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9/20【NOAH】11・2両国からGHCヘビー級ベルト新調 「清宮vs拳王」調印式でお披露目

 GHCヘビー級選手権のベルトが11・2両国大会から新調されることになった。20日に都内ホテルで開かれた同王座戦調印式内で一足早く披露され、両国で激突する現王者・清宮海斗と挑戦者でN-1 VICTORY覇者・拳王は、ノア年間最大の舞台で“新ベルト"も争うことになった。

 “初代ベルト"は2001年4月15日に故・三沢光晴さんが初代王座に就いて以降、修繕を施されながら常にGHCヘビーの激闘とともにあった。今年から新体制に移行したノアは、緑色のマット、ロゴマークなどを一新してきたが、新生ノアとして年間最大のヤマ場となる11・2両国大会では、団体の象徴でもあるGHCヘビー級ベルトもリニューアルされることなった。

 ベルト新調を発表した武田有弘社長は「初代同様今回もレジーパークス製のベルトです。ベルト創設時の2001年からノアにおいて最も歴史のあるベルトを今回のタイミングでリニューアルする経緯ですが、来年の8月にプロレスリング・ノアは20周年を迎える中、清宮海斗がGHC王者となり、全社一丸となって新しい時代を作り上げようとしております。そして、新たな歴史、新しいノアを見せていくという意味を込めております」と説明。約19年半の年月を経て、その役目を終える初代ベルトに関しては「長い歴史を築き上げてきたベルトには敬意を込めて、大切にこれからも保管して参りたいと思っております」と話した。

 調印式で新ベルトを目にした清宮は「自分は今まで守ってきた(現状の)このベルトに思い入れがある」としたうえで、「でも、この新しいベルトにだって、いろいろな人の思いが詰まってると思うので、これを防衛することによって、GHCのベルトの“意思"っていうのを新しいベルトに受け継ぎたいと思います。ホントに凄い立派なベルトなので、このベルトがしっかり似合うようなレスラーとして、自分も一緒に成長していきたいなと思います」と誓いを立てた。

 対する拳王は「この新しいベルトに思いが詰まってる? それはこのベルトを作った会社…いや、リデット・エンターテインメントが清宮に任せたいがために作ったベルトだと俺は感じてるんだ。だが、そうはさせないぞ。俺がこの新しいベルトを巻いて、プロレスリング・ノアを俺の色に染めてやるよ」と反骨心を燃やした。

 そして調印式では、拳王が清宮を改めて猛“口撃"。「去年の12月から清宮がGHCチャンピオンになって、なんだかな…。GHC戦線にまったく刺激がなくなってきたなと俺は思ってる。ノア、これからさらに進化が必要なのに、刺激のないGHC戦線? そんなもん、もう見たくねえだろ? 俺がこの刺激のないチャンピオンから両国でベルトを奪い、プロレスリング・ノアのGHC戦線に刺激を、そして感動を与えられるチャンピオンに俺が、必ずなりたい」と“清宮政権"を辛らつに否定しながら宣言した。

 さらには「(清宮が)海外遠征に行く前も帰ってきてからもシングルマッチをやった…その頃は本当に心の綺麗な22歳でした。だけど今の清宮海斗を見てみろよ。『清宮さん、清宮さん』ってリデット・エンターテインメントに持ち上げられて、今はなんか曲がって育ってる感じがする」と清宮の人間性までをも否定。「自己プロデュース能力がまったくないんだよ。だから自分で自分の感情で行くことができない。だから刺激が生まれないんだよ。俺がこいつの本当の感情を11月2日に出させせてやろうと思ってる」と宣告した。

 一方で若き王者の清宮は、11・2両国大会を新生ノア最大のヤマ場と位置づけ、“完全集中"を理由にあえてN-1不参加を選択した。「11月2日、両国大会。これはこれからのノアが大きく飛躍するために、重要な大会なので、必ず俺が勝って、新しい景色をみせます。これ以上ない刺激のある大会にしてみせます」と応戦した。

 拳王の数々の“口撃"には「もうそんな母親みたいな目線の言葉にはうんざりですね。俺はイチ選手として必ず倒すんで」とため息をつきつつ、「本当に拳王とは…僕が背中を追いかけるところからスタートして、本当にたくさんの思い入れがありますし、『こいつだけには負けたくない』っていう他にはない気持ちがある選手。しっかりライバル視っていうものを最大限に発揮して倒したい」と新ベルトの傍らで、すべてを注ぎ込む覚悟の両国を見据えた。

 調印式における清宮、拳王、武田社長のコメントは以下の通り。

【調印式の模様】

▼武田社長「お忙しい中、プロレスリング・ノア会見にお越しいただきましてありがとうございます。11月2日・両国国技館大会にて行われるGHCヘビー級選手権試合の調印式に先立ち、両国大会よりGHCヘビー級ベルトをリニューアルすることをお知らせさせていただきます。初代同様今回もレジーパークス製のベルトです。ベルト創設時の2001年からノアにおいて最も歴史のあるベルトを今回のタイミングでリニューアルする経緯ですが、来年の8月にプロレスリング・ノアは20周年を迎える中、清宮海斗がGHC王者となり、全社一丸となって新しい時代を作り上げようとしております。そして、新たな歴史、新しいノアを見せていくという意味を込めております。初代ベルトはこれまでにも修繕など施して使用しておりました。長い歴史を築き上げてきたベルトには敬意を込めて、大切にこれからも保管して参りたいと思っております。清宮選手が現在のベルトを巻く最後のチャンピオンとなり、11・2両国の勝者が新しいベルトを最初に巻くチャンピオンとなりなります」

――デザインのコンセプトなどは

▼武田社長「初代ベルトをデザインしていただいた方と同じ方にノアのイメージを込めたデザインをしていただきました。(ベルトの端には)初代ベルトのデザインも残していまして、裏面は緑色になってます」

――王座戦に向けた意気込みを?

▼拳王「去年の12月から清宮がGHCチャンピオンになって、なんだかな…。GHC戦線にまったく刺激がなくなってきたなと俺は思ってる。ノア、これからさらに進化が必要なのに、刺激のないGHC戦線? そんなもん、もう見たくねえだろ? 俺がこの刺激のないチャンピオンから両国でベルトを奪い、プロレスリング・ノアのGHC戦線に刺激を、そして感動を与えられるチャンピオンに俺が、必ずなりたいと思う」

▼清宮「11月2日、両国大会。これはこれからのノアが大きく飛躍するために、重要な大会なので、必ず俺が勝って、新しい景色をみせます。これ以上ない刺激のある大会にしてみせます。応援よろしくお願いします」

――ベルトが新調されたことについて?

▼清宮「やっぱり自分はGHCチャンピオンとして、今まで守ってきたこの(現状の)ベルトに思い入れがありますし、数々の選手が巻いてきた選手が巻いてきたベルトなので、いろんな人の思いが詰まってると思います。でも、この新しいベルトにだって、いろいろな人の思いが詰まってると思うので、ベルトを防衛することによって、GHCのベルトの“意思"っていうのを新しいベルトに受け継ぎたいなと思います」

▼拳王「この新しいベルトに思いが詰まってる? それはこのベルトを作った会社…いや、親会社のリデット・エンターテインメントが清宮に任せたいがために作ったベルトだと俺は感じてるんだ。だが、そうはさせないぞ。俺がこの新しいベルトを巻いて、プロレスリング・ノアを俺の色に染めてやるよ」

――新ベルトを見ての感想を

▼清宮「ホントに凄い立派なベルトなので、このベルトがしっかり似合うようなレスラーとして、自分も一緒に成長していきたいなと思います」

▼拳王「清宮に巻いてもらいたいがために作ったこの高そうなベルト…。いいよなあ? カネをかけて清宮海斗に任せたいと思っているリデット・エンターテインメント。俺はな、こいつ(清宮)を11月2日の両国で倒すからな。お前らの思い通りにはいかないからな」

――拳王選手は両国に向けてベルト奪取のみならず“超満員"という目標も掲げているが、あと1ヶ月以上、どうやって戦っていく?

▼拳王「まず今の時点でのプロレスラーとしてのステータス。俺はN-1 VICTORY、苦しいリーグ戦。勝ち上がって、そして優勝戦を勝ったんだよ。こんなな『N-1負けるのが怖いから出ません』。そんなチャンピオンより、今の俺の実力は必ず俺のほうが上だと思ってる。この勢いをあと1ヶ月、溜めて、このままいって、俺が両国…こいつを倒すところを超満員の客のクソヤローどもに見せてやりたいなと思ってる」

――新生ノア立ち上げから組んだり戦ったり因縁のあった拳王選手がN-1を勝ち上がり、年間最大の舞台で対峙することになったことについて?

▼清宮「大阪で『いろいろあったけど』っていう言葉を使いましたけど、本当に拳王とは…僕が背中を追いかけるところからスタートして、今では『こいつにだけは絶対負けたくねえ』っていう存在なので。本当にたくさんの思い入れがありますし、幾度となく戦ってきてるので、『こいつだけには負けたくない』っていう他にはない気持ちがある選手。しっかりライバル視っていうものを最大限に発揮して倒したいなと思っています」

――相手の海外遠征前から戦ったり組んだりしてきた清宮というのは改めてどんな存在?

▼拳王「いやぁ、今、言ったとおりプロレスって、ストーリー、物語。ホントに面白いよな? こいつが海外に行く前にシングルマッチやった。こいつが海外から帰ってきて一発目、俺とシングルマッチをやった。本当にプロレスって面白いよな? そういう物語、ストーリー。闘いだけじゃない、そういう部分で見ても本当に面白いと思う。海外に行く前も帰ってきてからもシングルマッチをやった…その頃は本当に心の綺麗な22歳でした。だけど今の清宮海斗を見てみろよ。『清宮さん、清宮さん』ってリデット・エンターテインメントに持ち上げられて、今はなんか曲がって育ってる感じがするよな? まずは“人間"清宮海斗をもっとまっすぐな人間にするために、11月2日、俺がその辺を分からせてやりたいなと思ってる」

――何か反論があれば?

▼清宮「もうそんな母親みたいな目線の言葉にはうんざりですね。俺はイチ選手として必ず倒すんで」

――N-1不参加を選択したことで得られた経験は?

▼清宮「リーグ戦でないのは自分で決めたことですから。リーグ戦に出た選手より、どうやったら経験を積めるのか考えて戦ってきたので、そこで得たのは僕にしかないものだと思いますし、N-1を外から見えたというのもプラスに働いたと思っているので、とても良い経験ができてるなと感じています」

――『清宮には刺激がない』と言っていたが、改めて王者・清宮海斗への評価は?

▼拳王「まずは“自己プロデュース"ができてないと思うよな。やっぱりリデット・エンターテインメントのプロデュース。自己プロデュース能力がまったくないんだよ。だから自分で自分の感情で行くことができない。だから刺激が生まれないんだよ。俺がこいつの本当の感情を11月2日に出させせてやろうと思ってる」

――本来の清宮海斗とは?

▼拳王「さっきも言ったとおり、心の真っ直ぐで熱い人間だと2年前は思ってた。でもその熱さって部分がなくなって、なんだか無難なところ、無難なところに身を置くようになってきたなと思ってるよ」


☆11/2(土)東京・両国国技館『NOAH the BEST 2019〜美学のある闘い〜』16:00開場、17:00開始

▼スペシャルシングルマッチ
グレート・ムタ
vs
丸藤正道

▼GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
YO-HEY
(1/60)
HAYATA
[第40代選手権者]
※HAYATA2度目の防衛戦

▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者/N-1 VICTORY 2019優勝者]
拳王
vs
清宮海斗
[第32代選手権者]
※清宮6度目の防衛戦

[チケット]
▼料金
・SRS:15000円(完売)
・1階マス席S:10000円(当日10500円)
・1階マス席A:7000円(当日7500円)
・2階イス席S:6000円(当日6500円)
・2階イス席A:4000円(当日4500円)
・小学生:2000円(当日2500円)
※小学生席はアリーナB、スタンドAのみ、取扱はノア事務所のみとなり、チケットのお渡しは当日となります

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