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10/27【新日本】RPG 3K対決でロメロがSHO狩り 監督タッグが首位タイ浮上

『Road to POWER STRUGGLE〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019〜』東京・後楽園ホール(2019年10月27日)
「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019」公式戦 ○ロッキー・ロメロ&田口隆祐vsYOH&SHO×

 RPG 3K同門対決でロメロがSHOに劇的勝利。田口との監督コンビでジュニアタッグリーグ4勝目を挙げ、首位タイに浮上した。

 3勝1敗の“監督タッグ"田口&ロメロと、3連覇を目指す2勝1敗の“RPG 3K"SHO&YOHが「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019」公式戦で激突した。ロメロとSHO&YOHはRPG 3Kの同門対決となる。この対戦に向けて、ロメロは「残念ながら俺たち2人組のことを倒すことはできないだろう。ちょっと厳しい言い方になるかもしれないが、俺がお前たちを作った。だとしたら、俺がお前たちを破壊することもできるんだ」と豪語。10・25所沢では田口がSHOを、10・26高崎ではYOHがロメロをそれぞれ撃破し、前哨戦は痛み分けになっていた。

 監督タッグはコミカルな動きで翻ろうにかかるが、ロメロが捕まってしまい、後手に回る。あとを受けた田口も、ジャンピングヒップアタックをSHOのアトミックドロップで連続して迎撃されてしまい、苦しい序盤戦となった。

 劣勢を打開したのはロメロ。同門の2人を相手に、串刺しラリアットを乱れ打ち、両腕ラリアットも叩き込む。SHOに照準を絞り、ロメロがスライスブレッド、田口がスライディングヒップアタックを時間差で決めると、ロメロは流れるように腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。田口はオーマイ&ガーアンクルでYOHを分断した。

 SHOはロメロを担ぎ上げ、田口の上にパワーボムの要領で投げつけて脱出する。ならばと監督タッグはダブルジャンピングヒップアタックをSHOに突き刺したものの、RPG 3Kはダブルジャンピングニー、ダブルトラースキックで返答。YOHが田口をプランチャで場外に足止めすると、SHOはアクセル全開に。ジャーマンでロメロをぶっこ抜くと、YOHとのアルゼンチンバックブリーカー&ダイビングニードロップの合体技も繰り出す。助けに飛び込んだ田口を必殺の3Kで戦線離脱に追い込むと、ロメロにも3Kを仕掛けた。

 これをスイング式DDTで切り返して九死に一生を得たロメロは、SHOのスピアーにカウンターのヒザ蹴りを合わせて場内を沸かしたものの、RPG 3Kの猛攻は止まらなかった。SHOがスピアー、ダブルアーム式変型パイルドライバーと猛ラッシュ。ロメロは丸め込みやビンタなどで必死に抵抗したが、それを飲み込むように、SHOの投げ捨てジャーマン、ラリアット、パワーボム式剣山バックブリーカーが次々と決まる。SHOは総仕上げとばかりにショックアローへ。しかし、ロメロは死力を振り絞って首固めで抑え込み、大逆転の3カウントを奪い取った。

 ロメロが劇的勝利で4勝目。石森&ファンタズモと並んで、首位タイに立った。「ロッキー」コールを浴びたロメロは、「コウラクエン、コンバンハ! ホントウニツカレタデス」と日本語で叫んで笑いを誘う。「2年前、お前たちは新日本に来て、リコシェ&田口に、俺の協力もあって勝つことができた。そのお前たちに今日、俺は勝った。お前たち2人をゴールド&シルバーだと言って、可能性を見出してここまできたけれど、タッグチームとして世界に名前を轟かせることができたのは俺たちだったかもしれない」と感慨深げに振り返ったロメロは、SHOとYOHに感謝の言葉を送ると、場内は「ロッポンギ」コールに包まれた。さらに、ロメロはリーグ戦終了後の再戦を呼びかけた。

 続いてマイクを受け取った田口は「覚えてるかな。君たちは負けたのに、私のマイクによって、君たちが締めることになったんだよ」と以前と同じように敗れたRPG 3Kにあえてマイクアピールを促す。逃げだそうとしたRPG 3Kだったが、田口&ロメロのTシャツがもらえると聞くと、意を決してリングイン。YOHは「俺のマイクを聞いてください。後楽園にいい潮風が吹いた〜!」といつもの決めゼリフを少し変えて絶叫する。SHOは「僕は特にこの2人のTシャツを欲しいと思ってないんで、マイクはこれで終わらせてもらいます」と固辞すると、客席からはブーイングも飛んだ。

 試合だけでなく、マイクアピールでも苦しんだRPG 3Kを見守っていた田口は「君たちは本当にダメだな。まだまだだよ。せっかくみんな忙しい中、プロレスを観に来てくれているんだから。ハッピーに帰りましょうよ、ハッピーに」と苦言。その上で、「ハッピーマイク、お願いします」と締めをロメロに託す。

 ロメロは「明日はオスプレイ&イーグルスと後楽園ホールで対戦するけど大丈夫。アシタ、タンジョビデース」と37歳の誕生日当日の勝利を予告。そして、「後楽園ホールありがとう。カントク・ロッキー、カントク・タグチ、RPG 3K、SHO、YOH、サイコー!」の雄叫びでエンディングとなった。

 バックステージでは「今日俺が勝つことができたのは、もしかしたらミラクルなのかもしれない。田口監督にとってはただの1勝かもしれないけど、俺にとってはSHOとYOHのタッグ相手に、1、2、3であんな勝ち方ができるなんて奇跡でしかないんだ」と喜びを爆発させたロメロ。明日(28日)の後楽園で控えるオスプレイ&イーグルス戦に弾みを付ける形となった。

 ロメロは「明日は大事な試合だから、お酒も飲まずに、すっかりと休んで、睡眠を取ることにする。ウィル・オスプレイとロビー・イーグルスが相手。オスプレイはIWGPジュニアヘビー級のチャンピオンだし、油断はできない」と万全の体調で臨むことを宣言。しかし、田口は「ちょっとはダメ?」と今日の祝杯にこだわり、明日の公式戦に向けて一抹の不安を感じさせた。

【試合後の田口&ロメロ】
▼田口「ロッキー監督は凄いね。グレート」

▼ロメロ「ワカラナイ…。これはミラクルなのかもしれない。今日俺が勝つことができたのは、もしかしたらミラクルなのかもしれない。田口監督にとってはただの1勝かもしれないけど、俺にとってはSHOとYOHのタッグ相手に、1、2、3であんな勝ち方ができるなんて奇跡でしかないんだ。俺は3Kとして、あいつらに負けるかもしれないと思っていた。でも、これはこの2人が一丸となったからこその勝利だと思う。ありがとう。グッドテクニック!」

▼田口「8ポイント」

▼ロメロ「8ポイント!」

▼田口「明日はオスプレイとイーグルス。山場でしょう。これが勝てば行くでしょう。どうしましょう? どうしましょう? どうしましょう? コメントが下手ですね。SHO&YOHばりにコメントが下手だな」

▼ロメロ「この指の怪我を見てくれ。でも、大丈夫。まったく問題ない。明日は俺のタンジョウビだし、今夜はアルコールを飲まない。明日は大事な試合だから、お酒も飲まずに、すっかりと休んで、睡眠を取ることにする。ウィル・オスプレイとロビー・イーグルスが相手。オスプレイはIWGPジュニアヘビー級のチャンピオンだし、油断はできない。だから、ノンアルコールだ」

▼田口「ちょっとはダメ?」

▼ロメロ「いや、ダメだ。ノン・アルコールだ。ゼロだ。約束してくれるよな?」

※ロメロが小指を出したものの、田口は約束するのに応じず、手を震わせながら去っていく

▼ロメロ「どうした? カントク、ダイジョウブデスカ? (困った表情を見せると)ナンダヨ、コノヤロー」

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