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2/24【NOAH】第二の故郷・名古屋で齋藤が30周年記念試合 「まだまだ落ち着かねえ!」

『PRO WRESTLING NOAH 20th ANNIVERSARY NOAH the CHRONICLE vol.1』愛知・名古屋国際会議場(2020年2月24日)
齋藤彰俊デビュー30周年記念試合 ○齋藤彰俊&越中詩郎&青柳政司&井上雅央vs拳王&マサ北宮&覇王&仁王×

 齋藤が第二の故郷である名古屋で30周年記念試合を開催。デスブランドで仁王を沈めて勝利を飾ると、「30周年という区切りであるけども、ここで言いたい。俺はまだまだ落ち着かねえ!」と高らかに宣言した。

 齋藤は1990年12月20日にプロレスデビュー。新日本やノアを中心に激しい戦いを繰り広げ、今年で30周年を迎える。今宵は長年の在住地である“第二の故郷"名古屋で記念試合に臨んだ。パートナーは平成維震軍として行動をともにした越中と青柳、そしてノアで長年連れ添う井上。ザ・グレート・カブキもセコンドに付く中、拳王&北宮&覇王&仁王の金剛4人の火花を散らした。

 のっけから越中たちが奮闘して“主役"に繋ぐと、齋藤は拳王と熱のこもったローキック合戦、ショルダータックル合戦を展開。場外乱闘を皮切りに金剛の集中攻撃を浴びたものの、気持ちでは下がらず、齋藤らしい真っ向勝負で窮地を脱した。

 終盤では再び金剛の連続攻撃に土俵際まで追い詰められたが、名古屋のファンから飛んだ大歓声で発奮する。仁王がコーナーに上がったところで、セコンドのカブキが毒霧を噴射して好アシストを見せると、すかさず齋藤はスイクルデスを一閃。そして、最後は秘密兵器のデスブランドで3カウントをもぎ取った。

 記念試合を自らの勝利で締めくくった齋藤。試合後のセレモニーでは中京大学水泳部や中京テレビ編成部など齋藤ゆかりの関係者から続々と花束が手渡され、犬山市の山田拓郎市長も節目を祝いに駆けつけた。衆議院議員の江崎鉄磨氏からは祝電も届く。選手を代表して師匠・青柳が花束を贈呈すると、齋藤も感極まった表情を覗かせた。

 マイクを持った齋藤は「まずこの30周年という機会を、この場所、名古屋でやらせていただいたプロレスリング・ノア、そして竹田さん、ありがとうございます。そしてそして! このような時にここの会場に来てくださった皆様、本当にありがとうございます!」と感謝の言葉を口にすると、「30周年という区切りであるけども、ここで言いたい。俺はまだまだ落ち着かねえ!」と絶叫。名古屋のファンからは大歓声が巻き起こった。

 バックステージでは「もう気がつけば、あっと言う間の30年というね」と感慨深げだった齋藤。「『もしかして、これ、齋藤引退じゃねえか?』って思った人もいるかもしれないですけど、俺はこれがひとつの区切りで、今まで遠慮した部分をここからさらに出して。このぐらいになっても、30年過ぎてもまだ元気だぞってところを見せて、いろんな世の中の人に、『俺もまたできるんじゃないか。私もできるんじゃないか』って思ってもらって、みんながウワーッて気持ちになれば、それがプロレスに対する恩返しかなと思ってます」と老け込む気はさらさらない。

 周りには第一線で頑張っている先輩たちもいる。「俺は30周年だって言いましたけど、ほとんどの先輩たちがそれ以上やってるんで(笑) あれ、俺はまだまだだなって。ちょっと薄れたかなってところはありましたけど、でも本当に諸先輩方を見習って、まだまだまだまだ頑張っていきたいと思ってます」と前向きに未来を見据えた。今後も齋藤らしい熱い試合が期待できそうだ。

【試合後の齋藤】
▼齋藤「もう気がつけば、あっと言う間の30年というね。だけど、平成維震軍とか、反選手会が生まれた場所もここがキッカケでしたね。そこでね、俺が反選手会同盟を立ち上げて、その時の初期のメンバーたちとこうやって30周年ができることを本当に嬉しく思ってます。俺はノアに20年かな。ちょっと何ヶ月か遅れてですけど。そのノアでいろいろありましたけど、でもこうやって30周年を組んでいただいたことに本当に感謝してます。皆さん、そして選手もね。まあ、反選手会だけども、でも今日は感謝してます。あと、このご時世、それでもみんなノアを見たいと思って現地に集まってくれたお客様方に本当にお礼が言いたいです。ありがとうございます。でも、節目でね、『もしかして、これ、齋藤引退じゃねえか?』って思った人もいるかもしれないですけど、俺はこれがひとつの区切りで、今まで遠慮した部分をここからさらに出して。このぐらいになっても、30年過ぎてもまだ元気だぞってところを見せて、いろんな世の中の人に、『俺もまたできるんじゃないか。私もできるんじゃないか』って思ってもらって、みんながウワーッて気持ちになれば、それがプロレスに対する恩返しかなと思ってます」

――越中選手、青柳館長にカブキさんも参加した。そのメンバーで改めて組んでみてどうだった?

▼齋藤「やっぱり昔あれだけ組んでいたチームで、あれだけ息の長いチームでね。本当にギクシャクしたことはなかったんですよね。だから、本当に連携というか、こっち側がああしてほしいというところをしてくれるし、待っていてほしいという時には待ってくれますし。それから、カブキ師匠もね。わざわざ『俺がヌンチャク振ってやるよ』って。ヌンチャクだけじゃなくて、試合で毒霧も吹いてくれたんで。本当に感謝してます。だけど、ひとつね。俺は30周年だって言いましたけど、ほとんどの先輩たちがそれ以上やってるんで(笑) あれ、俺はまだまだだなって。ちょっと薄れたかなってところはありましたけど、でも本当に諸先輩方を見習って、まだまだまだまだ頑張っていきたいと思ってます」

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