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11/1【全日本】光留宣言「青木篤志とのベルトのリレー成し遂げる」、ススムはドラゲー&全日本シングル2冠に色気 世界ジュニア王座決定T直前公開会見

 『世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント』直前公開会見が1日、東京スカイツリータウン(R)ソラマチイーストヤード5F「J:COM Wonder Studio」で行われ、欠席となったKagetoraを除くトーナメント出場7選手が出席。提唱者の一人である佐藤光留が「自分にとっては全てを捨ててでも優勝しなければいけない、青木篤志とのベルトのリレー、これを成し遂げるトーナメント」と覚悟をのぞかせれば、久々の全日マット参戦となるDRAGON GATEの横須賀ススムは「DRAGON GATEと全日本プロレスで2冠を目指していきたい」との大目標を掲げた。

 第51代王者・青木篤志さんが防衛期限となる今月20日をもって世界ジュニア王座を返上。空位となるジュニアの至宝を巡って新王者決定トーナメントが11・21、12・17、1・2、1・3の後楽園4大会で開催されることになった。優勝者=第52代王者は新調されるベルトを手にすることになる。この日はトーナメントに出場する7選手(Kagetoraのみ欠席)が出席しての直前公開会見が行われ、各々がベルト獲りにかける思いを語った。

 青木さんの盟友・佐藤光留は青木さん返上後の世界ジュニアを誰にも譲るつもりはない。6・18後楽園大会で予定されていた青木さん初防衛戦の相手だったことも大きい。だからこそ、新王者決定トーナメントの開催が決まったものの「実力のない奴、思いのない奴、必要のない奴もしょうがなく入らないといけなかったという現状も悔しい」と出場メンバーには不満顔で、「3強5弱のトーナメント」と半分以上の選手を見下した。

 「タッグパートナーにとりつかれてるんじゃないかなって思うぐらい全日本ジュニアのことが毎日頭から離れない」という光留にとって、このトーナメントは単なる王座決定トーナメントではない。自らの力でベルトを勝ち取り、亡き青木さんの遺志を受け継ぐ重要な役割がある。「自分にとっては全てを捨ててでも優勝しなければいけない、青木篤志とのベルトのリレー、これを成し遂げるトーナメント」と自らに必勝を義務づけた光留は、5弱と位置づけた選手たちに対して「二度と全日本ジュニア、世界ジュニアの名前すら出させないようにしてやろうと思って。背中が見えないぐらい前を走ってやろう」と差をみせつける構えをみせた。

 DRAGON GATEのススムは久々の全日マット参戦となる。M2Kの一員として00年代前半の全日マットに出場していたが、今回はシングルプレイヤーとしての参戦。しかも世界ジュニアのベルトを手にするチャンスを得た。「武道館大会があれば毎回(会場)先行発売のチケットを買って、また次の大会を見に行くぐらい全日本派だった」というほど全日本への思い入れは強く、「その中で数々のタイトルマッチもみてきてますし、そんな自分が子供の頃、みてたタイトルにこういうふうに絡めるっていうことが本当にうれしい」と興奮を隠せない。

 だからこそ、ファン時代から目にしてきた世界ジュニアのベルトを巻く機会が巡ってきて、「こういうチャンスが来た以上は絶対に獲ってやろうかなという気持ちがある」と燃えている。現在、ホームリングのドラゲーでは第37代オープン・ザ・ブレイブゲート王者に君臨。体重82キロ以下の選手に挑戦資格があり、ドラゲー版ジュニア王座と位置づけることもできる。ビッグマッチ11・4大阪大会では石田凱士とのV5戦を控え、「それもきっちり守ったうえでこっちのトーナメントの方に挑みたい」とブレイブゲート王者として勢いづいたまま世界ジュニア争奪戦になだれ込むつもり。「DRAGON GATEと全日本プロレスで2冠を目指していきたい」と団体の枠を超えたシングル2冠王の大目標をぶち上げていた。

☆「世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント」

[出場選手]
岩本煌史(第48、50代王者)
丸山敦
ブラックめんそーれ
岡田佑介
佐藤光留(第40、43代王者)
阿部史典
Kagetora
横須賀ススム

[トーナメント組み合わせ]
▼1回戦(11・21&12・17後楽園)
岩本vs阿部(11・21)
めんそーれvs光留(11・21)
岡田vsKagetora(12・17)
丸山vsススム(12・17後楽園)

▼準決勝(1・2後楽園)
「岩本vs阿部」の勝者vs「丸山vsススム」の勝者
「めんそーれvs光留」の勝者vs「岡田vsKagetora」の勝者

▼決勝戦(1・3後楽園)
1・2準決勝勝者による決勝戦

[試合形式]
PWFルール使用の下、時間無制限1本勝負のシングルマッチで行う


【公開会見の模様】
▼阿部「まずは本当に1回戦、岩本さんと当ててもらえたことを全日本プロレスさんに感謝したいと思います。岩本さんは自分が練習生の頃から一番最初にできた先輩で、デビューしてお互いプロレスがわからない中で手探りで勉強していった、一番最初にできた先輩なので。ファイトマネーがカレーライスだった時から、ここまでやってきて、岩本さんは全日本プロレスに行って、自分はプロレスリングBASARAという団体に入団して、そこからいろいろあって今ここ全日本プロレスで世界ジュニアのトーナメントという大きな舞台で、後楽園で戦えること。とても燃えてます。昔なら岩本さんというのは背中を追っかけるだけの存在だったんですけど、今の自分は対等に戦ったうえで必ず勝機を見出して勝てる自信があるので、岩本さんをしっかりと倒して準決勝に進みたいと思います」

▼岩本「ほとんど阿部と同じような気持ちなんですけど、全日本プロレスのリング、しかも後楽園のリングで、名古屋のローカルの団体でデビューした無名のレスラー二人が全日本プロレスで試合ができるのをうれしく思ってます。ただ、これは世界ジュニアの王者を決めるトーナメントなんで、そこの感情を押し殺して、しっかりと阿部を倒して準決勝に進みたいと思います。あと世界ジュニアに関してはですね、僕は負けっぱなしで終わってるので、今日までの気持ちっていうのはたぶん誰にもわかんないと思います。わかってもらおうとも思ってはいないですけど、この気持をリセットするには第52代世界ジュニアチャンピオンにならないといけないと僕は思ってますので、必ず優勝します。よろしくお願いします」

▼光留「変態自衛隊の佐藤光留です。他の選手には、トーナメント出場者には新しい世界ジュニアのチャンピオンを決めるトーナメントだと思います。自分にとっては全てを捨ててでも優勝しなければいけない、青木篤志とのベルトのリレー、これを成し遂げるトーナメントだと思ってます。現実問題、3強5弱のトーナメントだと思ってます。優勝します」

▼めんそーれ「シャー! シャー! もう一回いくぞ、シャー! (観客の反応が)中途半端だなオイ。まぁ、いいや。ハロー蛇バディ。今日は記シャー!会見にお集まりいただき、感シャー!いたします。今回、世界ジュニアヘビー級トーナメント、必ずこのシャー!を突き通して、シャー!の力で世界ジュニアベルトを巻きたいと思います。シャー!藤光留選手、5強3弱の強の相手に1回戦から当たって残念だったなと、そういう気持ちです。必ず優勝して世界ジュニアのベルトを巻きます。シャー!ンキュー」

▼ススム「DRAGON GATEの横須賀ススムです。このたび、いろいろ縁がありまして、世界ジュニアのトーナメントに出させていただくことになりました。全日本プロレスさんにはまだ僕がデビューして間もない頃にM2Kというユニットで、髪を金髪にして、サングラスをつけて、スカジャンを着て、キックボードに乗って、そんな感じで初期の頃、出させてもらったんですけど、ホントそれ以来、全日本プロレスさんとは縁がなかったんですけど、今回こういう大きなチャンスをいただいて本当に光栄に思います。1回戦の相手、丸山選手なんですけど、デビューしてから僕の今までのキャリアの中で何も接点がなかったはずなんですけども、いろいろ記憶をたどりまして、僕がまだデビューして数年の頃、神戸にあるリングソウルというプロレスバーにいた時に一人の青年が寄ってきまして、『ごあいさつよろしいでしょうか? 今度、大阪プロレスでタイガースマスクとしてデビューすることになりました丸山と申します。よろしくお願いします』と。その時、出会いがあったんですね。そんな丸山選手とこういう場で初めてリング上で会うことができて正直うれしいですけど、うれしいだけじゃなく当日はしっかりその丸山選手を倒して次にいきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

▼丸山「皆さん、こんばんは! 丸山敦です。(丸山家の血筋について長々と話したあと)こんな長々としゃべった丸山家の血筋、世界ジュニアとは関係ありません。うれしいけどやっぱり謙虚に。そうなんだ、頑張ろうというパワーになるんで、それをエネルギーに変えて頑張ろうと思うんですけども、謙虚にいきたい。でも一つだけ言わせてください。一つだけいいですか? 我を称えよ! あと横須賀選手、先ほど言ってました。リングソウルで僕もがっちり覚えてます。松井幸則というミドルキックが重いレフェリーと一緒にリングソウルにポスター貼りに行ってました。そこで僕はタイガースマスクをやらせてもらう丸山敦とは名乗ってないはずなんです。なぜなら僕はその時まだ自分がタイガースマスクと知らなかったんで。練習生の丸山ですと名乗ったはずなのに、こんなに歴史をねつ造されて我慢できないんで。ちょうど1回戦、横須賀選手と当たるんで、勝った方が正しいということで、よろしくお願いします」

▼岡田「全日本プロレス、Evolutionの岡田です。Kagetora選手とは今年7月に開催されたJr.TAG BATTLE OF GLORYの決勝戦で対戦した相手で、こんなに早く今度はシングルマッチで戦えるのを光栄に思ってるんですけど。今回の世界ジュニア王座決定トーナメントということで、僕が全日本プロレスに入ってトーナメント形式の試合は初めてで、本当に一発勝負ということで、優勝どうこうよりも1回戦勝たないと何にもなんないんで。リーグ戦とはまた違う戦い方があると思うんで、とにかく1回戦、お客さんの期待値というのはたぶん僕が優勝するというのはほとんどの人が思っていないと思うんで、そういうものをこの12月16日、1ヵ月半ぐらいあると思うんですけど、それまでの間にその期待値を岡田だったらやってくれるんじゃないかっていうふうに持っていけたらと思うんで、皆さん、応援よろしくお願いします」

――光留選手は「3強5弱」と表現していたが具体的に誰を指している?

▼光留「みればわかるんで言わないです」

――岩本選手と光留選手がリング上でアピールしたことでこのトーナメントが決まったが、やはりこの二人で決勝を争いたい?

▼岩本「ていうより、世界ジュニアと全日本プロレスジュニアのことに関して言葉にしてたのはこの二人だけだったので、それは当然かなと僕は思ってます」

▼光留「きっかけは自分らだったかもしれないですけど、結局、阿部っていうのが出てきて、トーナメントでも何でもいいから岩本とやらせてくれっていうことになって、協議があったんでしょう。それで8選手のトーナメントになったと。その時に実力のない奴、思いのない奴、必要のない奴もしょうがなく入らないといけなかったという現状も悔しいです。自分でもちょっとタッグパートナーにとりつかれてるんじゃないかなって思うぐらい全日本ジュニアのことが毎日頭から離れないんですよ。このトーナメントで結果を出して、二度と全日本ジュニア、世界ジュニアの名前すら出させないようにしてやろうと思って。背中が見えないぐらい前を走ってやろうと思って。このトーナメント、2回目はこの面子じゃないです」

――ススム選手は久々の全日マット参戦となるが、今の全日本、全日本ジュニアの印象は?

▼ススム「ホントに自分自体、外に出ていくことがあまりないので、他団体の選手と交わることがないんですけど、もちろんいろんな部分で試合を観させてもらってますし、熱いんじゃないかなと。なので、その中に入っていける機会をまず作ってもらったことに感謝してます。ただ感謝してるだけじゃなく、それをしっかり試合で返せたらなというのが僕の思いですね」

――世界ジュニアのベルトについては?

▼ススム「僕自身、プロレスファンだった頃、ガチガチの全日本派だったので、ホント武道館大会があれば毎回(会場)先行発売のチケットを買って、また次の大会を見に行くぐらい全日本派だったんで。その中で数々のタイトルマッチもみてきてますし、そんな自分が子供の頃、みてたタイトルにこういうふうに絡めるっていうことが本当にうれしいなと。そのうれしいなだけじゃなく、こういうチャンスが来た以上は絶対に獲ってやろうかなという気持ちがあるんで。今、自分、DRAGON GATEの方でオープン・ザ・ブレイブゲートというベルトを持ってますので、それも11月4日に次の防衛戦が、5度目の防衛戦があるんですけど、それもきっちり守ったうえでこっちのトーナメントの方に挑みたいなと。だからDRAGON GATEと全日本プロレスで2冠を目指していきたいなと思います」

【Kagetoraのコメント】「この度は世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメントに出場させていただき、ありがとうございます。佐藤選手にリベンジできる機会と同時に青木さんが持っていた世界ジュニアヘビー級のベルトを獲る機会を自分に与えてくれた全日本プロレス様に感謝します。先ずは一回戦。青木さんが育てた弟子とシングルで試合できることを楽しみにしております。ススムさんも出場しますが、ここはススムさんに負けたくないですね。ベルト獲れたら母校のレスリング部卒業年度表の前に持っていきたいと思います」

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