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5/10【NOAH】“小峠の乱"発生! 脱退&引き抜きで大原&吉岡と『FULL THROTTLE』電撃結成

『“NOAH Stay Together" MUTA FANTASIA powered by ABEMA』ノア特設アリーナ(2020年5月10日配信※TVマッチ)
○鈴木鼓太郎&小峠篤司vs大原はじめ&吉岡世起×

 “小峠の乱"発生――。ノアジュニアの勢力図が急変だ。STINGERを電撃脱退した小峠が、杉浦軍ジュニアから大原&吉岡を引き抜いて新ユニット『FULL THROTTLE(フルスロットル)』を結成した。

 小峠は昨夏『金剛』を脱退してジュニア戦線に回帰。STINGERに加入して小川良成&鈴木鼓太郎らと共闘してきた。この日は鼓太郎との元GHCジュニアタッグ王者コンビで大原&吉岡組と対戦。最後は現GHCジュニア王者でもある鼓太郎が、新顔の吉岡をエンドレスワルツで料理し、STINGERが躍進を狙う杉浦軍ジュニアコンビを制した形となった。

 ところが試合後。小峠は鼓太郎と握手…と思いきや、いきなりゴツン!と頭突きを叩き込み、決別のキルスイッチでKO。すかさずマイクを握ると「俺は今この時をもってSTINGERを脱退する。鼓太郎さん、あんたは俺を必要としてないよな。HAYATAが(STINGERに)入ることも、あんたが小川さんと組むことも俺はなんも知らんかったぞ」とSTINGER脱退を表明した。

 返す刀で大原と吉岡に「お前らとやったらできるよ。俺ら3人組んで、新しいノアジュニアに風を吹かすユニットを作ろうやんけ」と“公開引き抜き"で新ユニット結成を持ちかけた。

 当然、杉浦軍の番頭・NOSAWA論外が足早に現れて阻止。「金剛、ジュニア、ヘビー、STINGER…なにやってもお前、中途半端なんだよ。お前はな、エゴと欲望とカッコつけ、それだけでレスラーやってんだよ。うちの大原と吉岡がお前とやるわけねえだろ。バカ!」と切り捨てたが、論外が話し終えた次の瞬間、今度は吉岡が決別の延髄斬りをぶち込んでKOした。

 急展開に次ぐ急展開。吉岡は、自らをノアに導いてくれた“恩人"であるはずの論外にキバをむいた形となったものの「俺がノアジュニアのトップを獲るためには並大抵じゃない覚悟が必要なんだよ。だから、小峠さん、一緒にやりましょう」と強調しながら小峠と握手し、合体が成立した。

 オロオロしていた大原も「確かにそうだな。吉岡の言う通り、トップを獲るためには行動が必要だ。俺もこのまま杉浦軍の中でくすぶっているわけにはいかない。分かった。3人でやっていこう」と同意し、かくしてノアジュニアに小峠&大原&吉岡の新ユニットが誕生した。

 バックステージでは小峠が早速チーム名を発表。「俺たちはフタ開けて全開になったら誰にも止められないチームになると思ってるから。俺たちのチーム名は『FULL THROTTLE(フルスロットル)』。エンジン全開、フルスロットルでこのまま飛ばしていって、全開のスピードのまま、ノアジュニアで最強チームになる」と一気の天下取りを誓った。

 ともあれ、HAYATAの裏切り、原田によるRATEL'S消滅発言、そして“小峠の乱"による『FULL THROTTLE』誕生…。コロナ影響下でもTVマッチでリング上が動き続けるノアだが、動き続けるどころか、その混とんと急流っぷりは加速一途だ。

【試合後の小峠&大原&吉岡】
――改めてこの行動に至った背景は?

▼小峠「なんか俺が裏切ったみたいに映ったかもしれんけど、この前HAYATAが(STINGERに)入ることも知らんかったし、すぐ(鼓太郎が)俺とのチーム解散して小川さんと組んだりとか。俺が(STINGERに)必要とされてない感じがしたから、先に見切りつけて仕掛けたっただけの話やし。もともと俺はあの人(鼓太郎)のベルトにも興味あったし。そもそもSTINGERとRATEL'S、ジュニアはそこばっかりやったから。この3人のチーム、ポテンシャルやったら絶対ノアのジュニアの最強チームになれると思ってるから」

――くすぶった思いとともに大原選手と吉岡選手に目をつけていて、ちょうど良い機会だった?

▼小峠「もともと能力の高い二人やと俺は思ってたんで。ただ、ここ最近の自分のSTINGERでの立ち位置じゃないですけど、それが気に食わなかったんで。良い引き金になりました」

――大原選手は急展開に戸惑っていたようだが、杉浦軍を辞めるという解釈で良い?

▼大原「俺は杉浦軍が嫌なワケではないし…杉浦軍を裏切るつもりはなくて。ただ、今の話の流れにちょっと乗っかったカンジになってるんですけど…吉岡が突然ああいう行動を起こして、あれだけ熱い気持ちを訴えた。ただ、俺自身も吉岡が来たあたりから触発されてたのは事実。RATEL'SとSTINGERでノアジュニアの闘いが独占されてる状況にも思うところがあったし、杉浦軍の戦力的にもジュニアに専念できるカード構成にもなかなかならない中で、自分自身もっとジュニアの中心に行きたい!って思いがあって。確かに、ここ数年間はフィクサー的な感じで軍団支えたりとか、ジュニアとかノアの下の子たちを支えてるつもりでいたけど、やっぱり本心はノアジュニアの真ん中でやりたい!って気持ちがあったから。突然の展開ではあったけど、この流れに乗っかったほうが面白くできるかな…って」

――吉岡選手はノアに新天地を求めて杉浦軍に入ったばかりだったが…?

▼吉岡「このノアのリングに呼び込んでくれたNOSAWAさんには感謝はしてますよ。ただ、せっかく来たからにはノアのジュニアのトップを取らないと意味がないんで。そのジュニアのトップを取るために、並大抵じゃない覚悟を示さないといけない…って気持ちはあったんで。それを今日示して、このチームでジュニアとして全開でいくつもりでいます。自分も誘いを受けたのは驚きましたけど、ここなら自分がやりたいように自分の実力をMAX、全開で出していけると感じたんで。ここでやっていきます」

▼大原「この嗅覚じゃないですか? とっさの判断でもチャンスをモノにしよう…っていう、この野心? この男の横にいて俺もやっぱり触発されましたよね。この熱い気持ち、同じ志。ホントにこの3人、心の内にモヤモヤしていたものを持っていて、それが凄く重なり合った瞬間だったんじゃないかな」

――チーム名も決めてキッチリとした形でやっていきたい?

▼小峠「チーム名も俺の中ではもう決まってます。今、吉岡も言ってましたけど“全開"でいきたいし、俺たちはフタ開けて全開になったら誰にも止められないチームになると思ってるから。俺たちのチーム名は『FULL THROTTLE(フルスロットル)』。エンジン全開、フルスロットルでこのまま飛ばしていって、全開のスピードのまま、ノアジュニアで最強チームになるから」

▼大原「合うね。ノアジュニア、見せてやろう。RATEL'SとSTINGERばっかりだったからね。そこに風穴開けるよ。俺たちがエンジン全開で、ノアジュニアの中心、頂にフルスロットルで行けるようにやっていきます」

▼小峠「よっしゃあ! エンジン全開! フルスロットルや!!」

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