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9/15【大日本】TAJIRI陥落…青木が逆転勝利で歓喜のジュニア王座初戴冠、V1戦で4WAY浮上

『〜BIG JAPAN DEATH VEGAS〜』神奈川・横浜文化体育館(2019年9月15日)
BJW認定ジュニアヘビー級選手権試合 ○青木優也vsTAJIRI×

 5度の防衛を誇るTAJIRIから逆転勝利をあげて、青木が歓喜のジュニア王座初戴冠。試合後、TAJIRI、吉野達彦、関札皓太が挑戦をアピールし、4WAYでの初防衛戦が浮上した。

 TAJIRIは5・5横浜文体で橋本和樹を破り、ジュニア王座を奪取した。谷口裕一、吉野&関札、ヨースケ・サンタマリア、フランク篤、グレート小鹿を次々と撃破して5度の防衛を果たすと、次なる挑戦者に進境著しい青木を指名。ベルトを腰に巻いた会場である文体でV6戦を行った。青木は昨年11月の両国以来、10ヵ月ぶり3度目の挑戦となった。

 静かなグラウンド戦で幕開け。一旦TAJIRIが場外に降りて息を整えるが、リングに戻ると、試合は動き出す。ロープを使った攻防から青木が脇腹攻めに着手。エルボーをピンポイントに突き刺すと、キチンシンクやサマーソルトドロップを叩き込み、ボディシザースで絞め上げた。

 長時間捕まってしまったTAJIRIだが、サードロープめがけて首からシーソーホイップで叩きつけて反撃開始。青木に負けじと首攻めに打って出る。場外ではハイキックで首を射貫くと、リングに戻れば、ネックブリーカードロップからチンロックに捕獲した。青木の反撃を読んでスリーパーにも固める。

 フラフラになった青木だが、打撃戦に持ち込むと、TAJIRIのお株を奪うハンドスプリングエルボーで奇襲。コーナーからケブラーダで宙を舞った。場外で「絶対勝つぞ!」と吠える。リングに舞い戻ると、スワンダイブ式ミサイルキックもクリーンヒットした。

 しかし、青木が再びコーナーに上がったところをTAJIRIが襲撃。パイルドライバーでマットに突き刺し、一瞬にしてペースを奪い取る。バズソーキックは避けられて、青木に丸め込まれるも、キックアウトした瞬間に、レフェリーに突っ込んで無法状態を作り上げた。青木は延髄斬りをぶち込み、コーナーからダイブするも、TAJIRIは狙いすましたグリーンミストを噴射する。

 それでも青木は動じなかった。すぐに自陣に戻って、ペットボトルの水を顔にかけて視界を回復させると、そのペットボトルでTAJIRIを痛打。トラースキックからムーンサルトプレスで勝負に出る。これは避けられて痛恨の自爆となったが、なおも勝負を捨てない青木はバスソーキックを空転させると、得意のブルーストーム(変型逆さ押さえ込み)でクルリ。逆転の3カウントを奪い取った。

 3度目の正直で青木が歓喜のジュニア王座初戴冠。場内には「青木」コールがこだまする。「勝ったぞ! いろいろ思い入れのあるこのジュニアのベルトを、ここ地元・横浜で獲ったぞ!」と喜びを爆発させた青木は、「このベルトには随分寂しい思いをさせてしまったけど、自分が新しい大日本プロレスジュニアのチャンピオンだ!」と高らかに宣言。「自分がチャンピオンになったからには、誰からの挑戦も受けます!」」と言い切った。

 すると、花道途中まで下がっていたTAJIRIがきびすを返してリングに舞い戻り、青木を背後から襲撃。ベルトを奪い取って、青木に殴りかかる。さらに、吉野と関札もそこに割り込んで、リング上はベルトの奪い合いに。青木は何とかベルトを奪い返すと、「おい! しつこいぞ! 誰でもかかってこいとは言ったものの、こんなにすぐやられたら…。TAJIRIさん、あなたは俺の勝ちに納得してないんですか? パリピ(吉野&関札)、まだ諦めてないですよね?」と挑戦の意志を確認し、「自分がチャンピオンになったからには誰の挑戦も受ける。なぜなら大日本のジュニアのチャンピオンはこの俺だからだ!」と高々とベルトを掲げてみせた。

 バックステージでTAJIRIが「俺が吉野と関札をまとめて相手したみたいに、あいつもやってみたらいいじゃん? 例えば、4WAYとかさ。神様からの、たぶんあまり知恵のまだ回らない、土が動き出したばかりの人間の青木君に提案だな」と4WAY戦を提案。吉野と関札も同意すると、青木も「そんなの言われたからには、こっちだって逃げも隠れもしませんよ。やりたければ挑戦を受ける」と受けて立つ構えを見せ、V1戦での4WAYマッチが浮上した。

 「そのTAJIRIさんの言い分も聞いて、それで勝って、このベルトの価値も高めて、自分のやりたい相手ともドンドンドンドンやっていきたいと思います。4WAYでしたっけ? やりましょうよ。やりたいヤツが挑戦してくればいいじゃないですか? その分、このベルトの価値がドンドンドンドン高まっていくと思ってます」と青木にはその先の構想も頭にある様子。若き王者を中心に大日本ジュニアはさらに熱を帯びることになりそうだ。

【試合後の青木】
▼青木「勝ちました! 本当にメチャクチャ嬉しいですよ。今まで散々…まず忍さんに挑戦して、和樹さんに挑戦して、で札幌でTAJIRIさんに負けて。ジュニアとしてどうなんだろうかと散々思いましたけど、この夏、いろんな経験を積んで、自信を1から、0から付けて、やっとこのベルトにありつけました。もう大日本のジュニアはつまらないと、面白くないとか言わせませんよ。自分がドンドンドンドン新しい可能性を開いていって、もっともっとこのベルトの価値が輝くように、僕がしていきます」

――TAJIRI選手から4WAY戦の提案があったが?

▼青木「そんなの言われたからには、こっちだって逃げも隠れもしませんよ。やりたければ挑戦を受ける。自分は逆で、自分からもやりたいジュニアの相手がたくさんいるんで。そのTAJIRIさんの言い分も聞いて、それで勝って、このベルトの価値も高めて、自分のやりたい相手ともドンドンドンドンやっていきたいと思います。4WAYでしたっけ? やりましょうよ。やりたいヤツが挑戦してくればいいじゃないですか? その分、このベルトの価値がドンドンドンドン高まっていくと思ってます」

【TAJIRIの話】「まあ、ベルトを失っちゃったけど、だけど神っていろいろ言われると思うんだ、人間から。あれはインチキだとか、なんとかね。で、今は一番言われるかもしれないけど、だけどさ、人間ってあれでしょ? 嫉妬したり、欲をかいたり、いろいろするじゃん。今までせっかく俺が作り上げたストロングJという地球をこんな人間如きに汚してほしくないわけ。だから、なんかね、あいつが…あの青木が何かマイクで言っているのを見て、ムカッときちゃったんだな。ちょっとね、もうこのまま天上界に帰ろうと思ってたけど、舞い戻って来ちゃいそうな…。なんか、誰の挑戦でも受けるんだって? じゃあ、俺が吉野と関札をまとめて相手したみたいに、あいつもやってみたらいいじゃん? 例えば、4WAYとかさ。神様からの、たぶんあまり知恵のまだ回らない、土が動き出したばかりの人間の青木君に提案だな。クソ」

【吉野の話】「今日の試合で青木を応援していた気持ちが半分と、やっぱりTAJIRIから取り返したいという気持ちが半分でした。なので、青木が勝ったこともあったんですが、4WAYでしょ? もう1回、やっぱり僕は4WAYでTAJIRIから勝って、最後に獲りますよ。で、文句ないでしょ? 僕は諦めてないです。何回も挑戦しました。何回も負けましたけど、僕は諦めたわけないでしょ? ベルトを獲りたいと思います」

【関札の話】「何か神様か誰かわかんねえけど、4WAY、いいじゃないですか? やってやりますよ。でも、前に3WAYマッチやった時はパリピvsTAJIRI、この構図でやられたのは重々わかってる。パリピはタッグチームだけど、今回はそうはいかせねえよ。個人として、関札皓太として、4WAYマッチに臨みたいと思います」

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