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2/23【DDT】ブルックスが竹下に雪辱、新設・UNIVERSAL王座戴冠も…佐々木がベルト強奪

『Into The Fight 2020』東京・後楽園ホール(2020年2月23日)
初代DDT UNIVERSAL王座決定戦 ○クリス・ブルックスvs竹下幸之介×

 ブルックスが昨年7月に敗れた竹下に雪辱を果たし、新設されたUNIVERSAL王座戴冠。喜びを爆発させたが、佐々木がパイプイスで襲撃してベルトを強奪した。

 DDTは海外戦略の一環として、「世界各国に広く挑戦者を求め、国内のシングル戦線をさらに活性化する」べくUNIVERSAL王座を新設。元KO-D無差別級王者の竹下とブルックスによる初代王者決定戦が行われた。両者は昨年の7・21後楽園で一騎打ち。29分を超す激闘の末に竹下が勝利し、当時保持していたKO-D王座を防衛していた。

 のっけから竹下が場外戦で先制。南側スタンド席の中通路にブルックスを連行する。顔面から入場ゲートに叩きつけると、スタンド席の階段をダッシュしてから、顔面にフロントハイキックを突き刺した。だが、ブルックスも客席を仕切る鉄板を利用して竹下の左腕を狙い撃ち。エプロンで腕を踏みつけると、再び場外戦に持ち込み、ひな壇席の間に橋を架けるようにして竹下を固定すると、そこにフットスタンプを投下した。

 左腕への一点集中攻撃に何度も悲鳴を上げた竹下は、それでもブルーサンダーから反撃に転じると、雪崩式ジャーマンも敢行する。ファブル(リング上に座り込んだ相手へのスワンダイブ式スワントーンボム)はブルックスのダイヤモンドカッターで撃墜されてしまうが、プレイングマンティスボムは上手く切り抜けると、ランニングニー、変型タイガードライバーで攻撃再開。ブルックスのフロントハイキックを受け止めた上で、こん身のラリアットを振り抜いた。

 ブルックスもパワーボムを急角度の回転エビ固めで切り返すと、今度こそプレイングマンティスボムがさく裂。竹下が肩を上げると、腕極め式卍固めに捕獲し、グラウンド式に移行して絞めに絞めた。

 土俵際まで追い詰められた竹下だったが、卍固めに捕まったままコーナーに上がると、雪崩式シュバインの構えに。そして、リングにではなく、反転してコーナーマットに頭から突き刺す荒技で勝機をたぐり寄せる。今度こそファブルもクリーンヒットした。

 粘るブルックスはアームロックで竹下の攻勢を止めると、エルボー合戦になってもツバを吐きかけ、中指を突き立てて激情をあらわにする。竹下にジャーマンを狙われても踏ん張って、丸め込み合戦でせめぎ合うと、ジャーマン、ランニングニーの波状攻撃に遭って大ピンチを迎えたが、パワーボムは不時着。そして、サソリ固めの要領で足を固めると、そのまま自分の身体を反転させてブリッジしてクルリ。竹下から逆転の3カウントをもぎ取った。

 ブルックスが歓喜のUNIVERSAL王座戴冠。さらなる飛躍を遂げるべく、1年間の日本定住を決意した思いが早くも形になった。ベルトを抱きしめて喜びをあらわにすると、大歓声を受けて、「アリガトウゴザイマシタ、コウラクエンホール」と日本語で感謝の言葉を口にする。さらに、今後の意気込みを語ろうとしたが、ここで思わぬ展開に。パイプイスを持った佐々木が乱入し、背後からブルックスに襲いかかったのだ。

 佐々木は6・7さいたまSAでのKO-D王座挑戦権の証である“挑戦剣"を保持していたが、第5試合で失っており、巻き返しを図るためにもブルックスを次なる標的に定めたようだ。ブルックスをパイプイスで殴り倒すと、「おい、クリス。剣がなければベルトを食べればいい」と宣言。真新しいベルトを強奪して去っていく。呆然としたブルックスは佐々木のあとを追いかけたものの、あとの祭り。両者の対戦が決定的となった。

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