プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/29【新日本】連夜メイン熱闘…SANADA&EVILが3連覇へ進撃 石井組との首位対決制す

『WORLD TAG LEAGUE 2019』東京・後楽園ホール(2019年11月29日)
公式戦 ○SANADA&EVILvs石井智宏&YOSHI-HASHI×

 SANADA&EVILが後楽園のメインで連夜の激闘。石井&YOSHI-HASHIとの首位対決を制し、ワールドタッグリーグ3連覇へ進撃だ。

 昨日(28日)の後楽園大会のメインでザック&タイチに快勝し、戦績を7勝1敗としたEVIL&SANADA。後楽園2連戦・2日目もメインに登場し、同点で首位タイに並ぶ石井&YOSHI-HASHIと激突した。試合は序盤から混戦模様。攻守が何度も入れ代わる接戦となった。

 連係攻撃でも両軍はせめぎ合う。まずはロス・インゴ軍が一気呵成に畳みかけ、石井にマジックキラーを狙ったものの、CHAOSコンビも譲らず。YOSHI-HASHIのバッククラッカー、石井のジャーマンが立て続けに火を噴いた。気迫全開の石井はEVILのラリアットを仁王立ちで受け止め、同じくラリアットで浴びせ倒す。垂直落下式ブレーンバスターとEVILを狙い合うスリリングな展開となり、場内はさらに熱を帯びた。

 熱戦の中でSANADAが先に踏み込んだ。スワンダイブ式ミサイルキックで活路を開くと、EVILがすぐさま石井を分断。SANADAは一気にSkull EndでYOSHI-HASHIを絡め取ろうとする。だが、YOSHI-HASHIはそのまま後転して切り返すと、石井のスライディングラリアット、YOSHI-HASHIのダブルニーアタックが連続ヒット。逆にYOSHI-HASHIが勝機を掴む。石井のパワーボム、YOSHI-HASHIのスワントーンボムの波状攻撃も完璧に決まった

 しかし、SANADAはYOSHI-HASHIの追撃をことごとく華麗な身のこなしで切り抜けて反撃のチャンスをうかがうと、あうんの呼吸でリングに飛び込んだEVILが串刺しラリアットで好アシスト。SANADAもバックドロップで続くと、とうとうマジックキラーがさく裂した。

 勝負を捨てない石井が急行。ロス・インゴ軍の同士討ちを誘い、EVILをジャーマンで投げ捨てて大歓声を巻き起こす。SANADAは石井の垂直落下式ブレーンバスター狙いを背後に不時着してみせるも、YOSHI-HASHIが狙いすましたスクールボーイでクルリ。ニアフォールに追い詰め、歓声はさらに大きくなった。石井の延髄斬り、YOSHI-HASHIのトラースキックがクリーンヒットすると、YOSHI-HASHIはカルマの構え。クライマックスを迎えた後楽園は沸騰する。

 だが、熱闘の中でも冷静に戦況を見定めたSANADAは動き続けてピンチを切り抜け、YOSHI-HASHIの首を取ってジャンプして背後に回り込み、ドラゴンスリーパーに捕獲。そのままぶん回して追い討ちする。石井がまたまたカットを狙うも、EVILがジャーマン、そしてEVILで返り討ちに。止まらないSANADAはSkull Endで絞めに絞めてYOSHI-HASHIからギブアップを奪い取った。

 EVIL&SANADAが連夜の快勝。タッグリーグ8勝目をあげ、ジュース&フィンレーと並んで首位タイをキープした。一方、石井&YOSHI-HASHIは2敗目を喫し、首位グループから一歩後退を余儀なくされた。

 試合後、マイクを持ったSANADAは「大方の予想通り、2019年のワールドタッグリーグ、トップ独走。EVIL&SANADA組です」とあいさつ。昨日は東京初となる“ダーク&ライト締め"を披露したが、「皆さんに伝えたいことがあります。昨日、後楽園ホールであれをやったんですが…ピンスポがないと微妙なんで今日はやりません」と今日はお預け。これには不満の声が一部からあがったものの、SANADAが「でも、日本で一番ここ後楽園ホールが好きです」と続けると、一瞬にして大歓声に変わる。そのままSANADAは「おい、後楽園! シー・ユー・ネクスト・タイム!」と叫んで後楽園2連戦を見事にフィナーレへと導いた。

 長丁場となったワールドタッグリーグもいよいよ後半戦に突入。同率首位に並ぶジュース&フィンレーとの公式戦は最終戦となる12・8広島に組まれているが、そこまで全勝で進撃し、史上初となる3連覇の栄冠を勝ち取る構えだ。

【EVILの話】「クソ強え相手だよ。クソ強え相手だよ。だがな、勝ったのはEVIL&SANADAだ。俺たちが3連覇いただくからな。よく覚えとけ」
※SANADAはノーコメント

プロ格 情報局