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12/27【杉浦軍/NOAH】杉浦軍興行で“ボス"貫禄の大車輪 急きょWヘッダーも豪華戦ぶち壊しの金剛を制裁

『杉浦軍興行 犬ども全員集合! 後楽園で吠えろ!』東京・後楽園ホール(2019年12月27日)
特別試合 ○杉浦貴&藤田和之&鈴木秀樹vs拳王&マサ北宮&稲村愛輝×

 杉浦軍興行で急きょダブルヘッダーとなった“ボス"杉浦が大車輪の活躍をみせた。桜庭と組み、藤田と激闘を展開する豪華マッチで聖地を酔わせたうえで、乱入で豪華戦をぶち壊してきた拳王ら金剛トリオを急きょ決定の“特別試合"で制裁。豪華杉浦軍の面々がリング上で初めて“勢揃い"するなかで締めくくった。

 初開催となった杉浦軍興行のメインに据えられた豪華マッチ。桜庭がそのグラウンドテクニックと関節技を駆使して藤田&鈴木と渡り合えば、杉浦も藤田と真っ向勝負を展開。壮絶なエルボー合戦で激情をぶつけ合った。パワーボムやラリアット、バックドロップなどの大技攻勢に出た藤田を正面から受け止めた杉浦はフロントネックロックに捕獲。桜庭も鈴木をサクラバロックで分断し、熱戦はクライマックスを迎えた。

 しかし、ここで杉浦軍興行で“屈辱的な扱い"(第1試合&第2試合)をされていた金剛勢がまさかの乱入。北宮がナショナル王座のベルトを本部席から強奪すると、杉浦を殴打して額を叩き割って、ノーコンテスト決着に。仁王は桜庭に毒霧を噴射し、場内は嵐のような大ブーイングに包まれた.

 満足げな拳王は「おい、杉浦軍。年内最後の興行お前らだけでハッピーエンドで終われると思うなよ? おい、年内最後の杉浦軍興行、これにて終了です」と超バッドエンドを宣言したが、「杉浦軍で誰が一番強いか決定戦」がテーマの豪華マッチをぶち壊された杉浦は激怒。「おい、このままじゃ終われねえよな? もう1回だ。時間無制限だ、コノヤロー」と言い放ち、杉浦&藤田&鈴木vs拳王&北宮&稲村の無制限1本勝負が電撃決定した。

 19分を超す熱戦直後の杉浦だけに、金剛の集中砲火を受けたが、闘志は消えるどころか、ますます炎上。ボスの奮闘に応えようと、鈴木と藤田も大暴走。鈴木が喧嘩腰に拳王とやり合い、ツームストンパイルドライバーでマットに突き刺すと、藤田もショルダータックルやラリアットなどで北宮と肉弾戦で渡り合い、フロントネックロックで絞め上げて、勝負を杉浦に託した。

 杉浦もさらに燃える。北宮も杉浦の猛攻を振り切ったものの、金剛勢の集中砲火をしのぐや、逆に稲村めがけて集中砲火。藤田&鈴木とともに、3人でエルボーを次々に浴びせてメッタ打ちにした。稲村も驚異の粘りを発揮して後楽園を沸かせたが、杉浦は投げ捨てジャーマン、ラリアットで勝機をたぐり寄せ、最後は五輪予選スラムをズバリ。鈴木に分断された北宮の眼前で完璧な3カウントを奪い取った。

 大流血をものともせずに、“ボス"杉浦が大車輪の活躍を見せて貫禄の勝利。毒霧を浴びて戦線離脱していた桜庭や見習いの岡田も加わり、初めて“杉浦軍全員"で記念撮影に応じる“ハッピーエンド"となった。

 藤田が「1、2、3、ダー!」で締める案も浮上したが、やんわり拒否。最後はやはり杉浦が「年内最後ですけど、他の試合とか観に行くかもしれないですけど、杉浦軍見納めということで、今日集まってくれて本当にありがとうございます。また来年、このメンバーで、杉浦軍でノアを面白くしていきたいんで。来年、ノアも杉浦軍もよろしくお願いします」とさらなる飛躍を約束しつつ、聖地後楽園を笑顔で染めながら締めくくってみせた。

【試合後の杉浦軍】
▼論外「1人だけシャイな人が売店に行っちゃったんで」

▼杉浦「なんか最後まとまったのかな?」

▼論外「最後持っていきましたよね?」

▼杉浦「持ってってないです。どうなんですか、まとまりましたか?」

▼論外「ユニット、みんな揃ったら負けないですよね」

▼鈴木「あと、本当に揃うかどうかっていう」

▼杉浦「そう、そこ。揃えば」

▼鈴木「まずそこが一番の問題ですから。ちゃんと揃うか。さっさと売店行く人が…」

▼杉浦「やっぱり和が乱れるね(笑)」

▼鈴木「アップが終わったって言っているのに、またアップしろと言う人とか」

――ここにフロリダの覆面が加われば世界最強では?

▼論外「今日待ってたんだけど。期待したんだけど。会いたかったなあって」

▼鈴木「ああ、会いたかったですね」

▼杉浦「じゃあ、また増殖するわけだね」

▼鈴木「でも、また大変になるだけです(笑)」

▼杉浦「まとめられねえなあ、これ」

▼論外「これ、また第2回もやります? やっちゃいます?」

▼杉浦「いいんじゃない? やっちゃいましょう」

――武道館ぐらいでもできるのでは?

▼論外「なんでそんな小さいところを言って。ドームでしょ? 国立競技場とかね」

▼鈴木「新国立!」

▼論外「それぐらいの気持ちで。あとはボスがやってくれるんで」

▼杉浦「いや、裏ボスが」

▼鈴木「そこに行くまでに、ずっとこの面倒臭い人たちを集めるんですね。杉浦さんが『最後何とかしろ』みたいな感じで試合をするという」

▼杉浦「何とかなるから」

▼論外「桜庭さんが凄いまともな方に見えます。本当にありがとうございます」

▼杉浦「ありがとうございました」

▼鈴木「本当にありがとうございます。楽しかったです。夢が叶いました」

▼杉浦「(顔は)どうしたんですか?」

▼論外「ちょっと桜庭さんには金剛に対して仕返しも。会社に言ってカード組んでもらいたいですね」

▼鈴木「でも、(毒霧の汚れを)落とす時間があったと思うんですけど」

▼桜庭「いや、もう見えなくて。目に染みて見えない」

▼論外「あとは来年に向けて杉浦さんにいろいろ言ってもらって。我々が話すと、こういう時間が凄く長くなるんで。最後は杉浦さんが」

▼鈴木「最後まとめてもらって。我々は引き上げるんで」

▼杉浦「とっと帰ってください」

▼大原「行ける方、売店に行きますよ、杉浦軍の方」

※杉浦以外が立ち去ると

――一度はメインをぶち壊しにされながらも、最後はキッチリと締めたが?

▼杉浦「いや、締めないと納得いかないでしょ? でも、藤田&鈴木組との試合も魅せれたなと思うし。最後、金剛がああいう形で来て。でも、3人で組んで、再確認できたんで。まあ、よしとしましょう」

――防衛戦に向けて、いい弾みになった?

▼杉浦「そうだね。来年に向けて。軍団として結束が…どうかな、藤田次第ね。喋んないから。いつか俺はリング上でマイクを握らせるから。それまで杉浦軍は継続するから」

――北宮選手については?

▼杉浦「1月4日に向けて、俺もちょっとイラッとして、モチベーションが上がったからいいんじゃないの? なんかノホホンとあのまま前哨戦が終わって、正月を越すより、メチャクチャにされて、イラッとして越したほうがモチベーションも継続できるし。そういう意味では、無い頭を使ったんじゃないの?」

――藤田選手と戦ってみてどうだった?

▼杉浦「いやあ、やっぱ凄いよね、地力が。グラウンドのファーストコンタクトも、やっぱしパパッと入られて、バックを取られて」

――あれだけ長く戦ったが?

▼杉浦「なんかでも、エルボーを打ち合っている時に、わかんないですけど、通じるものがあるんですよ、レスラーって。技を出し合っている時、向き合っている時に。それは感じましたね。組んでも戦ってもいいんじゃないですか」

【試合後の拳王&北宮&稲村】
▼拳王「おい! 杉浦軍、年内最後の興行! ハッピーエンドで終わらせてたまるか!……って思ってたけどな! クソ…。年内最後? でも来年あんだろ!! テメーらみたいな寄せ集めの集団、来年すぐ潰してやるからな!!」

▼北宮「おい、ナメたマッチメークしてんじゃねえぞ! あんなフヌケたマッチメークでも入ってやってんだ。金剛呼んどいてなんてマッチメークしてんだ! 1・4だ杉浦ぁ! 1・4…覚えとけコノヤロー!!!!」

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