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4/22【NOAH】「刺激だらけ、ワクワクしかない」、ユニット2強状態も「俺が崩す」 杉浦軍新加入・吉岡世起インタビュー

 18日配信のTVマッチで電撃杉浦軍入りした元WRESTLE-1の吉岡世起。HAYATA&YO-HEY組のGHCジュニアタッグ王座に即挑戦し、敗れはしたが能力の高さをいかんなく見せつけた。W-1クルーザー王座3度戴冠の実績を誇り、CIMA率いる#STRONGHEARTSとしても活躍した実力者が、あえてほぼ未知の領域だった“ノアジュニア"を新天地に選んだ理由とは――。ノアジュニア新展開のキーマンとなりそうな存在に話を聞いた。

【吉岡世起インタビュー】

――改めて杉浦軍に入って、ノアを主戦場とする決意に至った経緯とは?

▼吉岡「前にいた団体(W-1)が活動休止になって、こんなご時世ですし、試合もなくて暇してたところにNOSAWAさんから連絡をいただきまして。『プロレスやりたくない?』と。『やりたいですね』と答えたら、『杉浦軍のジュニアとしてどう?』とお話をいただきまして。活動休止になった時、大なり小なりいろんな団体さんからオファーをいただいて、凄く自信になったし、ホントにありがたかったんですよ。ただ、その中で『自分がより成長できるリングはどこか』と考えた結果“ジュニアが充実してるノア"という答えに至りました。ノアにはRATEL'S興行で上がったことはありましたが、ノア本戦のリングに上がったことは無かったので、あえて未知に足を踏み入れることで成長できる余地も大きいかな、と思ったことも理由ですね」

――ノアジュニアに魅力を感じた?

▼吉岡「はい。他の団体のジュニアだと、中心的な選手だったり、勢いのある選手が限られてる印象があるんですけど、ノアは全員が“顔"になり得る選手で、一言でいうと層が厚い。それだけライバルも多くなるし、その中に自分が入ったことを考えた時『これは楽しみだな』と思えました。だって簡単にトップが獲れたら面白くないじゃないですか? それに競い合う相手がいないと自分自身も成長できなくなっちゃうんで」

――W-1クルーザー王座に3度も就いてステータスを確立していたのに、他団体のジュニアに飛び込むことに葛藤は無かった?

▼吉岡「W-1のクルーザー時代も誇りを持ってやってましたし、試合も他の団体に劣るものではないと思ってましたけど、ベルトを持つ人間が限られている部分もあって。なかなか景色が変わらないというか、成長はできても、幅が広がらないな…と思ってしまうところも正直ありました。でも、ノアジュニアには本当にいろんなタイプがいるじゃないですか。だから(ノアに来れば)どの選手とやっても成長できるものがある…それは良いなと思って」

――その中で杉浦軍に入ったが、杉浦軍についての印象は?

▼吉岡「杉浦さんは、RATEL'S興行で原田大輔とシングルマッチやってるのを見ましたけど、凄いですねえ、あの人は。同じチームでアレですけど、杉浦さんともいつか試合してみたいですね。あの年齢であの体、コンディション。打撃も投げもスタミナも全部凄い。リーダーがあの人だったら間違いないなと思って、杉浦軍というユニットに入ることにも抵抗は無かった。しかもリーダーがあのコンディションなら、自分にもプレッシャーになるじゃないですか。絶対こっちも落とせないワケで。良い環境、お手本ですよね」

――振り幅の広い豪華メンバーの軍団でもある

▼吉岡「その中に混ざれるのは光栄ですね。でも、その中で埋もれないように、存在感を出せるように頑張らないといけない。そういう面でも自分を追い込めますよね」

――ノアに上がって、いきなり旧知の仲のHAYATA&YO-HEY組と当たったというのも縁を感じる

▼吉岡「意識はしますね。特にあの二人に関しては。HAYATAさんは同い年だけどレッスルゲート時代の先輩で、YO-HEY選手も自分と同い年。ノア一発目でHAYATA&YO-HEYの“今の位置"を知ることができたのは収穫だったと思います。HAYATAさんと同じ団体にいたのも、10年くらい前なんで」

――10年前とは別人だった?

▼吉岡「全然違いましたね。J-STAGEとかで何度か試合を観たり、試合をしたりもしましたけど、やっぱりノアで揉まれた分、全然違いましたね。昔から技のキレや動きは良かったんですけど、そこに深みというか重みが出てきた。試合にも余裕があるというか、場数を感じましたね」

――頭角を現したのはHAYATAより吉岡選手のほうが早かったが、差をつけたはずの相手に“挑戦"する形になった

▼吉岡「うーん“差をつけた"とはあんまり思ってなかったですね。昔からHAYATAさんからは、ギラギラした野心とか『いつか大きい団体に行きたい!』みたいな向上心を感じなかった。自分がコミュニケーションあんまり取ってなかっただけかもしれないですけど。差をつけた…というよりは『もったいないな』と思ってましたね。だから、ノアで活躍してる姿を見て『まぁ、そうなるよね』って思ってました。ただ、今はその辺の向上心にも変化があったのかも…とは思いますね」

――HAYATA&YO-HEY以外に興味ある存在というのは?

▼吉岡「ほぼ全員ですが、特に興味があるのは原田大輔。RATEL'S興行での杉浦さんとの試合を見て、ジュニアらしからぬパワーも持ってると思いましたね。あとはやっぱり小川良成さん。この間のTVマッチを見ましたけど、テクニックやばいな…と思いましたね。あとは隣に立ってもらった大原さんも頼りがいあるなと思いましたし。あとはディック東郷さんも同じ杉浦軍ジュニアにいるんですよね。レッスルゲート時代から凄いなと思っていて、『やりたい』とずっと言ってきたんですけど、叶わぬままで。早く同じリングの中で試合をしてみたい。前を見ても、横を見ても闘いが楽しみになる選手しかいないんで。もう刺激だらけでワクワクしかないですよ」

――当然目指すのはGHCジュニアのタイトルとなりそうだが…

▼吉岡「はい、いずれはGHCジュニアも巻きたいですね。でもこの前ジュニアタッグで負けて、『終わりじゃなくて始まり』と言ったばかりですから、今は大原さんとのタッグでジュニアタッグも獲りたいですし。実は自分“ジュニアのタッグ"というカテゴリで闘った経験が少ないんですよ。田中稔さんと一時期“Too Sharp"というチームを組んだり、進祐哉と組んでたりもしましたけど、チームとして長期間組んでたことが無いんですよね。WRESTLE-1にはクルーザーのタッグというベルトは無かったし、“ジュニアタッグ王座"というもの自体に、すごく興味が出てきましたね。挑戦して負けたことで」

――敗れたが手応えはつかめた?

▼吉岡「そうですね。全然絶望的な差なんて感じてないし、インパクトを残せた手応えもあるんで。チームとしての“慣れ"の差で負けた部分もあると思う。大原さんともっとアジャストしていければ。杉浦軍は周りもすごい人ばかりだから、どんどん成長すると思うんで、楽しみにしといてください。いつでも狙っていく準備はできてます」

――ノアジュニアはRATEL'SとSTINGERの2強状態が展開されてきたが、吉岡選手が入ったことで杉浦軍ジュニアと金剛も合わせた4軍抗争に本格移行しそうな雲行きとなっている

▼吉岡「実力者でもずっと同じメンツでやりあってきたのなら、きっとそれに慣れてしまってるお客さんも、飽き飽きしてるお客さんもいると思うんで。そこを僕が引っ掻き回しますんで、楽しみにしていてください。俺が崩してみせますよ。ユニット抗争はジュニアタッグの抗争にも直結しやすいと思うんで、そこへ俺と大原さんで割って入りますよ」

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