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3/3【大日本】関本&耕平V2、岡林ピンの関本が文体&一騎当千へ“総取り"宣言

『一騎当千〜strong climb〜開幕戦』東京・後楽園ホール(2020年3月3日)
BJW認定タッグ選手権試合 ○関本大介&佐藤耕平vs入江茂弘&岡林裕二×

 最侠タッグリーグ覇者の岡林&入江を返り討ちにして、関本&耕平がBJWタッグ王座V2。試合後、関本はタッグ王座に加えて、3・16横浜文体でのストロング王座奪取と一騎当千優勝を成し遂げる“総取り"を予告した。

 若手時代からの絆を武器にタッグ王者に君臨している関本&耕平。2・11後楽園では“ヤンキー二丁拳銃"木高&宮本を下して初防衛を果たした。V2戦の相手は昨年の最侠タッグリーグ覇者である“混ぜるな危険"岡林&入江。優勝から約3ヵ月が過ぎ、満を持しての挑戦となった。関本は3・16横浜文体でストロングヘビー級王者・大地への挑戦が決まっており、耕平はホームリングのZERO1で世界ヘビー級王座を3年ぶりに奪取したばかりで、2人とも負けられない一戦となった。

 序盤から肉弾戦となったが、王者組が岡林に照準を合わせて主導権。場外戦を挟みつつ、代わる代わるに攻め立てた。耕平がゴツーン!と強烈な頭突きをぶち込み、ミドルキックをこれでもかと叩き込むと、場内は大きくどよめいた。

 反撃を狙っても耕平のキチンシンクで足止めされた岡林だったが、意地の両腕ラリアットで逆襲。あとを受けた入江は関本を背負うと、そのまま耕平にセントーンを落とす荒技で場内を沸かす。関本が相手になると守勢に回り、逆エビ固めに捕まったものの、エルボー合戦から巻き返し、ブラックフォールスラムを敢行。いい場面で岡林にタッチを戻した。

 岡林は串刺しラリアット、ブレーンバスターと畳みかけると、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。これに呼応した関本もアルゼンチンバックブリーカーで応戦。入江がカットに入ると、耕平が背後に回り込み、関本が加勢にして眉山がさく裂。入江を戦線離脱に追い込んでチャンスを掴んだ。関本と岡林はラリアットの相打ちを繰り返すが、王者・関本がこん身の一発で押し切ると、ダイビングボディプレスを投下。決着をつけるべく、ジャーマンスープレックスの体勢に。

 しかし、飛び込んだ入江がビーストボンバーを一閃。耕平も場外に蹴散らし、混ぜるな危険が連係攻撃へ。岡林の串刺しラリアット、入江のキャノンボール、岡林のパワースラムが立て続けに決まると、合体式の自分が垂直落下式バックフリップが火を噴いた。そして、関本をリング中央に寝かせ、入江がダイビングボディプレスを落とすと、続いて岡林がゴーレムスプラッシュを放った。

 関本は間一髪回避して自爆に追い詰めると、ラリアットを振り抜いて試合はクライマックスへ。胸板へのハンマーパンチや逆水平のラリーを繰り広げたが、ここでも関本のラリアットがクリーンヒット。急行した耕平が強烈なエルボーからパイルドライバーを敢行すると、即座に関本が二段階式ジャーマンスープレックスで追い討ちをかける必殺技リレーで3カウントを奪い取った。

 最侠タッグ覇者を返り討ちにして、関本&耕平がタッグ王座V2。関本は前ストロング王者の岡林を下し、ベルト獲りに弾みをつける形となった。試合後、挑戦者の2人と握手を交わした関本は「混ぜるな危険、今日は挑戦してきてくれてありがとう!」とマイクで感謝のメッセージ。さらに、「まだまだ俺と耕平さん、このタッグ守っていきます。皆さん応援よろしくお願いします」とタッグ王座防衛にも意欲を見せた。パートナーの耕平とは一騎当千で同じBブロックにエントリーしており、3・31静岡での公式戦が控えている。関本はそれに向けて「耕平さん、このリングでまた思いっきり殴り合いましょう」と呼びかけると、耕平も大きく頷いた。

 関本が狙うのは現在保持しているタッグ王座に、ストロング王座、一騎当千優勝を加えた“総取り"。「3月16日、横浜文化体育館で橋本大地の持つストロングヘビーに挑戦して、自分がチャンピオンになって、一騎当千駆け抜けます。チャンピオンとなって一騎当千優勝してやります」と観客の前で高らかに宣言した関本だった。

【耕平の話】「混ぜるな危険、楽しいっすね。次、またどこかで入江選手とはやってみたいですね。本人もちょっとその気になってたんで。まあ、とりあえず今日は混ぜるな危険と防衛戦で、ベルトが防衛できたんで。言いたいことは大介がリング上でほぼ言ってしまったんですけど、このベルトはまだまだ大介と防衛し続けて価値を高めていくと同時に、関本大介が一騎当千で同じブロックなので。防衛戦の前に一騎当千があるので、気持ちをちょっと切り換えて。凄い優勝宣言してましたけど、させねえよって。そうはさせねえよ。自分のパートナーをあんまり甘くみちゃいけないよと。昨日、自分のところのベルトを3年ぶりに取り返したんで。そのベルトを持ったまま出るということは、それなりの責任感があるんで。そこを大事にしながら、一騎当千に向かいたいと思います。1つ1つ大事に戦って、キッチリと結果を残したいと思います」

【試合後の岡林&入江】
▼岡林「クソ。すいません」

▼入江「いや、強すぎる。でも、いろんな団体の境目も何もなくなった自分が今、この岡林裕二と2人でBJWのタッグを狙いにいっているんで。これで終わりじゃないから。まだまだ何回でも挑戦していきましょう」

▼岡林「今日は本当に悔しい、マジで。こうやって混ぜるな危険で組ませてもらって、入江選手とできて、俺は本当に嬉しく思ってます。今日は絶対獲れると思ってたんですけど。すいません」

▼入江「とんでもないっすよ。自分も明日からドイツに行ってくるんですけど、このBJWタッグを持って行こうと思ってたんで。もうドイツのお客さんにも俺はBJWタッグを持っていくから楽しみにしとけって言ってたんですけどね。今回はちょっとみんなとの約束を果たせなかったから、必ず岡林&入江でまた挑戦して獲りましょう」

▼岡林「絶対やりましょう。お願いします。今日は本当にマジで悔しい」

▼入江「獲るまで集中力を切らさずにいきましょう」

▼岡林「この借りは本当に返します。またこれからあの2人はたぶんいくと思うんで、絶対に次は獲ります」

――あと一歩届かなかったチャンピオンとの差は集中力?

▼岡林「集中力は最後まであったつもりなんですけど。やっぱり向こうの2人は経験…20年やっている経験じゃないですかね? 経験にやられた。でも、こっちもまだまだこれからっすよ」

▼入江「いきましょう」

▼岡林「いきましょう。集中力! やりましょう」

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