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9/15【新日本】ザック2週間でブリティッシュ王座奪回、IWGP&ICとの“三冠狙い"宣言 KENTA介入でGOD防衛、石井&YOSHIと大乱闘

『DESTRUCTION in BEPPU』大分・別府ビーコンプラザ(2019年9月15日)

 新日本9月のビッグマッチ『DESTRUCTION』3大会の先陣を切る別府大会が15日に行われ、ザック・セイバーJr.が棚橋弘至を破ってわずか2週間でブリティッシュヘビー級王座奪回に成功。また、この日からシリーズ合流となったBULLET CLUBのKENTAが、IWGPタッグ王者の“GOD"タマ・トンガ&タンガ・ロア組のV6を介入行為でアシストし、敗れた石井智宏とYOSHI-HASHIがKENTAと大乱闘を繰り広げた。

 8・31英ロンドン大会で棚橋がザックを破って王座を奪取。母国で赤っ恥となったザックはすぐさまリマッチを要求し、別府メインでのリターンマッチが組まれた。

 米マジソン・スクエア・ガーデン大会でも行われた「棚橋vsザック」戦は、実に今年4回目。それだけに手の内を知り尽くしたハイレベルかつテクニカルな先読み合戦となった。場外まで棚橋をおびき寄せたザックが多彩な足関節技で棚橋を追い詰めたものの、棚橋もスリングブレイドやハイフライフローで一気に逆転。秘策の“腕極め式"テキサスクローバーホールドも繰り出してギブアップを迫った。

 だが、ロープに逃れたザックはザックドライバー発射で巻き返すと、再びハイレベルな読み合いに。棚橋がだるま式ジャーマンを放てば、ザックもヨーロピアンクラッチで対抗し、さらに逆十字固めへと変化。棚橋もこれを丸め込みで切り返したが、3カウントには至らない。ならばと続くコブラツイスト合戦は棚橋が競り勝ったかにみえたものの、さらに切り返したザックが両足を巻き込む変型グラウンドコブラツイストでガッチリ押さえ込み、ガッチリと3カウントをつかんでみせた。

 今年4度目の対決を制して、棚橋からわずか2週間でブリティッシュ王座奪回に成功。マイクをつかんだザックは「俺は以前、ストロングスタイルは死んだと言ったけど、見ろよ。グラウンドコブラツイストだぜ。それで棚橋に勝ったんだ」と“してやったり"の笑顔を浮かべると、「IWGPヘビーとインターコンチネンタルのダブルチャンピオンになりたいヤツがいるようだが、だったら俺はトリプルクラウン・チャンピオンになってやる。イギリス人初のIWGPヘビー級王者になってやる」とも宣言。来年1・4&1・5東京ドーム2連戦を見据えて、内藤哲也や飯伏幸太、ジェイ・ホワイトらが相次いで“IWGPヘビー&IC同時戴冠"を口にしているが、ザックもその輪に飛び込んだばかりか、ブリティッシュ王座も加えた“三冠"をぶち上げて別府大会を締めくくった。

 セミファイナルでは石井&YOSHI-HASHI組が“GOD"トンガ&ロア組のIWGPタッグ王座に挑戦した。8・31ロンドン大会で行われたNEVER王座戦にGODが介入し、BULLET CLUB新メンバー・KENTAの王座奪取をアシスト。王座陥落となった石井とGODの遺恨がIWGPタッグ戦に昇華した。

 攻勢の石井&YOSHI-HASHI組がGODのセコンド・邪道の介入も蹴散らして好機を迎えたものの、YOSHI-HASHIが必殺カルマの体勢に入ったところでKENTAが出現。気をとられたYOSHI-HASHIをトンガがスクールボーイで丸め込み、まんまと3カウントを奪い去って6度目の防衛に成功した。

 今度はKENTAがGODの防衛を援護した形となったが、怒り心頭に発した石井とYOSHI-HASHIはKENTAと大乱闘を展開。あす(16日)の鹿児島大会で、飯伏との東京ドームIWGPヘビー挑戦権利証争奪戦に臨むKENTAだが、CHAOS勢との遺恨もさらに深まった形となった。

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