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3/20【NOAH】「がっかりだよ、小川クン」 恨み爆発で制御不能の予感 GHCジュニア挑戦へ原田大輔インタビュー

 1月のジュニアリーグ戦を制し、3・29後楽園大会で小川良成のGHCジュニア王座に挑戦する原田大輔。小川はここに来てIPWジュニア王座とのダブルタイトル戦を撤回した原田を猛批判したが、原田も「がっかりだよ、小川クン」と応戦しつつ、後楽園を積もり積もった“恨み"を晴らす舞台とする構え。「自分でもどうなるか分からない」と制御不能すら予感しつつ、あす(21日)前橋大会から“再開"する前哨戦を見据えた――。

【原田大輔インタビュー】

――まず王座戦が延期され、大会自粛も続く状況だったが、モチベーションに影響は?

▼原田「(3・8横浜文体大会が)延期されて、さらに中止になって。(※新型コロナの影響が)おさまったら全力でやろう!…とは思っても、いつおさまるのかも分からない。色々考えましたけど、今はもう前橋から再開するって決まったんで、そこへ向けて、タイトルマッチに向けて…って気持ちになってますね。もちろんトレーニングは欠かさなかったので、いつでも動ける状態ではありますし」

――その中でも小川は、原田選手が一度承諾したIPWジュニア王座とのダブルタイトル戦を撤回したことに『がっかりした』『チキンだ』と批判を強めている

▼原田「以前も言いましたけど、今年はノア20周年で、GHCジュニアもそれと同じくらいの歴史があって。過去にも色んな人が巻いてきて、色んな闘いが繰り広げられてきたベルトですからね。その価値を特に大事にしたい年だと思うんで。それに僕はジュニアリーグ戦を優勝して、かたや向こうはチャンピオンでも優勝してない。優勝者とチャンピオン、どっちが一番なんや?っていうのも決める闘いだったら、なおさらIPWジュニアのベルトも懸けるのは違うんじゃないかな?って気持ちもあって、前言を撤回させてもらいました」

――そもそも1月にリーグ戦を制覇した後も、なかなかタイトル挑戦が正式決定しない状況も続いていた

▼原田「そうですね。優勝してもすぐには決まらなくて、僕自身もずっと『なぜ決まらないんだ?』って焦ってた部分はありましたね」

――優勝直後の2・7横浜大会で小川さんに直接敗れたことも、タイトルマッチが正式決定しない状況にある種の正当性を加えてしまった面もありそうだが?

▼原田「そうですね。あそこは自分でも反省すべきところ。優勝した直後の一発目でコロッとやられたってことは…」

――タイトルマッチが決まらないなかで、2月の各大会で強烈な打撃で気持ちをぶつけていく日々が続いた。それでも小川は『原田は特に変わったアクションを何もしてこなかった、だからダブルタイトルを提案した』と

▼原田「いや、2月の大会でも、現に何回もノビてたじゃないですか。それを認めたくなかっただけじゃないですか? 僕が最後丸め込まれて負けた試合でも、試合途中でKO状態になってるシーンはあったし、その他の試合でも何度もノビてた。自分自身、優勝した勢いを見せてきた…っていうのは事実だと思ってます。でも向こうは認めたくないでしょうね。(キャリアが)下のモンにKOされて、『はい、そうです』とは言えないから、ああやって色々言ってきてるんだと思います」

――王者の小川良成に、リーグ戦を制した原田大輔が挑戦する。1年以上に渡ってやりあってきたSTINGERvsRATEL'Sの頂上決戦がいよいよ…という空気感もあるが?

▼原田「僕自身は『よし!頂上決戦だ』って意気込みはあんまりないですね。僕からしたら、とにかく“小川良成"っていうのは、憎き、いろんなことがありすぎた相手。絶対に負かしたい相手ですから。“溜まりに溜まってきたもの"をやり返したいな…って気持ちが強いですね。とにかく僕の嫌がることが大好きで、色んな手を使って嫌がらせをしてきましたからね。HAYATAとYO-HEYを引き抜いたこともあったし、去年ずっと(流血戦で)つけられたデコ(額)の傷もうずきますしね。だから当日は僕のなかでも、どうなるか分からないな…って」

――溜まりに溜まった恨みを誰にも邪魔されずに晴らすことができる…

▼原田「絶好の舞台ですからね」

――今までに見たことがない自分が出てしまうかもしれない?

▼原田「うん。そこは楽しみにしてもらいたいですね。試合が始まってみないと僕にも分からないですね、どうなるのか。溜まりに溜まったもんを吐き出したうえでベルトを獲る。向こうが嫌がってる“ノサれた状態"っていうのを、タイトルマッチでも作り出したいですね。もう立ち上がれないくらいに」

――そのうえで、ベルトを巻いてスローガンに掲げる“世界一のノアジュニア"実現をけん引していく?

▼原田「そうですね。そのためにも、名実ともにトップとしてまたベルトを巻かないと。HAYATAとYO-HEYもジュニアタッグに挑戦しますし、またベルトをこっちにすべて戻して“RATEL'S独走"の状況も作り出したいですね」

――とはいえ小川は、一連の原田選手の姿勢を批判するなかで『世界一のノアジュニア』とか言ってくれるな…とも批判していた

▼原田「じゃあ、僕が世界一だと思ってるノアジュニアで、そこのチャンピオンがジュニアリーグ準決勝で、なにあっさり(ディック東郷に)負けてんだよ…って。そう言いたいですね。僕はそこ(東郷)には、きっちり(優勝決定戦で)勝ってますから。だからあの負けに関しては『ガッカリだよ、小川クン』って感じですね」

――『がっかりだよ、原田クン』と言ってきた小川に、あえてそう返したい?

▼原田「そうですね。チャンピオンである以上は、負けちゃいけないと僕は思ってるんで。『タイトルマッチじゃないから負けていい』っていうのは違うと思うんですよね、チャンピオンたるもの。向こうは(東郷に負けた後)『ベルト懸かってたワケじゃないから』みたいなことを言ってたと思うですけど、それは違うと思うんですよね。チャンピオンなんだから、そんなあっさり負けるなよって」

――さらに小川は『RATEL'SもSTINGERもぶっ壊すかも』と意味深な言葉も口にしている

▼原田「大丈夫です。向こう(STINGER)がどうなっても気にならないですけど、こっちを壊せるもんならやってみろって」」

――とはいえ、一連の言動も怒りを煽ったり、油断させたりして逆利用する、いわゆる“小川マジック"の術中の一環かもしれないが…

▼原田「いや、2月の団体でこっちを散々怒らせて、結局自分はノビてたワケじゃないですか。そういうのも段々通用しなくなってくる…ってことを思い知ることになるんじゃないですかね」


【NOAH】3/29(日)東京・後楽園ホール『PRO WRESTLING NOAH 20th ANNIVERSARY NOAH the CHRONICLE vol.2』10:45開場、11:30開始

▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
[挑戦者]
YO-HEY
HAYATA
(1/60)
小峠篤司
鈴木鼓太郎
[第38代選手権者]
※鼓太郎&小峠組2度目の防衛戦

▼GHCナショナル選手権試合
[挑戦者]
田中稔
(1/60)
杉浦貴
[初代選手権者]
※杉浦4度目の防衛戦

▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
原田大輔
(1/60)
小川良成
[第41代選手権者]
※小川初防衛戦

▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者]
藤田和之
(1/60)
潮崎豪
[第33代選手権者]
※潮崎初防衛戦

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