に連続して叩きつける。

 その後、ローンバトルを強いられた内藤だったが、ファレのヒザを低空ドロップキックで射貫いて何とか窮地を脱する。代わったEVILはBULLET CLUB相手に奮闘して試合を立て直すと、いい場面で内藤にスイッチした。内藤は後頭部への低空ドロップキック、ドラゴンスリーパー式バックブリーカーなどでジェイの首狙いを展開。しかし、雪崩式フランケンやスイング式DDTは不発に終わると、ジャンピングエルボーも回避され、ジェイの裏投げを食ってしまった。

 あとを受けたファレは体重を活かして攻撃で畳みかけると、一気にグラネードを狙うが、カットに入ったEVILが阻止。さらに、EVILは割り込んできたジェイにダークネスフォールズを見舞う。勢いを取り戻した内藤はスイング式DDTをファレに見舞うと、ここがチャンスとデスティーノの構えに。

 ファレはこれを振り払ってレフェリーとの交錯を誘うと、セコンドの外道が乱入するが、内藤がマンハッタンドロップで返り討ち。ジェイもパイプイスを持って飛び込むが、EVILもイスを振り回してその動きを止めると、すかさず内藤はコリエンド式デスティーノで挑戦者をKOした。即座にEVILがラリアットやパイプイス攻撃でファレを痛めつけてお膳立てすると、満を持して内藤が正調デスティーノを敢行し、3カウントを奪い取った。

 デスティーノでジェイをKOした内藤は、余裕タップリに挑戦者へ罵声を浴びせる。ジェイが退場するとマイクを掴み、改めて王座同時戴冠に言及した。「このIWGPインターコンチネンタル王座を懸けて、9月22日神戸大会でジェイ・ホワイトと対戦するわけですが、彼もインターコンチネンタル王座を保持しながら、IWGPヘビー級王座を保持したいという野望を口にしていたわけですよ。そう言えば、G1 CLIMAX優勝者・飯伏幸太も同じようなことを口にしてたっけ」と指摘し、「そこで俺は、新日本プロレスに早急に回答をいただきたい。来年の東京ドーム大会でIWGPインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座のダブルタイトルマッチを果たして開催するのか、それとも開催しないのか」と新日本に返答を要求。そして、「もし開催しないのであれば、俺はこのインターコンチネンタル王座を保持したまま、挑戦権利証を狙いにいきますよ」とG1を制した飯伏の持つIWGP挑戦権利証獲りまで視野に入れた。

 内藤コールがこだますると、制御不能男は「まあ、普段はトランキーロ、あっせんなよと言ってますが、ダブルタイトルマッチへの機運が高まっている現状、新日本プロレスはノー・トランキーロ…焦ったほうがいいぜ、カブロン」と再び新日本を挑発。最後は「デ!ハ!ポン!」締めで後楽園ホールを自分色に染め上げた。

 もし仮にダブルタイトル戦が実現すれば、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカに10・14両国で挑戦するロス・インゴ軍の盟友・SANADAと対戦する可能性も浮上する。EVILも改めてIWGPヘビー級王座狙いをこの日、宣言した。しかし、内藤は「EVIL、SANADA、そして鷹木。それぞれが上を目指していいじゃん。俺も上を目指してるから。もし同じユニットの仲間が同じ方向を向いてたら、戦わない手はないでしょ? 俺の言ったことと目標が被るのであれば、俺と戦えばいいよ」と同門対決を辞さない構えだ。

 「今、俺が何をしたいかが一番大事なわけで。それをこうして皆様の前でしっかりと口にして伝えること、それが一番大事だと俺は思うからさ。俺は俺の思う道を行くのみだよ」とあくまでも唯我独尊を貫くつもりの内藤。まずはジェイを返り討ちにし、野望実現に向けて自分本位に突き進むつもりだ。

【内藤の話】「今、俺が思っていることはリング上で言った通りだよ。EVIL、SANADA、そして鷹木。それぞれが上を目指していいじゃん。俺も上を目指してるから。もし同じユニットの仲間が同じ方向を向いてたら、戦わない手はないでしょ? 俺の言ったことと目標が被るのであれば、俺と戦えばいいよ。それはシングルマッチなのか? それともタッグマッチで一緒に組みながら戦うのか? いろんな戦い方があるよ。でも、こうやって競い合っていくことこそユニットを高める最高の方法だと俺は思うからね。EVILはどう思っている? 鷹木はどう思ってる? SANADAがどうしようと思っている? そんなことは関係ないよ。今、俺が何をしたいかが一番大事なわけで。それをこうして皆様の前でしっかりと口にして伝えること、それが一番大事だと俺は思うからさ。俺は俺の思う道を行くのみだよ。まあ、あとは最初にも言ったけど、会場で言った通り。それ以上のこと、何か聞きたいんですか? いやあ、俺、オクパードなんだよね。海外から帰ってきて、すぐ神宮球場に行って、そしてシリーズ開幕ですか。いやあ、オクパードだぜ。そしてカンサードだよ。まあ、質問があるならさ、俺の携帯を鳴らしてよ。言っておくけど、俺の携帯、常にサイレントだからね。俺が出るか出ないか、その答えはもちろんトラ…いや、トランキーロじゃないな。これはノーだな。まあ、もっと話が聞きたければ、明日後楽園ホールに来ればいいんじゃない? このシリーズ、帯同してくればいいじゃない? 今シリーズ、ジェイ・ホワイトとの前哨戦、皆さんで楽しみましょうよ。じゃあ、帰ろうかな。アシタマニアーナ、アディオス」」

【EVILの話】「いろんなヤツがいろんなこと言ってるよな。俺の欲しいものを教えてやるよ。それはIWGPだ。よく覚えとけ」

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