11/15【デストロイヤーメモリアル】諏訪魔が鈴木と大乱闘、近藤との復活ディストラクションで快勝 「大みそか武藤とやらせろ」
『ザ・デストロイヤー メモリアル・ナイト〜白覆面の魔王よ永遠に〜』東京・大田区総合体育館(2019年11月15日)
○諏訪魔&近藤修司vs鈴木みのる&太陽ケア×
諏訪魔が鈴木と大乱闘を展開。近藤とのチーム・ディストラクションでGURENTAIとの復活タッグ対決を制し、「大みそか武藤とやらせろ」とアピールした。
武藤全日本で活動していた諏訪魔&近藤のチーム・ディストラクションと、鈴木&ケアのGURENTAIによる復活タッグ対決がデストロイヤーメモリアルナイトで実現した。両チームは2009年3月の全日本・両国大会で世界タッグ王座をかけて対決し、第55代王者だった鈴木&ケアが勝利している。諏訪魔は大会前、この時のリベンジを誓い、かつて三冠ベルトを巡って激闘を繰り広げた鈴木に対し、「ボコボコにいっちゃうかもしれない。覚えとけよ鈴木みのる」と宣戦布告していた。
先発で向き合った諏訪魔と鈴木は早くも喧嘩腰。リストを取り合うなど正攻法で幕を開けたが、ヘッドロックで絞め上げた諏訪魔がコーナーに追い込んでの踏みつけ攻撃に出ると、鈴木は反転してエルボー連打で応戦。諏訪魔も殴り返して二人は互いの髪をつかんで揉み合った。諏訪魔は場外でイスを持ち出したが、未遂に。それでも鈴木が突っかかって乱闘となり、諏訪魔はプラ柵を投げつけると馬乗りになってノドを絞め上げた。その後、鈴木も客席に叩きつけて報復。客席になだれ込んで諏訪魔をいたぶった。
荒れ模様が続いたが、リング上ではケアが近藤にサンケアキックをさく裂。鈴木は近藤相手にチョップ合戦を展開し、サッカーボールキックで蹴り飛ばす。返す刀で控えの諏訪魔にフロントハイキックで突進。さらに近藤をぶら下がり式腕ひしぎ逆十字で絞め上げた。近藤の劣勢は続き、ケアが串刺しジャンピングエルボー、ラリアットの連続攻撃を浴びせた。
その後も鈴木がニーリフト、エルボー連打、串刺しフロントハイキック、ランニングローキックの連続攻撃に出る。「諏訪魔こいよ!」と挑発し、エルボー合戦に持ち込むと、諏訪魔は重たいダブルチョップを連発したが、鈴木はフルスイングエルボーで徹底抗戦。諏訪魔は前のめりに倒れ込んだ。
諏訪魔もショートレンジ左ラリアットで意地の逆襲をみせたが、鈴木とケアはGURENTAIのお家芸ブラインドタッチを何度も駆使し、ケアがラリアット、DDT、鈴木がスリーパー、ケアがトラースキック、波乗り落としと諏訪魔を攻めまくった。
それでも諏訪魔はダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアットで鈴木とケアをなで斬りにする大暴れ。近藤とのサンドイッチラリアットもズバリと決まり、諏訪魔がラリアット、バックドロップでケアを攻め立てる。ケアもコブラクラッチで反撃し、鈴木もスリーパーで近藤をセーブ。ケアがTKOをさく裂させてGURENTAIが勝機を作った。
しのいだ諏訪魔はノーモーションバックドロップで逆襲。対角線を走ってのドロップキックを発射し、串刺しラリアット、ストライクジャーマンでたたみかける。ケアも2カウントで返して粘ったが、諏訪魔はバックドロップホールドでダメ押しして3カウントを奪った。
試合後も諏訪魔と鈴木が場外で大乱闘。近藤、セコンドのNOSAWA論外らに引き離されると、リングに戻って殴り合う。再び引き離されたが、鈴木は本部席のテーブルを破壊するなど大荒れだった。
ともあれチーム・ディストラクションが復活タッグ対決に勝利。鈴木の首を獲り逃した形の諏訪魔は「一生終わんねえな、あいつとは。泣かしてやる。それまで終わんねえよ」とキッパリ。鈴木と対峙する機会が次いつ訪れるかわからないが、「ムカつくな。腹立つよ、あんなの。昔となにひとつ変わんない! やり足りねえよ、こんなもんじゃ」と続きを熱望した。
そして諏訪魔から爆弾発言が飛び出した。近藤から「WRESTLE-1の大みそ日、大阪府立第一。今日の強さをWRESTLE-1のヤツらに見せてもらいたい」と懇願され、「やりたい相手も用意するよ。諏訪魔が今、一番ぶん殴りたい相手は誰だよ?」と問われると、諏訪魔は「鈴木みのる以上に殴りたいんだろ? それは武藤敬司しかいねえよ」とキッパリ。近藤が副社長の立場で了承すると、「俺自身、いろいろ溜まっているものもあるし、伝えたいものもあるよね。それを伝えに。殴るっていう形で伝えに行きたい」と宣言した。
武藤とは2013年6月の全日本分裂によって袂を分かった。あれから6年以上が経過し、その間、接点はなかったものの、ついに再会対決が実現することになりそうだ。
【試合後の諏訪魔&近藤】
▼諏訪魔「ふざけんじゃねえぞ、鈴木みのる! オメエ、久々に会って、生意気なんだよ、あいつは! ロートルだろうよ!? ムカつくな。腹立つよ、あんなの。昔となにひとつ変わんない! やり足りねえよ、こんなもんじゃ。常にやらせろ」
――試合前からこれだけはという思いがあった?
▼諏訪魔「なにがこれだけだ!? ふざけんじゃねえぞ。ずっとぶっ潰してやるよ。物足りねえんだよ。出て来いよ。デカいゆりかごに入ってんじゃねえよ。出て来いよ。待ってんだよ、こっちは」
――近藤選手、凄い試合になったが?
▼近藤「いやいや、俺からすりゃ2人とも何にも変わってないよ。何にも変わってない。むしろ、今のほうが激しくなってんじゃない? やっぱりお前の言う全盛期だな」
▼諏訪魔「そうだよ。まだまだ動き続けられるんだよ、お前。それが全盛期なんだ。もう向こうは下ってんだよ。俺はまだまだ上がるよ。俺と近藤なんてまだまだ行くんだ。ドンドンドンドン面白いこと、いろんなことをやっていく。全日本に(石川)修司っているんだよ。こっちにも(近藤)修司がいるし、修司に囲まれて、面白いことをドンドン仕掛けられるよ。心強いね。ドンドンドンドンケンカ売っていってもいいと思うよ」
――これだけの激しい試合をデストロイヤーさんも見ていたと思うが、メモリアル大会に出場した思いは?
▼諏訪魔「お前、綺麗事を俺にやらせようとするんじゃねえよ。グチャグチャでいいんだよ、お前、そんなの。まだまだ殴り足りねえし、投げ足りねえな。バックドロップで頭から鈴木みのるを突き刺すまでは終わんねえよ」
▼近藤「デストロイヤーさんを偲ぶ興行なんで、僕はもう大人として、あまり自分のことは持ち込まないで…」
▼諏訪魔「なんだよ、さっきと言っていること違えじゃねえかよ、お前。やっちまえって言っただろ? デストロイヤーさん関係ねえよって言ったのはお前だろ?」
▼近藤「言ったか、俺?」
▼諏訪魔「今じゃねえよ」
――鈴木選手とはまだまだ終われない?
▼諏訪魔「終わんねえよ、あいつとは。一生終わんねえな、あいつとは。泣かしてやる。それまで終わんねえよ。次に出て来いっていうんだよ」
▼近藤「諏訪魔、1個お願いがあるんだけど…。WRESTLE-1の大みそ日、大阪府立第一。今日の強さをWRESTLE-1のヤツらに見せてもらいたい」
▼諏訪魔「メチャクチャやっちゃうよ? 知らないよ、俺は」
▼近藤「やりたい相手も用意するよ。諏訪魔が今、一番ぶん殴りたい相手は誰だよ?」
▼諏訪魔「お前、言わせんのか? 鈴木みのる以上に殴りたいんだろ? それは武藤敬司しかいねえよ。やらせてくれんのかよ?」
▼近藤「副社長として考えるよ。とりあえず参戦…」
▼諏訪魔「なんだよ、お前。決めろよ、今。OKって言えよ」
▼近藤「じゃあ、OKにするわ。俺の権限でOKだ。何かしらの絡みだぞ」
▼諏訪魔「副社長が言うんだったら間違いないよ。(武藤の入場テーマがきこえてくると)嫌な音楽が流れてるよ。ただな、俺自身、いろいろ溜まっているものもあるし、伝えたいものもあるよね。それを伝えに。殴るっていう形で伝えに行きたいと思います」
【試合後の鈴木】
――試合を振り返ると
▼鈴木「ああ!? なんだよ、てめえ。なんで振り返らないといけないんだよ。お前の仕事だろ? お前が振りかえろ。早く、今すぐ振りかえろ。振り返ってみろよ!?」
――凄い試合だった
▼鈴木「凄いってどう凄いんだ? 言ってみろ! どういうつもりだ、言ってみろ。400字詰め原稿用紙、30枚以内にまとめろ。ロング、ロング、ロングインタビューどうぞ」
――諏訪魔選手にあれだけいったのはどういう思いが?
▼鈴木「どういう思いだ? そんなもん見たらわかるだろ。ムカつくヤツに理由なんかあるか。例えば、お前とかな! (インタビュアーに詰め寄ると)人を殴るのに理由なんかあるか? いるのか? 俺のことを見た、それだけでいい。俺のことを横目でチラリでも見た、それだけでいいじゃねえかよ。それがケンカだ」