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12/2【全日本】暴走大巨人に急ブレーキ 諏訪魔が天敵・ヨシタツに鬼門・名古屋で春冬連敗

『2019世界最強タッグ決定リーグ戦』愛知・名古屋国際会議場イベントホール(2019年12月2日)
「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○ヨシタツ&ジョエル・レッドマンvs石川修司&諏訪魔×

 諏訪魔が天敵・ヨシタツに春冬2連敗。2敗目を喫した暴走大巨人に急ブレーキがかかった。

 2年ぶりV2を狙う諏訪魔&石川はここまで5勝1敗。出場チーム中、唯一の2失点で最も優勝に近い位置にいる。、「独走」宣言も飛び出した二人の公式戦は残り3試合。この日の相手はヨシタツ&レッドマンのOne Worldだったが、ラストスパートをかけようとする暴走大巨人に落とし穴が待っていた。

 試合は暴走大巨人が支配していたといってもいい内容だった。序盤こそレッドマンのテクニックに手を焼いたが、ヨシタツに照準を絞って連続攻撃からサンドイッチラリアットをさく裂。ヨシタツが諏訪魔相手にジャーマン合戦に持ち込み、レッドマンも加勢して混戦模様となったが、暴走大巨人は境川でヨシタツに追い討ちをかけた。

 ヨシタツがヨシタツ幻想(ファンタジー)で捕らえても、耐えた諏訪魔はCBJを阻止。バックドロップ、串刺しラリアット、ジャーマンの猛攻に出てヨシタツは大の字に追い込んだ。それでも攻撃の手を緩めない諏訪魔は無理やり抱き起こすとストライクジャーマンで追い討ちをかけ、ラストライドで仕上げに入ろうとした。

 勝利目前だったが、ヨシタツが回転エビ固めで切り返す。次の瞬間、ヨシタツが敢行したバックドロップで完全に潮目が変わった。この一発で諏訪魔は爆弾を抱える首を押さえて悲鳴を上げながらのた打ち回るばかり。それでもダブルチョップの乱れ打ちで必死に流れを変えようとしたが、再びヨシタツ幻想(ファンタジー)に捕まってしまう。石川もレッドマンの卍固めによってセーブされてカットできず。諏訪魔も意地で耐え続けたものの、レフェリーストップが宣せられた。

 暴走大巨人がOne Worldに敗れて2敗目。勝ち点10止まりで足踏みを余儀なくされた。しかも諏訪魔は4月のチャンピオン・カーニバルでもここ名古屋でヨシタツに敗北。鬼門の地で天敵に足をすくわれる形となってしまった。公式戦は残り2試合で12・7北本のゼウス&崔戦、12・9後楽園のTAJIRI&KAI戦のみ。ジョー&秋山が6失点目を喫し、首位は変わらないものの、この日の1敗が暴走大巨人にとって致命的となりかねず、まだまだ予断を許さない。

 一方、One Worldは負ければ脱落が決まるところだったが、値千金の3勝目を挙げて辛うじて生き残った。公式戦は12・8上田の宮原&青柳戦、12・9後楽園の吉田&ヴァレッタ戦を残すのみ。残り全勝しても他力本願で、北本大会で暴走大巨人が勝利した時点で脱落が決まる。

 「あと全部獲るつもりというか獲って、そしたら確か望みはつながると思う」と残り全勝を見据えたヨシタツだが、この日ばかりは「星取り以上の負けられない男の勝負」だった。というのも「年も同じ世代でしょ、諏訪魔、石川。あの二人みてるとね、ホントに負けてらんねぇなってモチベーション上がる」と暴走大巨人への対抗意識があったからだ。そしてCCに続いて同じ名古屋で諏訪魔を撃破。ヨシタツは「これで3年連続、名古屋で諏訪魔狩り。もうこれ恒例行事にしてもいいんじゃないの」と誇らしげだった。

【試合後のヨシタツ&レッドマン】
▼ヨシタツ「今日はね、勝つにしても負けるにしても、きつい試合になるのは予想できたから。これで3年連続、名古屋で諏訪魔狩り。もうこれ恒例行事にしてもいいんじゃないの。勝ったから言うわけじゃないけどね、本当に強い諏訪魔。ホントね、年も同じ世代でしょ、諏訪魔、石川。あの二人みてるとね、ホントに負けてらんねぇなってモチベーション上がるし。これで2勝か」

――不戦勝もあるので3勝だが?

▼ヨシタツ「3勝? まぁどっちでも厳しいけど、あと全部獲るつもりというか獲って、そしたら確か望みはつながると思うんで。今日はね、星取り以上の負けられない男の勝負っていうの? そういう意味合いがあるから、今日はどうしても負けるわけにいかなくて。名古屋っていうのは俺の準地元だからね。ホント今日、俺のお客さんめちゃくちゃ来てくれて、その中で逆転勝ちで締められたのは本当にうれしいことだし、みんな喜んでくれて、これこそハッピーエンドだよね。やっぱ全国でこういうことができたらいいなと思うし、名古屋だけじゃなくて、全国的に俺の応援団が一番って日本全国したいなって今日思いました。俺たちOne Worldまだまだいきます。We can do it!」

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