12/20【新日本】ライガーとタイガーが最後のパートナー対決 乱入・石森&ファンタズモがRPG 3KをKO

『有馬記念 presents Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2019年12月20日)
獣神サンダー・ライガー ファイナル後楽園ホールII ○YOH&獣神サンダー・ライガー&SHOvs田口隆祐&ロッキー・ロメロ&タイガーマスク×

　ライガーとタイガーが最後のパートナー対決で火花。試合後、抱擁をかわすと感極まったタイガーは涙を見せた。そんな感傷的なムードをぶち壊すように、IWGPジュニアタッグ王者の石森&ファンタズモが乱入し、RPG 3KをKOした。

　1・5東京ドームで引退するライガーはこの3連戦が“聖地"後楽園ホールで最後の試合となる。2日目となったこの日は長年共闘してきた盟友・タイガーと最後の対戦が実現した。

　ライガーはSHO&YOHと組んで、タイガー&田口&ロメロ組と激突。気合いの入ったタイガーがライガーとの対戦をアピールし、のっけからパートナー対決に。ライガーがロープに押し込むと、タイガーは「離せ、コラ!」と激情を吐露し、ビンタを発射。獣神を場外に叩き落とすと、矢のようなトペスイシーダを発射した。これに感化されたライガーも場外でランニング掌底をぶち込むが、引かないタイガーはリングに戻ったところでタイガードライバーをお見舞い。熱い攻防で後楽園を沸かした。

　一旦は控えに回った獣神だったが、捕まってしまったSHOに何度もゲキを飛ばす。そして、タッチをもらってリングに入ると、ランニング掌底や風車式バックブリーカーで相手チームをなで斬りに。田口に雪崩式フランケンを繰り出し、大歓声を巻き起こすと、ジャンピングヒップアタックもアトミックドロップで撃墜してみせた。試合終盤でも、ランニング掌底を乱れ打ってYOHをキッチリとアシスト。YOHはSHOとのダブルジャンピングニーを皮切りにタイガーを攻め立て、最後はドラゴンスープレックスで3カウントを奪い取った。

　試合後、ライガーは他の選手と握手。タイガーとは抱擁を交わす。たまらず涙を見せるタイガーの頭をコツンと小突いたライガーは、大声援の中、リングを先に降りていった。「どうしても1試合1試合感傷的になってしまうけど、虎がリングで涙を見せたのは、あいつのレスラー人生で初めてなんじゃないかな。まあ、いろいろ感じてくれるのは嬉しいよ。俺もいろいろ感じている」とバックステージでは感慨深げだったライガーだが、「ただ、まだ明日も俺は試合がある。それはみんなも同じ条件なんだ。試合が終わってから、全ての引退セレモニーが終わってから、改めて感傷に浸りたいと思っています」とあくまで明日以降の試合に集中する構えを見せた。

　ライガーが立ち去ったあと、リング上の感傷的なムードを引き裂いたのが、石森&ファンタズモだ。1・5東京ドームで対戦するSHO&YOHを襲撃。ロメロを含めたRPG 3Kを一方的に蹂りんし、ベルト痛打でYOHを、急所蹴りでSHOをKO。残るロメロにはSHO&YOHのお株を奪う必殺の3Kを完全コピーしてお見舞いし、3人とも大の字に追い込んだ。

【ライガーの話】「どうしても1試合1試合感傷的になってしまうけど、虎がリングで涙を見せたのは、あいつのレスラー人生で初めてなんじゃないかな。まあ、いろいろ感じてくれるのは嬉しいよ。俺もいろいろ感じている。ただ、まだ明日も俺は試合がある。それはみんなも同じ条件なんだ。試合が終わってから、全ての引退セレモニーが終わってから、改めて感傷に浸りたいと思っています。今はまだ明日の試合。そして、1月4日の試合、5日の試合。これがありますんで、そっちに向けて走っていきたいと思います。僕はそれだけだね」