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9/22【新日本】激闘再び…後藤が鷹木正面突破で雪辱達成

『DESTRUCTION in KOBE』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2019年9月22日)
スペシャルシングルマッチ ○後藤洋央紀vs鷹木信悟×

 8・11武道館に続き、後藤が鷹木と激闘を展開。正面突破で勝利をもぎ取り、G1で敗れた雪辱を果たした。

 鷹木は8・11日本武道館でのG1最終公式戦で後藤を撃破し、荒武者の優勝決定戦進出を阻むと、ヘビー級転向を表明した。敗れた後藤は即座に再戦をアピールし、神戸大会のセミファイナルでリマッチが実現した。鷹木は対戦を前に「俺も勲章が欲しいんだよ、勲章が」と連勝した際のシングル王座挑戦を要求。前哨戦では鷹木式GTR(後藤の裏GTRを同型)を披露し、さらなる技の進化を予告して後藤を揺さぶっていた。

 2人はのっけからフルスロットル。ショルダータックルやエルボー合戦で火花を散らすと、早くも感情むき出しでせめぎ合う。鷹木の鷹木式GTRやスライディングラリアット、後藤のGTRや追尾式ラリアットはどれも未遂に終わった。

 引かない2人は一進一退の攻防をなおも展開。ショルダータックルやラリアットが何度も交錯した。場外DDTで一旦主導権を握った鷹木は「こんなもんかよ!」と吐き捨てるが、これで後藤の激情に着火。強烈なローリングラリアットを皮切りに、村正、バックドロップと波状攻撃に出て、しつこくスリーパーに捕獲した。鷹木は後ろに浴びせ倒して脱出すると、スライディングラリアット、熨斗紙で試合を五分に戻す。後藤がヘッドショットから串刺しラリアットに繋げれば、鷹木は串刺しパンピングボンバーから雪崩式ブレーンバスターで譲らず。シーソーゲームはさらに激しさを増し、後藤のジャーマン、鷹木のバックドロップが交互にさく裂。気持ちのこもったラリアットの相打ちが何度も続くが、後藤が押し勝つとさらにこん身のラリアットを振り抜いた。

 だが、牛殺しをかいくぐった鷹木はMADE IN JAPANを敢行。串刺しパンピングボンバーを浴びせると、後藤のラリアットにはパンピング弾をカウンターで合わせて押し切る。必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンは決まらず、後藤の牛殺し、裏GTRを食らってしまったが、ミドルキックをキャッチすると、後藤の両足をセカンドロープに固定し、そのまま鷹木式GTRをズバリ。予告通りの進化形で決定機を掴んだ。そして、パンピングボンバーを突き刺すと、再びラスト・オブ・ザ・ドラゴンの構えに。

 後藤が背後に不時着しても、鷹木はブレーンバスターをしつこく狙っていくが、その体勢を利用した後藤が昇天・改を敢行。場内が沸騰する中、ノーモーション頭突き合戦も制すると、GTR式牛殺しで勝機をたぐり寄せ、最後は正調GTRで3カウントをもぎ取った。

 G1での敗北から約1ヵ月を経て、キッチリと熱戦の末に鷹木にリベンジした後藤は「最高だねえ」と満足げ。この日のために取り寄せたというフランス産の高級ワインを手にすると、「23年間熟成させた最高級のワインだよ。俺のキャリアは16年。あのワインには及ばないけど、いい具合に熟成されて、今が一番いい時なんだよね」と今が“全盛期"であると強調した。

 「今後、戦いたいヤツ、戦わなければいけないヤツ…。まあ、次の結果次第っていうのもあるし、近々答えを出しますよ。でも、今日はいい夜を過ごせそうです」と後藤。この言葉通り、メインイベントで内藤哲也を下してインターコンチネンタル王者となったジェイ・ホワイトに挑戦を表明すると、IWGPヘビー級王座との二冠獲りまで目標に掲げた。

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