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2/12【WRESTLE-1】稲葉が海外遠征表明も土肥が「待った」 覚悟のタッグ王座挑戦へ

『WRESTLE-1 TOUR 2020 W-IMPACT』東京・後楽園ホール(2020年2月12日)
○稲葉大樹&土肥孝司vs入江茂弘&吉岡世起vs田中将斗&ペガソ・イルミナル×

 W-1王座から転落したばかりの稲葉が無期限の海外遠征を表明。それに待ったをかけた土肥にうながされて、タッグ王座獲りに動くことになったが、「もし次にタッグを獲れなかったら、今後一切W-1のベルトに挑戦しません」と悲壮な覚悟を見せた。

 1・12後楽園でW-1王座から転落した稲葉と再浮上を狙う土肥が合体。昨年のタッグリーグに出場した2人で、ペガソ&田中、#STRONG HEARTSの吉岡&入江と3WAYタッグで対戦した。

 3チームが入り乱れての大熱戦は#STRONG HEARTSが先制。吉岡がケブラーダで宙を舞う。田中&ペガソが垂直落下式ブレーンバスターとみちのくドライバーIIを同時に決めると、コーナーに上がるが、そこを#STRONG HEARTSが奇襲。雪崩式攻撃を狙ったものの、それぞれ2人まとめて背後から組みついた稲葉&土肥がぶん投げた。

 入江と田中が壮絶なエルボー合戦を繰り広げると、試合はさらに白熱。押し勝った田中がブレーンバスターを決めると、ペガソのダイビングフットスタンプ、田中のスライディングラリアットが火を噴いた。そこに切れ込んだ土肥が田中をなぎ倒すと、稲葉とともにペガソに集中砲火。合体フェイスバスターを決めると、最後は稲葉がタイガースープレックス178(二段階式タイガースープレックス)で3カウントを奪い取った。

 試合後、マイクを持った稲葉は「ベルトをなくして、いろいろ考えて、自分なりに考えて、ちょっと無期限で海外のほうに行こうかなと考えてます。今、日本でこのままW-1に残っても自分は成長これからできないかなと思ってます」と告白する。そんな稲葉に「今、この状況で、このあなたの立ち位置で海外に行くっていうのはどういう選択だよ。お客さんも望んでねえよ」と苦言を呈した土肥は「W-1でやり残したことたくさんあるだろ? その1つとして、まず俺らタッグリーグがあんな感じで終わっちゃったよな。タッグチャンピオンをもう1回目指そうよ」と呼びかけた。

 稲葉と土肥は昨年タッグリーグに出場したものの、稲葉のヒザ負傷により脱落。不本意な結果に終わっていた。稲葉にとっても悔いが残るリーグ戦だっただけに、しばらく逡巡した上で、「わかりました。じゃあ、最後に土肥さんとタッグ目指します」と承諾。芦野&児玉が保持するタッグ王座奪取に動くことに。稲葉は「ただ、僕も生半可な気持ちじゃできないんで、もし次にタッグを獲れなかったら、今後一切W-1のベルトに挑戦しません」と悲壮な覚悟をにじませた。

【稲葉の話】「ベルトを無くしてから本当に悩んで、1つ出した答えがもう1回海外に行くという答えで。自分の中でいろいろ考えて出してたんですけど、土肥さんに言われて、確かにタッグリーグは自分のヒザの怪我のせいで、土肥さんとのタッグで初めてベルトを獲ろうと思ったのに、あんな形で終わったのも確かにそうで。土肥さんのそういう気持ちを考えてないというのも1つあったと思うんですよ。今日土肥さんに言われて、まずタッグを獲りにいこうと。ただ、自分も何かを懸けないと、絶対甘えが出てしまうと思うんで。もしもこの次、土肥さんとのタッグでベルトを獲れなかったら、もう今後W-1にあるベルトには何にも挑戦しないです。そのぐらいの覚悟で望みます。負けたら挑戦しないです。それぐらいの覚悟です」

【土肥の話】「リングで言ったことが全てで。もちろん海外に行くっていうのはいいと思うけど、海外に行く前にケツを拭いてから行こうと。それはシングルももちろんかもしれないけど、俺らは1月のシングルのタイトルマッチで負けた身同士だから。今は一番後ろに並んでいる状態だからさ。2人でタッグを巻いて、あいつが海外に行くのもいいと思うし。それは好きにやってくれと。まだタッグリーグは俺の中で終わってないんですよ」

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