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12/27【WRESTLE-1】カズが「イケメンに秋山流の餞別」リクエスト、秋山呼応、武藤と再会対決・諏訪魔の暴走に期待 12・31大阪直前92年デビュー同期対談

 カズ・ハヤシ、秋山準が27日、神奈川・横浜市の全日本プロレス道場で対談。12・31大阪大会で大谷晋二郎と“92年デビュートリオ"を結成する二人は、アンディ・ウー&伊藤貴則&黒潮“イケメン"二郎と対戦。2020年からアメリカを活動拠点とするイケメンはこれが国内ラストマッチとなり、カズが「秋山さん流の餞別がみたい」とリクエストすれば、秋山も「わかりました。キュッとやります」と呼応した。また、武藤敬司と諏訪魔の再会対決にも触れ、秋山は諏訪魔に勝利を厳命したうえで、「WRESTLE-1から『全日本の諏訪魔だけはダメだ、あいつはやめてくれ』って言われるぐらいの暴走をみせてもらいたい」と期待を込めた。

 WRESTLE-1初の大みそか興行となる12・31大阪大会『WONDER CARNIVAL』が4日後に迫った。この日、カズと秋山の対談が全日本道場で実現した。カズにとってここは全日本時代の練習場でコーチとして若手を指導した場。久しぶりに訪れた道場内を懐かしそうに見渡すカズの姿が印象的だった。

 大谷晋二郎と“92年デビュートリオ"を結成し、アンディ&伊藤&イケメン組と対戦する二人は団体は違えど同期生。カズは「ただ同じ年にデビューしたってだけですから。僕はインディーから始めたので、そんな大先輩を意識しないですよ」と謙遜したが、秋山は27年のキャリアを重ねてきた今、「やっぱり意識しないとね。負けないように動かないといけないと思うし」と同じ92年デビューの選手を気にしているといい、「(12・31大阪も)意識しながらやりたいと思います」との構えをみせた。もちろんお互いに一目置いており、カズが「リングに立つと怖さというか、そんな雰囲気が出るし。そこらへんがキャリアとかだけじゃないんじゃないかなと感じますよね。凄く勉強させてもらってます」と敬意を示せば、秋山も「俺とは真反対の明るい、華がある選手だと思うし、大阪で僕にない華を勉強させてもらいます」と口を揃えた。

 対戦相手の一人であるイケメンは2020年からアメリカに活動拠点を移すことが決まっており、この大阪大会が国内ラストマッチとなる。秋山は今年、イケメンと対戦したり、タッグを組んだりと何度もリング上で絡んできたが、「いい選手ですね。彼こそホントに出てきただけでパッと明るくなって、天性のそういうものが彼にはあるんでしょうね」と高く評価。カズが「そこは秋山さんにお任せして。秋山さん流の餞別がみたいですね」とリクエストすると、秋山も「わかりました。キュッとやります」と呼応した。

 豪華カードが並んだ大阪大会。中でも二人にかかわりが深く、注目されるのが武藤と諏訪魔の6人タッグ対決だ。二人はゼウス&望月成晃、近藤修司&石川修司とそれぞれ組んで激突し、全日本分裂以来の再会を果たす。GMとして送り出す形の秋山は、諏訪魔がコンビニエンスストアで武藤と偶然会った時ににらまれたという逸話を明かし、「リング上だけじゃなくて、そんな私生活でも遺恨がある。それが一番面白いんじゃないですか。リング上でどうなるか」と二人の関係性がリング上に現れると分析している。一方で「WRESTLE-1vs全日本、お互いの団体をかけてるんだから、そこは勝ってもらいたいですね」と諏訪魔に勝利を厳命。「もうあいつとは絡まないと言われるぐらいの暴走をみせてもらいたい。WRESTLE-1から『全日本の諏訪魔だけはダメだ、あいつはやめてくれ』って言われるぐらいにね」と最近、暴走ぶりに磨きがかかっている諏訪魔の大暴れに期待を込めた。これにはカズも複雑な表情。「ほどほどに。ウチの大会で会場を壊さないでくれと」と苦笑いしていた。

☆12/31(火)エディオンアリーナ大阪 第1競技場『WONDER CARNIVAL』13:30開場、15:00開始

◇第1試合◇
▼いざ、大阪!冬の陣!!
伊香保京介
大門寺崇
守屋博昭
(1/30)
仁木琢郎
藤村加偉


◇第2試合◇
▼Mission:機械を破壊せよ!
ストロングマシーン・G
ストロングマシーン・F
ストロングマシーン・J
(1/30)
タナカ岩石
アレハンドロ
河野真幸

◇第3試合◇
▼Jungle Montage〜力の限り〜
ビッグR清水
吉田隆司
(1/30)
本田竜輝
土肥孝司

◇第4試合◇
▼Drawing the future
堀口元気
Kzy
(1/30)
ペガソ・イルミナル
頓所隼

◇第5試合◇
▼師弟vs強心〜闘いのクロスワードパズル〜
入江茂弘
吉岡世起
(1/30)
TAJIRI
児玉裕輔

◇第6試合◇
▼新しい航海
崔領二
(1/30)
羆嵐

◇第7試合◇
▼ストリートファイト・テキサストルネード・バンクハウス電流爆破6人タッグデスマッチ〜NO WILD,NO LIFE〜
レザー・フェイス
田中将斗
大仁田厚
(1/30)
AKIRA
大森隆男
征矢学

◇第8試合◇
▼黒船襲来!〜Who is famous?〜GAORA TVチャンピオンシップ
[挑戦者]
立花誠吾
(1/60)
ヨシタツ
[第17代王者]
※ヨシタツ4度目の防衛戦

◇第9試合◇
▼NOT EASY WAY〜See you again〜
黒潮“イケメン"二郎
伊藤貴則
アンディ・ウー
(1/60)
大谷晋二郎
秋山準
カズ・ハヤシ

◇第10試合◇
▼GAORAスペシャル6人タッグマッチ"GRUDGE"master's bible
石川修司
諏訪魔
近藤修司
(1/60)
望月成晃
ゼウス
武藤敬司

◇第11試合◇
▼It's the“WRESTLE" WONDER CARNIVAL
中嶋勝彦
芦野祥太郎
(1/60)
清宮海斗
稲葉大樹


【カズ-秋山対談】
――対談を始める前に、カズ選手はかつての練習場であり、コーチを務めたこの全日本の道場に来て、懐かしく感じるのではないですか?

▼カズ「懐かしいですね。ここに来るまでの道のりが凄く懐かしかったです」

▼秋山「だいぶ変わってるんじゃないですか? そんな変わってなかった?」

▼カズ「いや、ほぼ一緒でしたね」

▼秋山「何年ぐらいですか、最初に来たのは?」

▼カズ「僕が29からWRESTLE-1できるまでずっと通ってたんで。懐かしかったですね」

――12・31大阪大会はWRESTLE-1として初の大みそかの興行となりますが、久しぶりに大会場で開催する意図は?

▼カズ「やっぱり大きな箱でやらないと、いろいろ進まないことも多いので。そういうことにチャレンジしていかないとなと踏み出した感じですね」

――2020年に向けてWRESTLE-1を広くアピールする場になりそうですね。

▼カズ「そうですね。凄くありがたいのが、いろんな団体さんに参加していただけた。この先どうなるかはわからないですけど、これをきっかけにっていうことも考えられるんで。いろいろ可能性があるじゃないですか。秋山さんにも出ていただけまして、直接会わせていただいて」

▼秋山「よく俺のことがわかってる(笑)」

▼カズ「実はね、連絡だけで話せば断られやすいかなと思って、秋山さんに『ちょっとお時間作ってもらえませんか?』とお会いさせていただいて。そしたら秋山さんが頭を抱えながら(苦笑) とはいえ、出ていただけて本当によかったです。この先どうなるか全くわからない中で、可能性を秘めた大会にはなるのかなと思いますね」

――当日お二人はZERO1大谷晋二郎選手を加えたトリオを結成しますが、3人とも92年デビューで団体は違えど同期生となります。

▼カズ「同期生というか、大先輩ですけどね」

――同じ年にデビューしたことで、今まで意識する部分はありました?

▼カズ「しないでしょ。しない、しない。ただ同じ年にデビューしたってだけですから。僕はインディーから始めたので、そんな大先輩を意識しないですよ。気になるという以前に比べないもん。大きな団体さんがインディーをみてないような時代っていうのもあるのかな。今は制度が変わって、入寮しなくてもいい人間は上にいけるチャンスがあるプロレス界になってきたじゃないですか。だから昔とは違うんですけど、当時だったら全然、比べてもいないですし、同じ土俵にも立ってないですよ」

――キャリアを重ねてきた中で今現在、意識し合う部分はないですか?

▼秋山「同じ92年っていうことだったら意識しないといけないでしょうし」

▼カズ「ホントですか?(苦笑)」

▼秋山「やっぱり動いてたら俺も動かないといけないと思うし。(12・31大阪も)意識しながらやりたいと思いますね。意識する人がいた方がいいと思うんですよ。僕はチラチラ92年が誰かってずっとみてるんですよ。こいつは動けなくなったなとか」

▼カズ「(笑)」

▼秋山「というのはわりとみてますよ。あと年齢と。カズさんはいくつでしたっけ?」

▼カズ「僕は46歳ですね」

▼秋山「同じようなもんですね。それでだいたい、どのぐらい動けるのかなとか、そういうのは結構みてますよ。動いてんなとか、動けてんなとか思うこともあるし。やっぱり意識しないとね。負けないように動かないといけないと思うし、それはいつも意識してます」

――お二人ともかつては全日本vsバーニングで戦っていた時期もありますが、お互いの印象というのはいかがですか?

▼カズ「やっぱね、入場してきただけで違いますからね。パーっと明るくなるというか。武藤さんもそうですけど、ガラっと空気を変えるんですよ。リングに立つとパッと明るい雰囲気じゃなくて、怖さというか、そんな雰囲気が出るし。そこらへんがキャリアとかだけじゃないんじゃないかなと感じますよね。凄く勉強させてもらってます」

▼秋山「俺は全然明るくないですよ。俺が出てきたら明るいんじゃなくて、凍りつくような感じ、ザワザワするような感じがわかるんですけど、カズさんは僕とは全然違うスタイルだし。俺とは真反対の明るい、華がある選手だと思うし、大阪で勉強させてもらいます。ない華を勉強させてもらいます」

▼カズ「勘弁してくださいよ(苦笑)」

――もう一人のパートナー、大谷選手については?

▼カズ「大谷さんはね、何だろうなぁ。昔ジュニアでやってたじゃないですか。それから年を重ねてヘビー級でやって、あの人のプロレスから人生がみえて好きなんですよね。みてて面白いなと思うし、中に熱いものがみえる人じゃないですか。そういうところがまたみられる、そばで感じられるし、横でみられるというのがね。対戦してわかり合えるじゃなくて、横にいるから感じることができるというのが楽しみになってますね」

――間近であの熱さを目の当たりにして触発される部分も出てきそうですね。

▼カズ「そうですね。全ての人生をさらけ出すようなところをみたいですね」

▼秋山「全日本の最後ぐらいに当たってるのかな。試合したのは田中将斗選手と大谷選手が組んで、それが確か武道館だったかな。思いきりビンタやられて、意識が飛びそうになって、やりやがったなって俺もやり返したと。暑苦しい人ですよね。今回チームなんで、横でその暑苦しさを存分に発揮してもらって、俺は横で醒めた目で見てますよ」

▼カズ「(笑)」

▼秋山「大谷選手、カズ選手、俺、みんなそれぞれ違うんで、それも面白いかな。相手の選手は誰ですか?」

▼カズ「イケメンという選手がいまして、あとアンディ・ウーというウチの選手と、伊藤という体が大きくてウチの若い本当にいい選手なんですけどね。もともと空手をやっていて、いいところまでいってるんで、ぜひ秋山さんに相手していただいて」

▼秋山「イケメン選手はこれが最後ですか?」

▼カズ「そうですね。アメリカに行っちゃうみたいで。WRESTLE-1を3月末に退団したんですよ。『アメリカ行ってきます』って」

――秋山選手は今年、イケメン選手と絡む機会が多かったですね。

▼秋山「絡みましたね。チームもあったけど、敵が多いですね。いい選手ですね。彼こそホントに出てきただけでパッと明るくなって、天性のそういうものが彼にはあるんでしょうね」

――当日は試合を通じてイケメン選手に餞別を送る形になるかもしれませんね。

▼カズ「僕は餞別はもういいですよ。4月に一回やってるんで。そこは秋山さんにお任せして。秋山さん流の餞別がみたいですね」

▼秋山「わかりました。キュッとやります」

――いろんな選手が集まって豪華カードが並びましたが、自分たちのカード以外の注目のカードというと?

▼カズ「秋山さんご覧になりました? カードとか」

▼秋山「僕、普段みないんですよ。諏訪魔と武藤さん、それは把握してますけど。あれって別れてから初めてやるんですか? それは一番面白いですよ」

▼カズ「諏訪魔も武藤さん狙いと言ってますので」

▼秋山「どっかのコンビニで会った時ににらまれたとか言ってましたけどね。武藤さんがコンビニに入ってきてにらまれたって。リング上だけじゃなくて、そんな私生活でも遺恨がある。それが一番面白いんじゃないですか。リング上でどうなるか」

――全日本分裂時、諏訪魔選手は武藤選手から「お前、廃業する気か?」と言われたのは有名な話ですしね。

▼秋山「そういうのがあった方が面白いでしょ。それがリングに上がった時にどうなるか。一番面白いですよ」

▼カズ「楽しみですね。二人の事情を知ってるだけに余計楽しみですね」

――最近、諏訪魔選手の暴走ぶりが顕著ですが、秋山選手からみて、対武藤の部分で期待するところも大きいのではないですか?

▼秋山「それは勝たないといけないですね。WRESTLE-1vs全日本、お互いの団体をかけてるんだから、そこは勝ってもらいたいですね。昔、もっと暴走してたでしょ」

▼カズ「(笑)」

▼秋山「もっと暴走して、もうあいつとは絡まないと言われるぐらいの暴走をみせてもらいたい。WRESTLE-1から『全日本の諏訪魔だけはダメだ、あいつはやめてくれ』って言われるぐらいにね」

▼カズ「確かに過去、注目される大会でそういうことやりましたね」

――ありましたね。傘を投げて、マイクを投げて。

▼カズ「傘投げ太郎! 懐かしいねぇ」

▼秋山「それぐらいの暴走を(笑)」

▼カズ「ほどほどに。ウチの大会で会場を壊さないでくれと(苦笑)」

――カズ選手は武藤、諏訪魔のお二人をよく知っているが、どんな戦いになりそうだと予想しますか?

▼カズ「展開を予想すると、武藤さんはたぶん自分の懐に引き込もうとするんですよ。これは間違いないですね。そこに諏訪魔選手がのまれるか、のまれないかってところなんですけどね。恐ろしいですね。何をしでかすか。何かやらかしそうな気がするんですよね。さっき言ったように過去そういうことが何回かあったんで。そういう性格も知ってますし。でも、どうやって武藤さんがねじ伏せるのかというところですかね。こればっかりは生ものですからわからないです」

▼秋山「あとヨシタツvs立花。それが一番わかってるかもしれない。二人のツイッターのやり取りを見てて、面白いなと思いますね」

▼カズ「あ、みててくれてるんですね」

▼秋山「それぐらいあいつらしょっちゅうやってるんで」

▼カズ「やってますね」

▼秋山「それはみてますよ」

▼カズ「こういうのがあるから、やったかいがあるなっていうのは感じますよね。その先どうなるかわからないですけどね」

▼秋山「とりあえず種はいろんなとこに蒔いて、芽が出て実がなったら摘めばいいだけですよ。今回バーッといっぱい種を蒔いたんじゃないですか。それがどうなるか、収穫の時があると思いますよ」

▼カズ「それは続けさせていただきたいなと。今後もいい意味でガチっとできたらいいなと思います。全ての団体さんと」

――特にWRESTLE-1と全日本の関係継続も期待されます。

▼カズ「そうですね。秋山さんからみてWRESTLE-1どうですか? (分裂から)5年、6年になりますけど」

▼秋山「地道にやってるんだろうなって。WRESTLE-1だけじゃなくて僕あんまりみないんですよ。他の若い子とかわかんないんで。ホントに上の人たちしか知らないんで。動いてるところとかあまりみたことないですね。誰が一番いいんですか?」

――芦野選手なんかレスリングベースで、WRESTLE-1で強さの象徴的な存在ですね。

▼カズ「そうですね。ありますね。素晴らしいですね、彼は。いい雰囲気を持ってます」

――秋山選手と当たったらバチバチとした戦いが期待できます。

▼カズ「これが種まきになっちゃうからね」

▼秋山「ずーっと20年ぐらい言われてるんですよ。そういうことを。もうそろそろ誰かに譲らせてもらえますかね(苦笑)」

▼カズ「秋山さん、ここで新人の子とかみていらっしゃるんですか?」

▼秋山「みてますよ。でもあんまり僕が来ると萎縮しちゃうんで、たまーに」

▼カズ「じゃあ、ブレないところはしっかりみておいてって感じですか?」

▼秋山「教えるじゃないですか。僕が下の子に教えて、そいつが下の子に教えるじゃないですか。伝言ゲームみたいにちょっと違うことになっていて。その違うことになってるのをちゃんと直してって作業ですね。今もたまに来て、いやいや、それ全然違うだろってことがあるんで。ただ俺が来るとみんなやっぱり怖いんでしょうね」

▼カズ「そうでしょうね。僕も最初、怖かったですもん(苦笑)」

▼秋山「同期だし」

▼カズ「勘弁してください(苦笑)」

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