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1/5【新日本】SANADAの裏をかいてクルリ ザックが技巧戦制してブリティッシュ王座死守

『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』東京ドーム(2020年1月5日)
ブリティッシュヘビー級選手権試合 ○ザック・セイバーJr.vsSANADA×

 ザックがSANADAの裏をかいてクルリ。ハイレベルな技巧戦を制して、ブリティッシュ王座を死守した。

 ブリティッシュヘビー級王者のザックはG1やワールドタッグリーグ公式戦で敗れた恨みをぶつけてSANADAを襲撃。遺恨が再燃し、タイトルを懸けた決着戦が1・5東京ドームで行われることになった。昨年末の前哨戦では激しい技巧戦の末、互いに丸め込みで直接ピン。ドームでもハイレベルなテクニックがぶつかり合った。

 のっけから2人はテクニック全開。腕や足を狙い合い、相手の裏をかく先読み合戦を繰り広げる。両腕クロス式スリーパーで競り合うと、ブリッジや横回転、さらにはズボンを脱ぐように手を抜くなど、あの手この手で切り返し合った。

 ザックは左腕狙いに打って出る。SANADAのローリングクレイドルをキックアウトすると、続くその場飛びムーンサルトプレスを読んで腕を絡め取り、ジムブレイクスアームバーで絞めに絞める。しのがれても左腕を執拗に捻り上げた。

 対するSANADAはヒザ狙い。低空ドロップキック、ドラゴンスクリューで畳みかけると、たまらず場外に転落したザックにプランチャを浴びせて、大歓声を巻き起こす。ザックドライバー狙いをキッチリと防ぐと、ドラゴンスリーパーの体勢からぶん回し、ラウンディングボディプレスで勝負に出た。

 自爆させたザックはランニングローキックを唸らすと、SANADAのスワンダイブ式ミサイルキックも切り抜け、不時着したところで丸め込み合戦を仕掛ける。ポジションが二転三転。SANADAがニアフォールに追い詰めると、コーナーからムーンサルトで飛びついてSkull Endの構えに。読んだザックがヨーロピアンクラッチに固めるが、キックアウトしたSANADAはしつこくドラゴンスリーパーへ。ならばとザックは卍固めに持ち込んだものの、強引に担ぎ上げたSANADAは前方にザックを落としてSkull Endを仕掛けた。

 後転して阻止したザックはヨーロピアンクラッチを仕掛けたが、先読みしたSANADAはオコーナーブリッジへ。勝負あったかと思われたが、さらにザックは回転足折り固めでさらに切り返し、こん身の3カウントを奪い取った。

 技巧戦を制してザックがタイトル防衛。最近は苛立ちを爆発させることも多かったが、会心の勝利に満足げだった。

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