10/25【NOAH】ノア道場で“長州教室"実現 両国・藤田戦へ谷口「花咲かす」
11・2両国大会で藤田和之との一騎打ちに臨む谷口周平が25日、埼玉県内のノア道場で長州力さんと公開練習。約1時間に渡るマンツーマンの“長州教室"で学びを得て、両国へ「花を咲かす」と一念発起した。
今年6月に引退した長州さんは、ノア親会社のリデット・エンターテインメント社の会長職に就いている。現役時代はノアと縁の無かった長州さんだが、谷口が長州さんの出身地・山口県周南市の徳山大学出身でもあることも手伝ってノア道場での公開練習が実現した。
ほぼ初対面の谷口に、練習前から約1時間に渡って真摯にアドバイスを送った長州さんは、補助役の宮脇純太も交えて受け身などの基本動作を軽く確認。受け身のキレについて指導しつつ「声を出すのはいい、ただ意味のないアピールはするな」「14年もやってるなら、もう今さら俺がこう攻めろ、ああ攻めろというのはない。お前はお前だから」とあらゆる言葉をかけ続けた。
練習を終えた長州さんは「教えたとか、そんなアレはないですよ。まぁ14年もやってるってことで、そこは少し驚いたというか。(それだけキャリアがあれば)どこかで目にとまってるはずだから。これだけルックスもいいし、体もデカいし、自衛隊でアマレスもやってた。そういう経歴すら分からなかったけど」と谷口の“素材"を評価しながらも、現状を残念がった。
レスリング国体3度制覇のバックボーンがありつつも、谷口自身はキャリア14年でシングル王座は未戴冠。“あと一歩"の殻が突き破れない歯がゆい現状は谷口自身も自認している。それを察したのか、長州さんが「いつか花が咲くだろうと思って14年間やってきたんだろう?」と声をかけるシーンもあった。
約1時間に渡った“長州教室"をほぼ直立不動で受け続けた谷口も「両国でもしっかりと、花を咲かせて、一気に上まで突き抜けたいと思います」とやはり緊張しながら宣言。すかさず長州さんは「勝っても負けても花は咲きますよ。一生懸命やっていれば。だからそういう気持ちでやれ、って。ただ“毎回同じ形"を見せちゃダメだよ…っていうこと。それが難しいところですよね。キツいっていうか、プロレスは」と声をかけた。
現役時代にはプロレスに対して一貫して厳しい姿勢を貫いてきた長州さんだが、引退したことで、フラットで客観的な言葉も多く出た。「勝っても負けても、会場のファンが良い結果で、良い声援がもらえれば。まぁ昔の僕だったら絶対こんな言い方はしないですけどね」と谷口にエールを送りながら笑った。
11・2両国大会には長州さんも来場して、「いち観客のつもりで」試合を観戦予定。谷口は「自分は勝ちにこだわって、ハイ。長州さんの前でしっかりと、今日教えていただいたアドバイス通りにできるように、試合の内容も結果も残していきたいと思います」と改めて一念発起。両国で狙うは、藤田の首と大輪の花だ。
【公開練習後の長州さん、谷口】
――何を谷口に教えた?
▼長州「教えたとか、そんなアレはないですよ。まぁ14年もやってるってことで、そこは少し驚いたというか。(それだけキャリアがあれば)どこかで目にとまってるはずだから。これだけルックスもいいし、体もデカいし、自衛隊でアマレスもやってた。そういう経歴すら分からなかったけど」
――存在を認識したのが今日が初めて?
▼長州「そんなもんですよ。もう色んな団体、今の時代の若い選手が入ってる。あいさつには来てくれるんだけど、まぁ、そんなに会場に居るわけでもないし。なかなか選手を覚えられないですよね」
――受け身や基本的な心構えのようなことを指導していたようだが…
▼長州「受け身だいたい見ればね。受け身はキチンとできてるし。その後は彼の努力と、彼の個性で。頑張ってるものがリングに出せればいいですよね」
――どんな学びがあった?
▼谷口「ハイ…いろんな話をしていただいて、ハイ。気持ちの…自分の試合への気持ちの持ち方というか…ハイ…」
▼長州「後悔してるのか!? 14年間!? ハッハッハ(笑)」
▼谷口「してないです!」
――『いつか花が咲くだろうと思って14年間やってきたんだろう?』という言葉もかけられていたが?
▼谷口「ハイ…いろいろなアドバイスもいただいて…」
▼長州「ウン、確かにアドバイスだよね。でも、無駄でもなかったんじゃないの?」
――谷口選手もあと一歩が突き破れない状況が続いているが…
▼長州「ああ、そうなんだ」
▼谷口「両国でもしっかりと、花を咲かせて、一気に上まで突き抜けたいと思います」
▼長州「勝っても負けても花は咲きますよ。一生懸命やっていれば。だからそういう気持ちでやれ、って。ただ“毎回同じ形"を見せちゃダメだよ…っていうこと。それが難しいところですよね。キツいっていうか、プロレスは」
――『大きい声を出すのは良いが、意味のないアピールはするな』との言葉もあったが…
▼長州「フッフッフ(笑) 『ウワーッ!』とかなんであんな叫んでんだ?(笑)」
▼谷口「自分もそういうことをやってる心当たりもあるので、しっかり…」
▼長州「やっぱり“声"っていうのは、出る時は出るよ。お客も多分、分かってる。(何にもないのに)『何をアピールしてるんだ?』って。『アピールしてるんだったら行けよ!』って。まぁ一人ひとり個性は違うから…」
――谷口は両国で藤田和之とのシングルマッチが決まっているが?
▼長州「藤田も格闘技の世界で頑張ってて、すごく注目はしてたんだけどね。今でも現役で、注目してますよ。ただ、最近は格闘技のニュースより、藤田が上がるっていう記事が出るのはプロレスのほうが多いから。藤田もプロレスを長くやったわけじゃないからね。だから藤田もプロレスのリングに上がると、ちょっとぎこちないところが出てくるのもあってね。まぁそこは藤田の芯の強さや格闘の部分で随分カバーしてやってきてるから。ホントにまだ頑張ってやってんだな…って」
――藤田に谷口が勝つには…
▼長州「いや、勝っても負けても、会場のファンが良い結果で、良い声援がもらえれば。まぁ昔の僕だったら絶対こんな言い方はしないですけどね。もうリングを下りたからには、一人の客だから。武田社長から頼まれてるんで両国も行きますけどね、久しぶりに良いところで観れればいいかな…って思ってますね。『ああ、そういう(お客さんと同じ)目線で観てみようかな』って思ってますね。ああ、俺もこういう目で観られてたんだな…って思うかもしれない。過去にそういうのは経験ないから。まぁ盛り上がって頑張って欲しいですよね。会場が盛り上がって、最後良い結果で終われれば。僕はもうこれでいいですか? (自分がいると)彼もしゃべれないだろうから(笑) おい、昭和なアピールはするなよ!? ウワーッ!って(笑)」
――谷口選手はこんな日が来ると思っていた?
▼谷口「いや、まったく思ってなかったですね。めちゃくちゃ緊張しました。話が決まってからずっと…」
――改めて今日の学びをどう藤田戦に生かす?
▼谷口「技術的なことはほとんど話は無かったんですけど、どういう気持いで試合に臨むかとか、精神的な部分がほとんどだったんで」
――勝ち負けじゃないと言われて気がラクになった部分はある?
▼谷口「でも自分は勝ちにこだわって、ハイ。長州さんの前でしっかりと、今日教えていただいたアドバイス通りにできるように、試合の内容も結果も残していきたいと思います」
☆11/2(土)東京・両国国技館『NOAH the BEST 2019〜美学のある闘い〜』16:00開場、17:00開始
▼6人タッグマッチ
岡田欣也
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
KAZMA SAKAMOTO
vs
熊野準
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ
▼『NOAH the CLASSIC』
井上雅央
齋藤彰俊
vs
百田光雄
本田多聞
※レフェリー:マイティ井上
▼6人タッグマッチ
NOSAWA論外
大原はじめ
桜庭和志
vs
宮脇純太
Hi69
西村修
▼6人タッグマッチ
スペル・クレイジー
田中稔
望月成晃
vs
クリス・リッジウェイ
小峠篤司
エディ・エドワーズ
▼シングルマッチ
藤田和之
vs
谷口周平
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
[挑戦者]
タダスケ
原田大輔
vs
鈴木鼓太郎
小川良成
[第32代選手権者]
※小川&鼓太郎組6度目の防衛戦
▼GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
YO-HEY
(1/60)
HAYATA
[第40代選手権者]
※HAYATA2度目の防衛戦
▼GHCタッグ選手権試合
[挑戦者]
稲村愛輝
マサ北宮
vs
潮崎豪
中嶋勝彦
[第51代選手権者]
※中嶋&潮崎組3度目の防衛戦
▼スペシャルシングルマッチ
グレート・ムタ
vs
丸藤正道
▼GHCナショナル選手権初代王者決定戦
マイケル・エルガン
vs
杉浦貴
※勝者が初代選手権者に認定される
※特別立会人:長州力
▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者/N-1 VICTORY 2019優勝者]
拳王
(1/60)
清宮海斗
[第32代選手権者]
※清宮6度目の防衛戦
※特別立会人:小橋建太
[チケット]
▼料金
・SRS:15000円(完売)
・1階マス席S:10000円(当日10500円)
・1階マス席A:7000円(当日7500円)
・2階イス席S:6000円(当日6500円)
・2階イス席A:4000円(当日4500円)
・小学生:2000円(当日2500円)
※小学生席はアリーナB、スタンドAのみ、取扱はノア事務所のみとなり、チケットのお渡しは当日となります