9/14【全日本】苦戦も曲者アドニス突破 野村が初V&三冠再挑戦実現へ始動

『第7回 王道トーナメント』開幕戦 新潟・三条市栄体育館(2019年9月14日)
「第7回 王道トーナメント」1回戦 ○野村直矢vsサム・アドニス×

　野村が曲者・アドニスを撃破して1回戦を突破。王道トーナメント初優勝と三冠ベルト3度目の挑戦実現へ向けて始動した。

　9・3後楽園大会における宮原との三冠戦で大激闘を繰り広げた野村だが、あと一歩及ばず至宝ベルト初戴冠はならなかった。それでも野村は史上最年少戴冠をあきらめず。王道トーナメント初優勝を成し遂げ、3度目の挑戦を実現させる構えをみせている。

　1回戦の相手は曲者・アドニス。4月のチャンピオン・カーニバルでも対決し、野村が勝利。5ヵ月ぶりの再戦となったが、野村は大苦戦を強いられた。お株を奪う腰クネポーズで挑発したまではよかったが、攻勢に出たと思いきや、気づいたら主導権を握られてしまう。ショルダータックル、ジャンピングバックエルボーで攻め立てられると、ダイビングローリングネックブリーカードロップ、大外刈りを立て続けに被弾。リバースチキンウイングで絞め上げられた。

　巧者のアドニスに対抗するように、野村も後方回転エビ固め、スクールボーイ、逆さ押さえ込みと丸め込みを連発。スピアー、ミサイルキックで攻め立てた。ノムラロック(仮)が不発に終わり、雪崩式ブレーンバスターで叩き落とされても、ジャーマンで逆襲。フロッグスプラッシュを放ったものの、両ヒザで迎撃され、みちのくドライバー、ダイビングボディプレスの猛攻を浴びた。

　どうにもペースが握れない展開が続いたが、野村は勢いだけで引き寄せた。こん身のジャンピングエルボーでアドニスをねじ伏せると、スピアーからのジャックナイフでニアフォールに追い込む。間髪入れずフロッグスプラッシュを連射すると、マキシマムを爆発させて一気に3カウントを奪った。

　苦闘の末の逆転勝利。野村が難敵・アドニスを撃破し、1回戦を突破した。王道トーナメント初制覇と三冠ベルト再挑戦へ向けて好スタートをきった形。「4月のチャンピオン・カーニバルで当たった時もだいぶ苦戦したんで、今日は本当に勝てるかどうか不安で、向こうも絶対前よりは強くなってるし」と告白したが、終わってみれば「ただ俺の方がさらにさらに強くなってた」と実感することができた。

　今年に入ってから進化の一途をたどる野村。2回戦は9・22大阪で、「ゼウスvsディラン」の勝者と対決する。自信を深める一方の野村は「これで1回戦突破。次どっちくるかわかんないけど、俺は自分のプロレスをして、そして2回戦も必ず突破する」と豪語してみせた。

【野村の話】「1回戦突破。いやぁ、サム・アドニス選手、本当に本当に手強かったし、この間4月のチャンピオン・カーニバルで当たった時もだいぶ苦戦したんで、今日は本当に勝てるかどうか不安で、向こうも絶対前よりは強くなってるし。ただ俺の方がさらにさらに強くなってた。だから結果は同じですよ4月と。これで1回戦突破。次どっちくるかわかんないけど、俺は自分のプロレスをして、そして2回戦も必ず突破する」