12/7【全日本】TAJIRI&KAI首位タイ浮上、対暴走大巨人へ奥の手予告、ジョー&秋山は自力V消滅

『2019世界最強タッグ決定リーグ戦』埼玉・北本市体育センター(2019年12月7日)
「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○TAJIRI&KAIvsジョー・ドーリング&秋山準×

　TAJIRI&KAIが作戦通りにジョー&秋山を攻略して5勝目。首位タイに躍り出た二人は最後の公式戦となる対暴走大巨人へ向けて奥の手投入を予告した。ジョー&秋山は3敗目を喫して公式戦全日程を消化。と同時に自力優勝が消滅した。

　順調に白星を重ねてきたジョー&秋山だったが、12・2名古屋大会で吉田&ヴァレッタ相手に不本意な無得点試合に終わって6失点。この日、勝ち点8で追うTAJIRI&KAIとの最終公式戦に臨んだ。

　主導権はジョー&秋山が握った。TAJIRIがハンドスプリング攻撃、KAIがトペスイシーダを立て続けに決める奇襲攻撃に出ると、KAIがトラースキック、ラリアットで秒殺を狙ったが、秋山はそれを許さない。ジョーがTAJIRIとKAIをタックルでまとめてねじ伏せて逆転。場外戦で秋山がKAIを圧倒し、リングに戻ってもヒザの雨を降らせる。TAJIRIにタッチが渡ってもジョーがタックルで出鼻をくじき、秋山が串刺しジャンピングニー、ランニングニーの連続攻撃からフロントネックロックで捕獲した。

　KAIがカットに入っても、ジョーが延髄ラリアット、秋山がエクスプロイダーの連続攻撃でTAJIRI料理にかかった。が、再びエクスプロイダーの構えに入ると、TAJIRIはレフェリーをつかんで阻止。ジョーを振り切ったKAIが延髄斬りを秋山に見舞い、TAJIRIはグリーンミストを顔面に噴射。すかさず首固めで丸め込んで逆転勝利を決めた。

　TAJIRI&KAIが難敵ジョー&秋山を攻略して5勝目。勝ち点を10に伸ばし、暴走大巨人、ジェイク&野村と並ぶ首位タイに浮上した。残る公式戦は12・9後楽園の諏訪魔&石川との首位対決のみ。己のスタイルを貫いてきた結果、気づけば優勝の2文字が視界に入ってきた。「実は、あの体勢になるの狙ってた最初から。誘い水だよ、誘い水」と狙い通りの展開でジョー&秋山狩りを果たし、二人の笑いは止まらない。TAJIRIは「何があっても勝つ。何があっても。何をするかわからない。俺たち当日、何をするかわからない。何かやる絶対。予告しておきます」と予告した。

　あの手この手で白星を重ねてきたが、TAJIRIは「実は最強タッグ中、出さないで取っておいたものがある」と奥の手の存在を告白。それを投入したうえで暴走大巨人を撃破し、優勝へと突き進むつもりだ。

　一方、ジョー&秋山は最終公式戦を落とし、勝ち点10で全日程を終了。と同時に自力優勝が消滅してしまった。二人が生き残れるとしたら、首位の暴走大巨人、ジェイク&野村、TAJIRI&KAIの最終公式戦が無得点試合に終わるのが絶対条件。しかも暴走大巨人とTAJIRI&KAIが直接対決するだけに、その可能性は極めて低いと言わざるを得ない。ディラン・ジェイムスの欠場によって誕生した日米タッグだが、この日喫した痛恨の黒星によって優勝は絶望的となった。

【試合後のTAJIRI&KAI】
▼TAJIRI「実は、実は、あの体勢になるの狙ってた最初から。誘い水だよ、誘い水」

▼KAI「いやぁ、誘い水乗ってきましたね。あそこしかないと思って」

▼TAJIRI「(ジョー&秋山は)あのパターンで勝ってるのが多かったから。これでウチら?」

――5勝目で首位タイとなったが?

▼TAJIRI「じゃあ次、後楽園…」

▼KAI「(諏訪魔&石川は)怒ってるはずですよ」

▼TAJIRI「ウチらが勝てばどうなるんですか?」

――今日の暴走大巨人が勝てば同点決勝にもつれ込み、負ければすんなり優勝が決まるが?

▼TAJIRI「じゃあ予告します。何があっても勝つ。何があっても。何をするかわからない。俺たち当日、何をするかわからない。何かやる絶対。予告しておきます。実はそのために最強タッグ中、出さないで取っておいたものがある」

▼KAI「楽しみですね」

▼TAJIRI「楽しみ」

▼KAI「今から邪魔しに行きましょうか?」

▼TAJIRI「正々堂々とやらないといけないんで」

▼KAI「私たちは正々堂々とやるチームですからね」

▼TAJIRI「しかし一番体格的にハンディあるのに、ここまできちゃって痛快だな。しかも正しいことだけやってる。いかに世の中が間違ってるか。俺たちジョーカーなんだ、やっぱ」

▼KAI「そうなんですよ。私たちがやってるのが正しい。皆さんも私たちの真似をしてください(笑)」