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5/14【NOAH】「赤子」の赤ベルト育成へ 杉浦軍、金剛、ジュニア勢を早速“無差別"挑発 新GHCナショナル王者・中嶋勝彦インタビュー

 初代王者の杉浦貴を破って、第2代GHCナショナル王者となった中嶋勝彦。 

 正統派の仮面を脱ぎ捨て、毒と色気の“悪彦"が現れてからは、初のGHCシングル王座戴冠となる。

 最愛の相棒・潮崎豪はGHCヘビー級王者。“黒と赤"のコントラストで“AXIZ"がノアのシングル戦線を完全に牛耳った。

 昨年11月に誕生したばかりで、ジュニアでもヘビーでも挑戦可能な無差別級タイトル。自由度の高いベルトを手にして胸を高鳴らせる中嶋は、早速各方面に“無差別”な毒を撒き散らし始めた――。


【中嶋勝彦インタビュー】

――GHCナショナル王座の二代目王者となった

▼中嶋「率直に幅が広がりそうな期待感はあるよね。まだ2代目。この赤いベルトもまだまだ赤ちゃん……“赤子"だから。愛情をたっぷり与えて、育ててあげないといけない時期でしょ。だからHOMIES(AXIZファンの名称)…友達とか仲間とか、そういう意味があるんだけど、そのHOMIESとも一緒に、この“赤子"(GHCナショナル)を育てていきたいよね」

――ドメスティック(原則国内開催)タイトルだが、無差別級。自由度が高い育てがいのあるベルトとも言える

▼中嶋「それがこの赤ベルトの一番の魅力でしょ? ヘビーもジュニアも無差別に可能性があるってことでしょ? GHCのイメージを良い意味で壊していきたいというか、そりゃ責任はあるけど、ここから面白くしていける、っていう気持ちのほうが強いね。っていうか俺が持ってる時点で、すでに自由だと思うんで。俺にも未知の感覚があるし、いろんなタイプの選手とやりたいし」

――どんな相手と闘っていきたい?

▼中嶋「具体的には今のところないけど、気になることはそれなりに。権利は誰にでもあるんじゃない? でも俺がやりたいと思える人じゃないとダメ」

――今後次第になりそうだが、今後を見据えるにしても、TVマッチが常態化してからノアマットは急展開が続いている

▼中嶋「マジ速いよね! 流れが! TVマッチになってから、一シリーズ分くらいのことを、1回の収録に込めてるみたいな。前哨戦とか無いし。赤ベルトの時もなかったし。ユニットの抗争とかもそうだけど、一日二日でがらっと勢力図が変わっちゃう。1試合の重みが1シリーズ分、もしかしたら2シリーズ分くらいあるワケで」

――王者としての存在感もすぐに薄れかねない

▼中嶋「そうそう。だから、そこはキッチリ意識して動いていかないと」

――それだけに、どのあたりが気になっている?

▼中嶋「ヨネ家(ヨネが経営する飲食店)だね。このご時世、本当にヨネ家の経営が心配ですよ」

――…確かに心配だが、いきなり肩透かしを……

▼中嶋「コロナに負けないで欲しいですよね、ヨネ家も」

――…話題を強引に変えると、杉浦軍で気になる存在は?

▼中嶋「彼らも増えたり減ったり、大変そうだねえ。これもコロナの影響でしょうか。そういえば、以前シングルで引き分けた人(鈴木秀樹)がいたけど、名前でも出そうかと思ったら、一時解雇になったそうで。(※嫌味ったらしく)残念です。でも、桜庭さんとか…」

――その名前は興味深い…

▼中嶋「桜庭さんとか、今まで俺が闘ったことがないようなタイプだし、もちろん誰もが知ってる存在。赤ベルトの幅を広げていくには、可能性としてはアリかなー、アリかなー? まぁアリっちゃアリだけど、ナシっちゃナシ」

――どっちなのか…では金剛については?

▼中嶋「いーんじゃないですか? 征矢選手も金剛に入ってきて。今までのイメージをまったく変えてきたっていうのは、すごくチャレンジングだし、見てて楽しい。何とか王みたいなのも増えてきてるし。(※急に声色を変えて)ただ、個人的に心配なのは拳王ですよね。彼が金剛を率いてるのに、メンバーがどんどん増えていくたびに、彼の存在感が薄くなってると思うんです。心配ですよねえ。(※棒読みで)シンパイダナー、拳王がシンパイダナー」

――…そういえば金剛のチームカラーは赤ベルトと同じ赤だが?

▼中嶋「そうそう。だから獲ったときに早速来るかな?って思ったんだけど、来ねーし。このままだと俺が“赤"もらっちゃうよ? いいのかなー?」

――完全に喧嘩を売りまくっているが…

▼中嶋「(※勝手に話を進めて)ジュニアもジュニアでねえ、裏切りだらけで大変なことになっててねえ。4軍団くらいあるんでしょ? 造反とか結託とか解散とか離婚とかで皆さんお忙しい様子で。単純に楽しいよねえ、次は誰が裏切んだろ?って。次は不倫か? だから、折を見て、そこを赤いベルトでつついてみたらどうなるんだろ…っていう思いもあるよね。ま、夫婦タッグは離婚したらしいけど、俺は豪さん(潮崎)一筋だけどね♪」

――その潮崎はGHCヘビー、そして自身はGHCナショナルと“AXIZ"でシングル2大王者となった

▼中嶋「だから言ったじゃん。今年はAXIZの年だって。っていうかAXIZ自体、“中心軸"って意味だし」

――どちらのベルトが盛り上がるか…という競い合いになりそう?

▼中嶋「だから俺は、豪さんとは争いたくないの! 豪さんは黒、俺は赤。正統派って部分で豪さんが黒のGHCを盛り上げてもらって。ぴったりだと思うし。逆に赤のGHCは俺にぴったりだと思うんで。それぞれのカラーを互いに際立たせていけば(そのコントラストで)どちらの価値も相乗効果で上がっていくと思うから」

――2年ほど前に正統派から脱却して、雰囲気が変わった。それからノアでシングルベルトを手にするのは初となる

▼中嶋「うん、今の俺だからこそできること…をやっていきたいよね。これまで以上に自由にやりたいし、このベルトとともに、さらに俺自身も開放していきたいよね。どうなっちゃうんだろ、俺♪ 楽しみ。新しい自分と出会えそうな気しかしないね」

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