1/2【全日本】光留がKagetora撃破で青木さんとのベルトリレー王手

『2020 NEW YEAR WARS』開幕戦 東京・後楽園ホール(2020年1月2日)
世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント準決勝 ○佐藤光留vsKagetora×

　光留がKagetoraとの熱戦を制して、世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント決勝戦に進出。盟友・青木篤志さんとのベルトリレーに王手をかけた。

　盟友・青木さんの防衛期限切れによる返上によって開催されている世界ジュニア決定トーナメント。青木さんからのベルトリレーを誓う光留は1回戦でめんそーれを撃破。準決勝ではEvolutionの同門・岡田を下して勝ち上がってきた青木さんの高校時代の後輩・Kagetoraを迎え撃った。

　序盤からKagetoraに左腕を狙われた光留だったが、青木さんばりに腕をオーバーヘッドキックで蹴り飛ばし、同じく左腕攻めで主導権を握る。ミドルキックやハイキック、ランニングローキックでも腕を射抜くと、腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。しのいだKagetoraの張り手に被弾しても、「全然痛くありません!」と逆水平を打ち返し、関節技で左腕を絞めに絞めた。

　耐え抜いたKagetoraはこん身のビンタからフライングラリアットに繋げて逆襲。串刺しジャンピングハイキック、水面蹴り、シャイニング式延髄斬りと怒とうのラッシュで猛追する。光留がまたも腕ひしぎを仕掛けても、体重をかけて押さえ込んで脱出。水面蹴りでヒザ立ちにさせて、強烈なビンタを振り抜くと、変型ハリケーンドライバーを敢行した。

　勝機を迎えたKagetoraは必殺の車懸の構え。しかし、踏ん張った光留はジャンピングハイキックやソバットで盛り返す。Kagetoraの影縫をギリギリでキックアウトすると、ビンタをかいくぐってバックドロップをお見舞い。そして、再び腕ひしぎ逆十字固めで左腕を絡め取る。Kagetoraは脱出を図るも、光留は腕を離さず、最後は捕獲式に移行して、執念でギブアップを奪い取った。

　DRAGON GATEから乗り込んできた外敵を突破し、光留が決勝進出。亡き青木さんとのベルトリレーに王手をかけた。「ここにあるのは世界ジュニアのベルトを獲ろうとする人間だけだよ。全日本ジュニアを作り上げていこうとしている人間だけだよ。それを観に来る全日本プロレスを応援してくれている人だけだよ。正月も年末も春夏秋冬もないんだよ。あるのはただ、勝つか負けるかだ。これが全日本ジュニアだ」とプライドを垣間見せた光留は、「残っているヤツは1回勝ってるんだ。それは強いと思うよ。数に納得いかないヤツはいるだろうけど、でも今、俺は決勝一番乗りだから、どっちでもいいよ。誰でも来い」と意気込んだ。

　セミファイナルの結果、明日(3日)の後楽園大会で行われる決勝の相手はDRAGON GATEのススムに決定。その試合後、光留はススムの前に現れ、握手を交わした。青木さんが保持していた至宝を他団体に流出させるわけにはいかない。光留は宣言通りにベルトを勝ち取るのみだ。

【試合後の光留】
▼光留「ここにあるのは世界ジュニアのベルトを獲ろうとする人間だけだよ。全日本ジュニアを作り上げていこうとしている人間だけだよ。それを観に来る全日本プロレスを応援してくれている人だけだよ。正月も年末も春夏秋冬もないんだよ。あるのはただ、勝つか負けるかだ。これが全日本ジュニアだ」

――次の試合で決勝の相手も決まるが?

▼光留「誰だっていいよ。最初から言ってるじゃん? 3強5弱だって。1最強、2強、5弱だったけど、決まるでしょう。それが正しいかどうか。残っているヤツは1回勝ってるんだ。それは強いと思うよ。数に納得いかないヤツはいるだろうけど、でも今、俺は決勝一番乗りだから、どっちでもいいよ。誰でも来い」

【Kagetoraの話】「悔しいですけど、結果が全てです。俺は佐藤光留に負けました。青木さんが持っていた世界ジュニアのベルトをぜひとも獲りたかったが、負けてしまったんで。でも、俺は全日本のベルトを諦めてはいないですからね。今となってはもう全力でススムさんを応援して、ススムさんに佐藤光留に勝ってもらって。ススムさんがもしベルトを獲るんだったら挑戦したいと思います。負けてこんなことを言うのもなんですけど、佐藤光留選手、またやりましょう。1回戦で戦った岡田選手もいつでもやりましょう」