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6/6【DDT】金剛がDDT軍との対抗戦制す 拳王宣言「金輪際お前らにかかわらない」

 『WRESTLE PETER PAN 2020【DAY1】』が6日、配信され、ノアの「金剛」がDDT軍との対抗戦を制した。拳王は「オレたちは金輪際お前らにかかわらない。オレはオレの道を進む」と宣言した。

 5月30日配信大会に金剛のメンバー6人が電撃登場し、DDTマットを占拠。リーダーの拳王がDDTとノアの社長を兼務する高木三四郎を挑発した。すると高木は「社長命令」として金剛に直接対決を要求。この日、高木&樋口和貞&松永智充のDDT軍と、拳王&マサ北宮&覇王の金剛の対抗戦が組まれるに至った。

 試合は高木と拳王の顔合わせでスタートしたが、視殺戦が続き、触れ合うことなくともに交代する。タッチを受けた松永と覇王はグラウンドでのレスリングの攻防を展開。パワーファイター同士の樋口と北宮はド迫力のタックル合戦、チョップ合戦を繰り広げた。

 そして再び拳王と高木が対峙した。高木がチョップ、ボディスラムで攻め立てると、やおらプラケース(プラスチック製のボックス)を持ち込んだが、これは拳王が叩き割って阻止。場外戦でもハイキックを見舞った。リングに戻ると、金剛は3人がかりで攻め立てたが、高木はひるまず反撃。10分過ぎには控室から戦闘用チャリンコ「ドラマティック・ドリーム号」を持ち込み、覇王をはね飛ばす。これで勢いづいた高木はプラケースで北宮の脳天を殴るなど“らしさ"を存分に発揮した。

 その後も一進一退の攻防が続き、拳王は高木にキックを連発したが、耐える高木は一歩も引かず。最後は松永が覇王にラリアットを叩き込み、バックドロップで勝負を決めにいこうとしたところを覇王が一瞬のトルネードクラッチで丸め込んで3カウントを奪取。対抗戦は金剛に凱歌が上がった。

 拳王は己を貫き、高木の“らしさ"には一切付き合わなかった。それもあってか高木は試合後、「拳王! 金剛! 肌合わせてみて感じたことがある。テメエとは全く合わない。プロレス観も、取り組み方も、イデオロギーも全部違う。ノアとは合わねぇよ。だからオメエらはオメエらの自由にやれ。オレたちDDTも勝手にやらせてもらう」と宣言。「DDT、ノアは考え方、やり方が違ってもベクトルは同じ。てっぺんを狙ってる。オメエらが勝手にやって、二つの存在がでかくなって、減らず口叩くなら、また会うかもしれないな」と両団体は交わらず独自路線を歩むべきと主張した。

 バックステージで高木は「(ノアの)リングには口を挟まない。(金剛は)ちょっかいかけてくるだろうけど、スルーする」と宣言したうえで、「経営者として二つの団体を任されてる。お互いに上を目指していきましょう」と呼びかけた。対する拳王は「オイ、高木! 高木三四郎、お前がノアの社長と認めねぇ。ずっと認めねぇ」と改めて強調。「お前なんか勝手にやっとけ。オレたちは金輪際お前らにかかわらない。オレはオレの道を進む」と吐き捨て、図らずも高木と方向性が一致する形となった。

【高木の話】「樋口はノアに参戦したことがある。松永はノアの旗揚げからリング屋をやってた。肌を合わせないとわからなかったけど、歴史も教わり方も出自も違う。もともとアイツからブチブチ名指しして言ってきたけど、オレは両方の団体に愛情注いでる。東京女子にも、ガンバレ☆プロレスにも、まっするにも全部愛情注いでる。今厳しいよ。道場マッチのノーピープルやって思ったけど、最低限ライティングも整えてやってる。見える部分は。今日やって、『しばらくいいかな』って。樋口は暴れ足りないかもしれないけど。(ノアの)リングには口ははさまない。無観客試合だけど、『WRESTLE PETER PAN』にこだわりたかった。いつもと違うって。(金剛は)ちょっかいかけてくるだろうけど、スルーする。経営者として、二つの団体を任されてる。お互いに上を目指していきましょう。個人が思って、現場が(ノアと)やりたいと言ったら、動かすのは世論。オレと拳王が試合するって、狙ってるわけじゃない。もっとやる相手がいる。欠場してたわけじゃないけど、(心臓の手術もあって)5ヵ月ぶりに試合したけど、大丈夫だと思った。これからタイミング見て、試合します」

※写真、情報提供:DDTプロレスリング

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