2/7【NOAH】原田「悔しすぎる」、王者・小川が覇者をいきなり手玉 鼓太郎&小峠も“拒否"変わらず
『HIGHER GROUND 2020』神奈川・横浜ラジアントホール(2020年2月7日)
○小川良成&鈴木鼓太郎&小峠篤司vsHAYATA&タダスケ&原田大輔×
GHCジュニア王者・小川が、ジュニアリーグ覇者・原田を巧みに丸め込んでいきなり手玉。GHCジュニアタッグ王者の鼓太郎&小峠組も、HAYATA&YO-HEY組の挑戦表明を改めて却下した。
今年は1月に行われたジュニアリーグ戦は原田による5年ぶり2度目の制覇で幕を閉じた。「次は小川良成のGHCジュニア」と狙いをベルトに切り替えて、この日の2月ツアー開幕戦に臨んだものの、加速どころか出鼻をくじかれる結果が待っていた。
ノアジュニア抗争“RATEL'SvsSTINGER"の6人タッグマッチで王者・小川と対決。のっけからロープを広げて、小川に先発を要求して火花。その後も両軍ハイレベルな一進一退の攻防が続いたが、最終盤に入って突き抜けたのは原田だった。
小川に強烈なエルボーをことごとく当て、こん身のローリングエルボーを2度に渡って叩き込む。小川が視線をさまよわせて崩れ落ちるや、たまらず鼓太郎が割って入って原田を場外へと排除。プランチャで足止めし、そこへタダスケとHAYATAもローリング・トペで突っ込む乱戦状態となった。
リング上には、大の字の小川がひとり。鼓太郎が原田の足をつかんでリングインを阻んだものの、原田も鼓太郎を振り切って場外カウント19でリングに戻ると、フラフラの小川に突っ込んだ。
だが、ひらりと避けた小川は、巧みに逆さ押さえ込みでクルリ。不意を突かれた原田は、ギリギリで3カウントを奪われた。
ベルト獲りへと動き出した“覇者"原田の出鼻をいきなりくじいた“王者"小川は、悔しさを露わにする原田を残してさっさと退場、ノーコメントで姿を消した。
通例ではリーグ戦覇者の王座挑戦は決定的だが、いまだ正式発表されていない。原田は「悔しすぎる。グローバル・ジュニアリーグ優勝して最初の試合で、チャンピオンに負けて悔しすぎる」としたうえで、「ただ、優勝したのにタイトルマッチが組まれてない。組まれない理由は分からんけど、絶対に小川良成からベルトを奪い取る!」と前を見るしか無かった。
一方でHAYATA&YO-HEY組からの挑戦表明を拒否している鼓太郎&小峠のジュニアタッグ王者コンビも、改めて二人で腕をクロスさせながら“×"を作る妙な合体ポーズ?で拒否の姿勢を強調。鼓太郎は「丸め込みでクルってやって勝っただけなら、そんなん誰でも挑戦できるよ。俺らがやらざるを得ないな…っていう何かを持ってくるんだったら、その時はやる」と話していた。
【試合後の鼓太郎&小峠】
――HAYATA&YO-HEYの挑戦を拒否する姿勢に変わりはない?
▼鼓太郎「変わらないよ。正月に『誰の挑戦でも受ける』って言って(覇王&仁王の)挑戦を受けちゃって、なんか弱いもんイジメした…みたいになっちゃってんじゃん。だからやらないよ」
▼小峠「もう、なんか『またRATEL'Sか』ってカンジなんで。しかも今日も勝ったし。残念ですね、なんか」
▼鼓太郎「ポンポンポンポン受けてたら、このベルトの価値、どんどんどんどん落ちてっちゃう」
――言ってることが180度変わったような気が…
▼鼓太郎「俺の言ってることは“株価"と一緒! 毎日変動すんだよ! 違うよ! 後悔したから『もう(安請け合いを)やめる』って言ってんだよ!」
――これからはタイトルマッチはなるべくやらない方向で…
▼鼓太郎「違うよ! 確固たる何かを持ってこいって。丸め込みでクルってやって勝っただけなら、そんなん誰でも挑戦できるよ。俺らがやらざるを得ないな…っていう何かを持ってくるんだったら、その時はやる。それまで答えはこうだ。(※と小峠と腕をクロスさせて×マークを作る)」
【原田の話】「悔しすぎる。グローバル・ジュニアリーグ優勝して最初の試合で、チャンピオンに負けて悔しすぎる。ただ、優勝したのにタイトルマッチが組まれてない。組まれない理由は分からんけど、絶対に小川良成からベルトを奪い取る!」