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10/26【ZERO1】田中&菅原陥落…竹田&宮本の急造コンビがインターコンチタッグ王座奪取

『靖国神社創設150年記念奉納プロレス 第17回大和神州ちから祭り』東京・靖国神社相撲場(2019年10月26日)
NWAインターコンチネンタル・タッグ選手権試合 ○竹田誠志&宮本裕向vs田中将斗&菅原拓也×

 竹田&宮本の急造コンビが激勝。インタータッグ王座を守り抜いてきた田中&菅原からベルトを引っぺがした。

 元日の後楽園ホールでベルトを戴冠し、3度の防衛を重ねてきたインターコンチネンタルタッグ王者の田中&菅原に、牙をむいたのが竹田だった。今年の火祭りにも参戦していた竹田は9・14後楽園で乱入し、普段は組んでいない宮本との急造デスマッチコンビで挑戦表明。田中&菅原も受けて立つ構えを見せて、秋の靖国でタイトル戦が実現した。唯一の前哨戦となった10・4新木場に宮本は出場せず。代わりに無名のASUKAMA(666)を投入したが、これに田中たちは激怒していた。

 普段共闘することがない挑戦者チームが意外にも序盤の流れを掌握。竹田が「ベルトを獲るぞ!」と絶叫すると、代わる代わるに菅原をいたぶっていく。狙いは左腕。宮本は執拗に絡みついてチキンウイングアームロックで絞め上げれば、竹田は串刺しニーを連発した。

 5分以上捕まった菅原だったが、竹田を延髄斬りで振り払うと、代わった田中が怒とうの巻き返しに出る。挑戦者組を連続ボディスラム、連続串刺しラリアットでナデ斬りにすると、両腕ラリアットを一閃。試合権のある竹田をブレーンバスターでぶっこ抜くと、左右のエルボーでメッタ打ちにした。竹田がスピアーで挽回すると、あとを受けた宮本はフロントスープレックス、ラリアット、その場飛び式ムーンサルトダブルニーなどで畳みかけるが、田中はDDTで切り抜け、菅原にタッチを戻した。

 菅原は串刺し延髄斬り、串刺し延髄ニーで宮本の動きを止める。負けじと宮本も逆さ押さえ込みから蒼魔刀をズバリ。再び入った竹田は後頭部にランニングーをぶち込むが、田中が竹刀攻撃で介入すると、王者組が連係攻撃へ。菅原の串刺しラリアット、田中の串刺しジャンピングエルボー、スイング式DDT、菅原のトラースキックが立て続けに火を噴いた。好機を掴んだ菅原はラリアットをフルスイングでぶち込むと、十三不塔の構えに。

 竹田はこれを腕固めで切り返す。慌てて田中がリングに飛び込むが、宮本がハンドスプリング式オーバーヘッドキックをお見舞い。田中もすぐにラリアットを振り抜いて両者大の字に。試合権のある菅原は竹田をラ・マヒストラルで丸め込むと、キックアウトされた瞬間、田中がスライディングDを叩き込んだ。

 だが、粘る竹田は裏落としで反攻。菅原がフォールをキックアウトした直後に、宮本がムーンサルトプレスで追撃すると、止まらない竹田はリバースUクラッシュ、リバースUクラッシュ改と一気呵成に畳みかけて、菅原から3カウントを奪い取った。

 急造タッグの竹田&宮本組がインターコンチネンタルタッグ王座奪取。試合後、竹田は「まあ、急造タッグかもしれないけど、実は実は結構いいタッグチームだと思っているから」とタッグチームとしての手応えをあらわにした。宮本も「実はちょっと飲み仲間だったりしたりするからね。そういうところがあるから」と追随すると、竹田は「ビジネスパートナーじゃないってところだよ。まあ、見といてください。これからドンドンZERO1マットをひっかき回しますよ」と予告した。

 新たなインタータッグ王者が誕生し、今週からは火祭りタッグトーナメントも開幕する。秋の靖国からZERO1のタッグ戦線が今まで以上に活性化しそうだ。

【試合後の竹田&宮本】
▼竹田「しんど!」

▼宮本「竹やんがやってくれましたよ」

▼竹田「誰も今日はこのメンバーの中で俺が取ると思ってなかっただろ? でもよ、今、俺らの腰にはこのベルトがあるんだよ。言ったよな? 心理戦からもう始まってんだよ。宮本裕向が出ない新木場。誰も覚えてねえだろ? それが心理戦だ、コノヤロー。今日一気に印象付けたよ、このタッグ」

▼宮本「頼もしいね。あの心理戦で勝つと思ってたのは俺たちだけだから」

▼竹田「そうそう。何にもダメージいけてなかったけどよ、それが逆にあいつらの精神を揺さぶったかもしれないから」

▼宮本「油断したなら、俺たちがやってやると」

▼竹田「いやでも、菅原&田中、ヤバいね」

▼宮本「凄えチームだよ」

▼竹田「凄いよ。上手い、強い、スピード、全部ある。もしかしたら、俺が目指すところ…デスマッチ以外の目指すレスラー像はああいう形かもわかんねえ。何でもできる。でも、そういう2人から獲ったこのベルトの価値っていうのはデカいと思うし」

▼宮本「田中さんは自分の先輩なんで。本当にあの人だけは届かない先輩だったけど、少しでも届けるようになったかなと、このベルトを獲って少し実感します。まだまだ先を行ってるけど、もっともっと俺らも追いついて。今度は防衛して、俺らが勝てるようにしましょう」

▼竹田「完勝しましょう。まあ、急造タッグかもしれないけど、実は実は結構いいタッグチームだと思っているから」

▼宮本「実はちょっと飲み仲間だったりしたりするからね。そういうところがあるから」

▼竹田「ビジネスパートナーじゃないってところだよ。まあ、見といてください。これからドンドンZERO1マットをひっかき回しますよ」

▼宮本「今日は今から祝杯挙げましょう!」

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