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10/9【全日本】ヨシタツが岐阜出身対決制してGAORA王座V3、UTAMARO敗退も「ヨシタツ選手との物語は今日始まった」

『2019旗揚げ記念シリーズ』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年10月9日)
GAORA TVチャンピオンシップ ○ヨシタツvsUTAMARO×

 ヨシタツがUTAMAROとの岐阜出身対決を制し、GAORA王座V3を果たした。

 ご当地レスラーとの防衛ロードに乗り出し、天下布武を掲げるヨシタツの前に、UTAMAROが挑戦の名乗りを上げ、岐阜出身の両者によるタイトルマッチがこの日実現した。

 岐阜の盟主の座をかけた一戦は白熱した。ニューワールドフェイマスを自ら名乗るUTAMAROはたくさんの紙テープによる後押しに応えるように、王者・ヨシタツの牙城に迫る。ダイビングコルバタで場外に吹き飛ばし、プランチャで先制すると、場外戦で逆転されて首に集中砲火を浴びても、ドロップキックで反撃。串刺しジャンピングハイキック、バックドロップで攻め込む。ヨシタツが狙ったCBJも延髄斬りで食い止め、ダイアモンドカッターで勝機を作った。

 だが、しのいだヨシタツが終盤になって一気に逆転した。UTAMAROが放ったムーンサルトを両ヒザで迎撃すると、ヨシタツ幻想(ファンタジー)で捕獲。耐えたUTAMAROもCBJをスクールボーイで切り返し、首固めで丸め込んだが、ヨシタツは3カウントを許さず。電光石火のCBJをさく裂させると、ヨシタツ狂想曲(ラプソディー)でダメ押しして3カウントを奪った。

 UTAMAROが奮戦をみせたが、最後はヨシタツが快勝。GAORA王座3度目の防衛を果たした。「独特の雰囲気があるし、カリスマ性みたいな、そういうのがちょっと垣間見えた」とUTAMAROを称えたヨシタツだが、試合後の握手を拒まれたこともあって「あいつさ、ラグビーのワールドカップ見てないのかな? 試合が終わったらノーサイドだよ。なんか言いたいこととか、不満があるんだったら、試合中にやれ」と不満も口にした。

 これで岐阜の盟主の座も守り抜いた。次期挑戦者は現れなかったものの、ヨシタツは「これで大阪、北海道、岐阜を制して、巷ではリアル『信長の野望』と言われているこの“ヨシタツの野望"、乞うご期待」と今後の防衛ロードへ向けて自信をみせた。

 一方、UTAMAROはGAORA王座獲りならず。試合後は握手を求めるヨシタツに背を向けて意地を貫いた。潔く負けは認めたが、「ヨシタツ選手との物語は、今日始まった」と断言。GAORAベルトをあきらめない構えのUTAMAROは「全日本プロレスさん、もう無視できないだろ、俺を。俺が面白くしてやるよ」と宣言していた。

【ヨシタツの話】「シリーズ初戦でタイトルマッチってなかなか貴重な経験ができました。やっぱね、初戦だし、いつもよりちょっと息が上がるね。あと、UTAMARO。あいつさ、ラグビーのワールドカップ見てないのかな? 試合が終わったらノーサイドだよ。なんか言いたいこととか、不満があるんだったら、試合中にやれって。なんかね、独特の雰囲気があるし、カリスマ性みたいな、そういうのがちょっと垣間見えたから、褒めてやろうと思ったけどやめた。俺はこれで大阪、北海道、岐阜を制して、巷ではリアル『信長の野望』と言われているこの“ヨシタツの野望"、乞うご期待。Stay tune。We can do it!」

【UTAMAROの話】「何がどうなった? 負けたか? 負けたのか? いや、違うな。俺は聞こえたよ。ファンが望む、ファンが望んでいる声が。今日だ、今日からだ。ヨシタツと…いや、今日は負けたな。ヨシタツ選手との物語は、今日始まった。ただそれだけ。ただそれだけだ。何も落ち込む必要はない。今日、今日だけの出来事だ。面白くするぞ。全日本プロレスさん、もう無視できないだろ、俺を。俺が面白くしてやるよ」

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