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9/22【全日本】ジェイクがKAI超えで準決勝進出、アジアタッグV2戦へも弾み

『第7回 王道トーナメント』エディオンアリーナ大阪 第2競技場(2019年9月22日)
「第7回 王道トーナメント」2回戦 ○ジェイク・リーvsKAI×

 ジェイクがかつての先輩・KAI超えを果たし、準決勝進出を決定。10・9後楽園のアジアタッグV2戦へ向けても弾みをつけた。

 初優勝を狙うジェイクは1回戦で初の諏訪魔超えを達成。この日2回戦でKAIと対決した。ジェイクにとって諏訪魔がプロレス入りの際の恩人なら、KAIは入門後の恩人。当時の先輩・KAIの励ましもあってデビューまでこぎつけることができた。そんな元先輩と2回戦で対決。10・9後楽園のアジアタッグV2戦「ジェイク&岩本vsTAJIRI&KAI」へ向けた前哨戦でもあり、ジェイクは初のKAI超えを誓って迎えた。

 だが、試合巧者のKAIによって苦闘に追い込まれた。ドロップキックで先制を許したジェイクはショルダータックルで反撃し、場外戦でのフロントハイキックでフェンス外まで吹き飛ばしたものの、エプロンから放ったローキックをキャッチされてドラゴンスクリューで場外に叩き落とされてしまう。間髪入れずKAIはトペスイシーダを発射。ロープ越しのドラゴンスクリュー、低空ドロップキック、そしてドラゴンスクリューからの足4の字固めと右足を徹底攻撃し、ジェイクを苦もんの連続に追い込んだ。

 負けじとジェイクもニーリフト、DDTの連続攻撃で反撃を開始。ダイビングセントーンも発射し、蹴りの雨を降らせたが、串刺し攻撃をハイキックで迎撃されて再び劣勢に。ジャーマン→トラースキック、トラースキック→延髄斬りとKAI得意の連続攻撃を次々に食らってしまう。レッグラリアットで反撃し、ドクターボムを敢行しても、ジャイアントキリングをキャッチされたジェイクは再びドラゴンスクリューからの足4の字固めに捕まってしまった。

 絶体絶命のピンチを迎えたが、ジェイクは何とか耐え抜いた。意地の打撃戦に持ち込み、KAIのラリアット、サンダーファイアーパワーボムで攻め込まれても3カウントを許さず。メテオインパクトを阻止した次の瞬間、電光石火のバックドロップを爆発させた。右ヒザのダメージの影響でカバーが遅れ、2カウント止まりに終わったものの、本家公認・雁之助クラッチを阻止したジェイクはニーリフト、ジャイアントキリングと得意のヒザを連発。そして2発目となるバックドロップでダメ押しして逆転の3カウントを奪った。

 逆境の連続を乗り越えてKAIに初勝利。ジェイクが準決勝の切符を勝ち取った。試合後、ともに倒れたままKAIと手を添え合ったジェイク。アジアタッグ前哨戦を制して弾みをつけた形ともなり、「10月9日、またKAIさんと当たるし、その時はKAIさん一人じゃなくTAJIRIさんもいるからね。全く違うことになるのはわかってる」とV2戦へ向けて気を引き締めた。

 その前にジェイクが成すべきは王道トーナメント初制覇だ。準決勝の相手は石川。またしてもシングル未勝利の強敵が立ちはだかる。石川とは2017年6・11後楽園の三冠戦以来、2年3ヵ月ぶりの再戦。「あの時、全く手も足も出なかったぐらい完封された」と振り返ったジェイクは、「今度は違ぇぞ石川修司、というのをみせたいと思います」と言い切ってみせた。

 明日9・23名古屋で秋の栄冠を勝ち取るためには一日2試合を勝ち抜かなければならない。「俺はもう明日2回戦うことをイメージしてる。2回戦うってことは、それは優勝決定戦しかないわけだ。俺はもうインプットしてある。勝利の道しるべを」と豪語したジェイクはまず初の石川超えを遂げ、初優勝に王手をかける。

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「進出だ進出。物凄くうれしい。けど、うれしさに浸ってる時間なんか俺にはないから。明日だ明日。俺はもう明日2回戦うことをイメージしてる。2回戦うってことは、それは優勝決定戦しかないわけだ。俺はもうインプットしてある。勝利の道しるべを。このアジアタッグを持ってなぜ入場したか。それはツイッターやインスタグラム、SNSをみてくれればわかることだけれど、これは俺の中でアジアタッグ前哨戦だとも捉えていたからだ。まぁ10月9日、またKAIさんと当たるし、その時はKAIさん一人じゃなくTAJIRIさんもいるからね。全く違うことになるのはわかってる。(KAIとは)これからも戦うことは増えそうだから、まだまだこれからよろしくお願いします」

――1回戦で諏訪魔、2回戦でKAIとシングル初勝利を挙げ、準決勝の相手もシングル未勝利の石川となるが?

▼石川「俺が初めて三冠挑戦させてもらったその時のチャンピオンが石川さんだった。あの時、全く手も足も出なかったぐらい完封されたけど、今度は違ぇぞ石川修司、というのをみせたいと思います」

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