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9/17【イケメン自主興行】イケメンが2020年からアメリカ拠点に「プロレス探しの旅」へ 全敗も一日4試合完走

『樋口壮士朗アワー みんながもっとイケメンを好きになる☆』東京・新宿FACE(2019年9月17日)
○TAJIRIvs樋口壮士郎×

 イケメンがTAJIRIとの師弟対決に敗退。過酷な一日4試合を戦い抜き、「自分の本当にやりたかったプロレス探しの旅に出ます」と2020年からアメリカに活動拠点を移すことを明かした。

 この日の新宿大会は2016年11・21新木場大会以来、2年10ヵ月ぶりのイケメン自主興行。前回は一日3試合を行ったが、今回はそれを上回る一日4試合を強行した。対戦カードは当日発表ながらチケットは前売りで完売。会場に張られたスポンサーの幕は全て手書きで手作り感満載の中、イケメンはWNC時代の黒潮二郎を復活させ、ヤンキースタイルの「黒潮“竹塚"二郎」に変身してヤンキー二丁拳銃とトリオを結成。そして4試合目のメインイベントでは本名の樋口壮士郎として師匠・TAJIRIとの一騎打ちに臨んだ。

 イケメンこと壮士郎は入場ゲート前でジャケットを脱ぎ捨ててリングイン。父・樋口二郎さんが特別リングアナウンサーを務め、両者をコール。師弟対決のゴングが鳴った。握手を交わした両者はじっくりとしたレスリング勝負で幕開け。TAJIRIがグラウンド卍でもん絶させれば、壮士郎は執ようなヘッドロック地獄に引き込む。TAJIRIはキーロック、チキンウイングアームロック、腕ひしぎ逆十字固めと徹底した腕攻めで主導権を握った。

 守勢に回る壮士郎を見かねた父・二郎さんがリングサイドにやってきてゲキを飛ばす。TAJIRIがスライディングキックで蹴り飛ばしてしまったが、壮士郎は応えるようにスワンダイブ式ミサイルキックで反撃を開始。ムーンサルトが自爆に終わっても、バズソーキックをガードすると、スリーパーで絡みついた。

 するとTAJIRIがコーナーに叩きつけて逃れようとし、ソフト今井レフェリーに激突してしまう。レフェリー昏倒のスキに、TAJIRIはグリーンミストの構えをみせたが、阻止した壮士郎は何と師匠にキス。口移しで毒霧を奪うと、掟破りの逆グリーンミストを噴射した。が、回避したTAJIRIがグリーンミストをさく裂。すかさず首固めで丸め込むと、息を吹き返した今井レフェリーが3カウントを叩いた。

 師弟対決はTAJIRIに凱歌。全敗に終わったイケメンだが、過酷な一日4試合を完走してみせた。試合後、TAJIRIと握手、抱擁を交わしたイケメン。メイン前のビジョンで国内での活動を今年いっぱいで終え、2020年からアメリカに拠点を移すことを発表していたが、「さっきVTRで発表したけど、年内で日本での活動を一時休止します。俺なりの旅に出ようと思います」と直接ファンに報告。壮行試合として自ら12・23新宿大会を開催することも決めた。

 2020年から「旅人」となるイケメン。今年7月にNXTのトライアウトを受けていることが公表されており、NXTのツイッターにも登場するなど高い評価を受けている。去就については明言しなかったものの、イケメンは「来年からアメリカで自分の本当にやりたかったプロレス探しの旅に出ます」と宣言。2日後の19日に27歳の誕生日を迎えるが、TAJIRIがアメリカECWで活動を始めたのも27歳の時だった。奇しくも師匠と同じような道を歩もうとしているイケメンは「俺もアメリカで絶対に一旗揚げてやろうという思いで向こうに行きたいと思ってます」と誓っていた。

【試合後のイケメン】
――全敗に終わったものの4試合を戦い抜いたが、振り返って?

▼イケメン「詳しいことは覚えてないんですけど(苦笑) 流れるように終わりましたね。でも年内でアメリカに行くって発表できたんで。来年からアメリカで自分の本当にやりたかったプロレス探しの旅に出ます。いやぁ楽しみだ。旅人です来年は。年内でグッバイ、日本とはとりあえず」

――師匠・TAJIRIと同じような道をたどると?

▼イケメン「そうですね。そしてTAJIRIさんがECWに出たのが27歳らしいんですよ。俺、あさって27歳になるんですけど、タイミングも偶然なんですけど一緒だなと思って。俺もアメリカで絶対に一旗揚げてやろうという思いで向こうに行きたいと思ってます。よろしくお願いします」

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