2/9【新日本】RPG 3Kがデスペ&金丸に逆転星、ジュニアタッグ王座V1 田口&ロメロ迎撃へ

『THE NEW BEGINNING in OSAKA』大阪城ホール(2020年2月9日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○SHO&YOHvsエル・デスペラード&金丸義信×

　前哨戦に続いてSHOの左足を攻められ、大ピンチが続いたRPG 3Kだったが、最後は金丸を新合体技・STRONG Xで沈めて逆転勝利。ジュニアタッグ王座初防衛を果たした。試合後、田口&ロメロの監督コンビが挑戦を表明し、YOHが迎撃を宣言した。

　ジュニアタッグリーグ3連覇の勢いで、1・5東京ドームでジュニアタッグ王座に返り咲いたRPG 3K。しかし、翌日の大田区における4WAY戦で鈴木軍のデスペラード&金丸に直接勝利を奪われてしまった。タイトル戦が正式決定すると、鈴木軍コンビが終始リードしてきた。直前の前哨戦ではSHOの左ヒザを破壊。圧倒的不利な状況でRPG 3Kは初防衛戦を迎えた。

　RPG 3Kは奇襲を仕掛けて気を吐いたものの、鈴木軍コンビはSHOの左足を狙い撃ちして楽々と挽回。デスペラードが場外でパイプイスをSHOの足に振り下ろし、リングアウト寸前に追い詰めると、その後も代わる代わるに痛めつけた。

　SHOが何とか自力で窮地を脱すると、あとを受けたYOHが感情むき出してデスペラードに襲いかかる。「怒ってみろよ」と挑発されると、強烈なビンタを猛連打。トラースキックも突き刺した。守勢を強いられる場面もあったが、金丸に飛びつきDDTをお見舞いし、いい形でSHOにタッチを戻す。SHOは左足を気にしながらも、スピアーをぶち込んだ。

　しかし、ここでデスペラードが介入。ニークラッシャーを放つと、すぐさま金丸は低空ドロップキックから足4の字固めに捕獲する。再び苦もんしたSHOが命からがらロープにエスケープしても、鈴木軍コンビはバックドロップ&ドロップキックで追い討ち。金丸はディープインパクトでダメ押しした。

　パートナーのピンチにYOHが急行。金丸がSHOに再び足4の字固めを狙っても、YOHがトラースキックを突き刺して阻止すると、デスペラードには延髄斬りを放つ。盟友の気持ちに応えようと、SHOは金丸は低空ドロップキックを回避して、エルボー連打、ラリアットと猛攻。カットを狙ったデスペラードを蹴散らすと、「ロッポンギ」コールの中、連係攻撃で畳みかけ、必殺の3Kの構えに。

　またもデスペラードが介入して、SHOに低空ドロップキックを叩き込んだが、金丸のウイスキー噴射は口を塞いで阻止。即座にジャーマンでぶん投げると、たまらず金丸はウイスキーを吹き出した。勝負どころを逃さないRPG 3Kはデスペラードをダブルトラースキックで排除。YOHがトペコンヒーロで場外に足止めすると、SHOはラリアット、クロスアーム式パイルドライバーで畳みかける。そして、最後はSTRONG X(ショックアロー&ダイビングフットスタンプ)がさく裂。逆転の3カウントを手にした。

　ベルトを奪取した時と同じく新合体技でRPG 3Kが初防衛。セコンドのロメロがSHOを介抱するが、YOHとデスペラードがエキサイトし、張り手を打ち合う場面も見られた。そこに田口がバスケットボール片手に登場。昨年のジュニアタッグリーグに出場した時のパートナーであるロメロにバンダナを渡して合体をアピールする。ロメロは困惑の表情を浮かべた。

　田口は「第2試合からセイシを懸けて素晴らしいね。SHO&YOH、いやYOH&SHO。君たちが持っているベルト物凄く輝いているんだよ」と呼びかけると、ロメロには英語で「お前は3Kのマネージャーか? いや、お前はレスラー。グレートレスラーだ。一緒にジュニアタッグ王座に挑戦しよう」と語りかけた。意思を確認するように、バスケットボールを投げ渡すと、ロメロはしばらく逡巡した末に田口が両手で作ったゴールにボールを投げ返し、肩を組んで合体。田口は「次のチャレンジャーは…私たちです」と挑戦を迫った。

　思わぬ挑戦表明を受けたが、タッグリーグでは監督コンビに敗れているだけに、王者組も対戦に異存はない。YOHは「田口さん、あなたが来ることはだいたい予想してました。ただ、ロッキーは、そのまさかでした。けど、この試合、俺たちRPG 3Kはまだあなたたちを越えれていない。ジュニアタッグを盛り上げたいから、次の挑戦者たちはあなたたちです」と迎撃を表明。「ただ、この試合に勝つのは俺たちRPG 3Kだ。ジュニアタッグにいい風吹かせます!」と高らかに宣言した。

　バックステージでは「鈴木軍とのタイトルが絡んだ試合で初勝利。あいつらさ、ずるくて、上手くて、強くて。本当に嫌いだけど、スゲエ嫌いだけど、またいつでもバチバチやってやりますよ」とデスペラードたちにメッセージを送ったYOH。天敵を撃破して勢いを掴んだだけに、「俺は見たい景色があるから。達成してみせるから。今年はね、このあふれ出した、もうあふれ出している欲望っていうのを逆らわずに試していこうと思っています」と前向きに今後を見据えると、SHOも「何冠になったっていいんだよ。狙えるもんは全部、もらえるもんは全部。貪欲にどんどんどんどん攻めて攻めて攻めまくってやる」とさらなるタイトル奪取に意欲を見せた。