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9/23【WRESTLE-1】頓所を返り討ち パンテーラが盤石のクルーザー王座V1、挑戦者にMAZADA指名

『WRESTLE-1 TOUR 2019 6th ANNIVERSARY』東京・後楽園ホール(2019年9月23日)
WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ ○エル・イホ・デル・パンテーラvs頓所隼×

 頓所を返り討ちにして、パンテーラが盤石のクルーザー王座初防衛。試合後、次期挑戦者にMAZADAを指名した。

 パンテーラは9・1横浜文体で盟友のアンディ・ウーを撃破し、クルーザー王座初戴冠。W-1の全タイトルにおいて初の外国人王者に輝いた。そんな新王者に挑むのが頓所だ。9・1横浜文体で元王者の吉岡世起から3カウントを奪うと、9・15札幌では6人タッグ戦でパンテーラを直接ピン。翌日の函館ではパンテーラに雪辱を許したものの、頓所が勢いに乗った状態でタイトル戦を迎えた。

 あとから入場してきたパンテーラに奇襲を仕掛けた頓所は、客席に投げ飛ばすなど荒々しく攻め立てて先手。ジャーマンスープレックスや飛びつきDDTなど早くも大技を連発する。そして、場外戦では鉄柱を蹴り飛ばしてのスイング式DDTがさく裂。リングアウト寸前まで王者を追い詰めた。荒ぶる頓所はマスクを引き裂いてブーイングを浴びる。

 その後も劣勢が続いたパンテーラだったが、上手く頓所の転倒を誘うと、背中にライオンサルトを投下して反撃開始。場外に転げ落ちた頓所にトペスイシーダを見舞うと、南側スタンド席に挑戦者を連行する。頓所が反撃を試みるが、パンテーラは中通路で風車式バックブリーカーを繰り出すと、入場ゲート上からトペコンヒーロで決死のダイブ。これには拍手喝采となった。今度は頓所がリングアウト寸前に追い詰められたが、何とかギリギリでリングに戻る。

 ここがチャンスと、パンテーラはダブルアーム式バックブリーカーを2連続で繰り出して腰攻めにシフト。逆エビ固めで絞め上げると、頓所がダイブ攻撃で反撃を試みても、バックブリーカーで撃墜する離れ技をやってのけて、再び逆エビ固めに捕獲した。

 頓所は何とかロープにエスケープ。雪崩式フランケンシュタイナーで巻き返すと、競り合いを制して、後頭部へのランニングニー、ジャンピングビッグブーツ、ドラゴンスープレックスなどで王者を追い詰める。生ヒザ式のランニングニーはキャッチされてしまったが、その直後に回転足折り固めで決定的チャンスを掴んだ。

 しかし、パンテーラはギリギリでキックアウトすると、なおも突っ込んでくる頓所を抱え上げて、ファイヤーサンダーをグサリ。ダイビングフットスタンプで急降下すると、みちのくドライバーIIもさく裂する。頓所も粘りを見せたが、パンテーラは雪崩式スタイルズクラッシュを敢行して、一気に3カウントをもぎ取った。

 頓所が奮闘したものの、終わってみればパンテーラの完勝に。初防衛を果たしたパンテーラはマイクを持つと、日本語で「皆さんありがとうございます。次の挑戦、ルチャ・リブレマスター…MAZADA!」と叫んで次期挑戦者にMAZADAを指名した。MAZADAは姿を見せないとみるや、「もういいか。次の挑戦はMAZADA。皆さん、今日はありがとうございました」と流ちょうな日本語で感謝のメッセージを送った。

 バックステージでもパンテーラは「MAZADAはメキシコでスーパースター。俺が子供の頃、MAZADAさんはアレナ・メヒコでメインイベント。MAZADA&NOSAWAvsエル・サタニコ&ネグロ・カサス。素晴らしい素晴らしい試合。今、頓所は若い選手でストロング。でも、パンテーラはもっともっともっとパワーが欲しい。だから、次の挑戦はMAZADA。お願いします」と猛アピール。過去2回の戴冠経験の誇るMAZADAとの防衛戦が実現すれば、パンテーラにとって今後の試金石になりそうだ。

【パンテーラの話】「(日本語で)もうやっぱり頓所は若い選手だけど、凄いストロングな選手。強い。頓所、これから頑張って。もっと頑張って。最初の頓所はチャレンジャー。このベルト。で、次の挑戦はMAZADA。MAZADAはメキシコでスーパースター。俺が子供の頃、MAZADAさんはアレナ・メヒコでメインイベント。MAZADA&NOSAWAvsエル・サタニコ&ネグロ・カサス。素晴らしい素晴らしい試合。今、頓所は若い選手でストロング。でも、パンテーラはもっともっともっとパワーが欲しい。だから、次の挑戦はMAZADA。お願いします」

【頓所の話】「せっかく挑戦まで辿り着いたのに、ここぞという時に勝てない自分の情けなさ…。でも、俺は絶対に絶対に諦めない。クルーザーのベルトを巻くというこの夢は諦めない。俺は次を見てるから。次はなんだ?」

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