1/20【新日本】元祖マヒストラル最終戦でさく裂 カサスがストゥーカ狩り、ライガーと握手
『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2020』東京・後楽園ホール(2020年1月20日)
○ネグロ・カサス&ウルティモ・ゲレーロ&OKUMURAvs小島聡&ソベラーノJr.&ストゥーカJr.×
最終戦で元祖ラ・マヒストラル(ラ・カシータ)がさく裂し、カサスがストゥーカ狩り。60歳とは思えぬファイトで日本のファンを魅了したカサスは、引退したばかりのかつての好敵手・獣神サンダー・ライガーと握手を交わした。
久々の来日となった“メキシコの生きる伝説"カサスは60歳を迎えたばかり。それでも90年代に新日本のジュニア戦線で戦っていた頃と変わらぬ熱いファイトを連日繰り広げてきた。最終戦ではゲレーロ&OKUMURAと組んで、小島&ストゥーカ&ソベラーノと対戦。現役世代の中でも確かな存在感を発揮した。
昨日(19日)の後楽園でタイトル戦を行ったストゥーカとOKUMURA、ゲレーロと小島がその続きとばかりに序盤から肉弾戦を繰り広げると、それに感化されたのか、カサスも若いソベラーノと真っ向勝負を展開。自らアゴを突き出し、フロントハイキックを受け止めると、ソバットでお返しした。その後もゲレーロとOKUMURAを上手くリードし、3対1の状況に持ち込んで試合を優勢に進める。
小島がローリングエルボーをぶち込んで一矢報いると、ソベラーノがエプロンからのモンキーフリップでストゥーカを場外のOKUMURAに投げつける荒技を敢行して流れを押し返す。息を吹き返した小島はゲレーロにマシンガン逆水平を発射。カサスやOKUMURAまで巻きこんで乱れ打った。さらに、ゲレーロとは大技合戦で火花を散らして、試合はシーソーゲームに。
ストゥーカとソベラーノがスピードを活かしてアクセル全開となると、小島のプランチャ、ソベラーノのランニング式ケブラーダが火を噴く。ここがチャンスと、ストゥーカはカサスにトルペドスプラッシュを投下した。しかし、カサスは下から蹴り上げて撃墜すると、伝家の宝刀ラ・マヒストラルでクルリ。妙技がさく裂して、ストゥーカから3カウントを奪い取った。
カサスが最終戦で現役NWA世界ヒストリック・ライトヘビー級王者を直接ピン。衰えぬ実力を日本のファンに知らしめた。放送席で戦いを見守っていたかつてのライバル・ライガーもその戦いを手放しで賞賛。カサスと握手を交わして健闘を称えた。
勝利でシリーズを締めくくったカサスは「ライガーがCMLLのシリーズを見に来てくれて嬉しい。そして、後楽園4連戦は連日完売だった。ファンと選手のみんに感謝したい」と笑顔。日本語で「オメデトウ、シンニッポン!」と吠えると、「新日本が永遠に大好きだ。みんあのことが大好きだ。これからもメキシコと日本で一緒に戦っていこう」と最後までご満悦だった。