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12/5【リアルジャパン】完勝・鈴木がLEONAを酷評「プロレスを辞めたほうがいい」

『ストロングスタイルプロレスVol.4』東京・後楽園ホール(2019年12月5日)
○鈴木秀樹vsLEONA×

 鈴木が第1試合でLEONAを一蹴。完勝を果たすと、「プロレスを辞めたほうがいいと思います。このままだったら。たぶんおそらくこのままなんだろうし」と藤波二世を酷評した。

 鈴木がオープニングマッチで“藤波二世"LEONAに胸を貸した。LEONAは左足距骨の骨折による長期欠場から、1年3ヵ月ぶりにドラディションの10・25後楽園で復帰。今宵が再起4戦目となる。ともにランカシャースタイルを学んできたという共通点があるものの、今宵が初対決。試合前に鈴木は「LEONAが何をしたいのかわからない」と疑問を投げつけていた。

 LEONAは積極的にレスリング勝負を仕掛けていくが、微動だにしない鈴木はフロントネックロックや押さえ込みの連続などで圧倒。ロープブレイクとなると、顔面を踏みにじった。これに怒ったLEONAは胸板への張り手を連打したものの、鈴木はあえて打ち返せず、もっと打ってこいとアピールする。

 気持ちを見せたいLEONAは懸命にエルボーを連打するも、効果はなく、反対に鈴木が強烈な一撃でなぎ倒し、ストンピングで顔面を蹴り飛ばした。その後もLEONAは意地になって立ち上がり、雄叫びを上げながらエルボーを乱れ打ったものの、やはり鈴木にダメージを与えるには至らず。鈴木はそのたびに強烈なエルボー一発で吹き飛ばすと、エルボースマッシュでカチ上げ、試合は一方的な展開に。

 レフェリーのダウンカウントを拒否したLEONAは首固めやドラゴンスクリューで抵抗したものの、足4の字固めには持ち込めない。その後も頭突きを突き刺し、精一杯のエルボーを振り抜いたが、鈴木には通じず、打ち疲れまで垣間見せてしまう。LEONAの心が折れたと判断した鈴木は、エルボーで腰砕けにすると、間髪入れずにチキンウイングアームロックに捕獲。レフェリーが即座に試合をストップし、鈴木の圧勝に終わった。

 「潰すつもりでやった」という鈴木は「プロレスを辞めたほうがいいと思います。このままだったら。たぶんおそらくこのままなんだろうし」とLEONAを酷評。「続けたいんだったら、昔からの方法ですけど、ヒゲ剃って、坊主になって、靴下もシューズからはみ出すのやめて、黒タイツで。それでいいんじゃないですか」とゼロからの出直しを提案し、「思ったよりもダメでした。想像以上に」と吐き捨てた。

 復帰直後に実現した試練の一戦で惨敗してしまったLEONAは、ここまで厳しい言葉を投げかけてきた鈴木をいつか振り向かせることはできるのだろうか。

【試合後の鈴木】
▼鈴木「感触なし」

――エルボーをガンガン出してきたが?

▼鈴木「(感触は)ない。だって疲れてるですもん。疲れるほど打ちたくなければ、相手を怯ませればいい。怯ませる力がない。レスリングも一緒です。形だけ。まあ、タイミング良かったのはドラゴンスクリュー、あとアームサルト。2つだけ。あとは真似事」

――エルボーも?

▼鈴木「真似事。『こんな感じかな、プロレス』。だと思います」

――「何をしたいのかわからない」という発言もあったが?

▼鈴木「わからないですね。プロレスやりたいのかと思って。急所蹴りでも、なんかもっとやってくるかと思ったら、何もできなかった。たぶん相当イヤだったと思います、やるのは。僕は別に彼が思っていたプロレスをやる気がなかったですから、一切。でも、これが僕のプロレス。お客さんが喜んでる。だから、正解なんですよ。あいつの頭の中で考えているプロレスはお客さんが沸かないんだから、それはプロレスじゃないんですよ。自己満足。その歳で。まだ若いんでしょ、あいつ。26とか」

――もう1回やろうという気持ちはない?

▼鈴木「いやいや、無理でしょ。お客さんだって、初めてというシチュエーションとリアルジャパンというリングだったから成立したことであって。別に僕は自分の見えない格というのはわからないですけど、彼はそこまで達してないじゃないですか。本当にプロレスをやりたいんだったら、みたいな話になると、おそらくずっとデビューから言われている話だと思いますよ。だから、僕はプロレスを辞めたほうがいいと思います。このままだったら。たぶんおそらくこのままなんだろうし。続けたいんだったら、昔ながらの方法ですけど、ヒゲ剃って、坊主になって、靴下もシューズからはみ出すのを止めて、黒タイツで。それでいいんじゃないですか。何かの時に、ライガーさんが言ったのもそういうことでしょ? みんなゼロからやっているんですよ、全員。10とか15ぐらいから始めるから、1から15までがわからないんですよ。僕は1から15の間でしか試合してないですから。で、上に行く選手は当たり前ですけど、あれぐらいはやってます。別になんともなくやってます、みんな」

――この試合をしたことで、LEONA選手が何を言うか楽しみな部分はある?

▼鈴木「いや、別に。どうせあれでしょ? 必ずやり返してやるとか。それも置いてるんですよ、コメントも。プロレスラーだったらこういう風に言うなっていうコメントを置いてるんですよ。彼が目指したいプロレスラー像をやっているだけですね。そこに沿った相手だけで。彼が見たいプロレスラー像じゃなくて、お客さんが見たいプロレスラーを僕らは…個性はそこにありますけど、やっていくものだと思いますね。潰すつもりでやりましたよ。そんなにガッチリは最後までやってないですけど。途中で心が折れたのがわかったので」

――それで一気に試合を決めた?

▼鈴木「はい、そうです。だって、効いてないですもん。効いてないっていうのは、そんな立ち上がれなくなって、あんなにフラフラ来るような打撃を僕はやってないです。あれをやるってことは、助けてくださいですよ。でも、リングの上は助けてくれないですから。僕自身もそうだったんで。思ったよりもダメでした。想像以上に。これは彼に限らずですけど、キャッチ・アズ・キャッチ・キャンとか、ランカシャースタイルとか、名乗るレスラーは出て来なくていいです、今後は。あれがスタンダードになるんだったら。それらしい技をやればと。あんまりみんなが触れてないところでいいどころ取りしてやろうと思ってたかもしれないけど。まあ、彼は違うと思いますけどね。そういうヤツらが多いから、今後は一切名乗らなくてもいいです。なんだったら、僕も名乗らなくていいですよ。それがスタンダードになるんだったら。不快ですよ」

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