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6/7【DRAGON GATE】EitaがKING OF GATE優勝、土井の指名拒否「今日からドリームゲートは俺のもん」

 Eitaが「KING OF GATE 2020」に優勝。敗れたドリームゲート王者・土井成樹から次期挑戦者に指名されたものの拒否し、「一番強いのは俺。今日からこのベルトは俺のもんだ」と主張した。

 無観客TVマッチで5月15日から実施されてきた「KING OF GATE 2020」もいよいよ最終戦。全24選手が出場して5年ぶりとなるトーナメント戦が行われた結果、ドリームゲート王者・土井と昨年準優勝・Eitaの間で優勝戦が争われることになった。土井が勝てば2008年以来12年ぶり2度目の優勝で、ドリームゲート王者の優勝という史上初の快挙を成し遂げることになる。2年連続決勝進出を果たしたEitaが勝てば初優勝だ。

 R・E・D勢をセコンドに従えて登場したEitaだったが、意外にも正攻法に出てきた。土井の左腕に的を絞って集中砲火を浴びせ、チキンウイングアームロックや脇固めで絞め上げるなど執ようなピンポイント攻撃で試合を支配。土井が首攻めで応戦しても、ロープに飛んだところを追尾したEitaは場外にスライディングして足をすくうと、スワンダイブで飛びつくや変型チキンウイングに持ち込んで両腕を絞め上げた。

 EitaがNumero Unoに移行しようとすると、阻止した土井は低空DDT、熨斗紙の波状攻撃で逆襲。DOI555からのバカタレスライディングキックをぶち込む。2カウントで返したEitaも譲らず、マスキュラーボムを食い止め、土井がバカタレスライディングキックを狙って突っ込んだところをカウンターのImperial Unoで迎撃。土井が再びマスキュラーボムを狙ってもサムソンクラッチで切り返し、2発目のImperial Unoをさく裂させる。そして腕攻めの総仕上げとばかりにNumero Unoで絞め上げて土井をギブアップさせた。

 セコンド介入なしの正攻法で土井を破ったEitaが初優勝を成し遂げ、昨年の無念を晴らした。優勝パネルとトロフィーが贈呈されるとEitaは「KING OF GATE 2020優勝したのは、この俺、Eitaだぞ! 文句ねぇだろ!? 今の俺に勝てる奴は誰もいねぇんだよ」と豪語し、パネルを破壊。「俺にはよ、こんな紙屑必要ねぇんだよ。俺が必要なのはドリームゲートだ。俺が優勝者だ。俺が一番強ぇんだよ。土井、今日からこのベルトは俺のもんだ」と吠え、土井からドリームゲートのベルトを奪い取った。

 屈辱的な状況となった土井だが、「確かに今の試合、俺の完敗や。R・E・Dでありながら今日はセコンド誰一人使わず、1対1で正々堂々と俺からギブアップ獲ったんや。それは認める」と潔く現実を受け入れた。史上初となるドリームゲート王者の優勝を目前で逃したとあって、「ドリームゲートチャンピオンとして、この結果は恥ずかしいことや。チャンピオンとして責任を取らせてもらうぞ」と宣言。次期挑戦者にEitaを指名し、「俺のこのドリームのベルトに挑戦させたるわ。それでええやろ?」とアピールした。

 だが、Eitaは「負けを認めたお前は、すんなりこのベルトを俺に渡せばいいんだよ。俺のもんだ」とあくまでも譲渡を迫る。すると八木隆行大会本部長がEitaからベルトを取り上げ、土井とのタイトルマッチを行う意向を示した。だが、収まらないEitaは八木本部長を場外に叩き落とし、「優勝者が挑戦者に回る? おかしな話だよな。俺が一番強ぇんだよ。俺はな、自分のやりたいようにやらせてもらうからな」と宣言。年内引退を掲げている吉野正人をみやりながら「わかったよ。吉野、お前が今すぐここで引退するのであれば、そのドリームのベルトに挑戦してやってもいいけどな」と上から目線で一方的な要求を突きつけてリングを後にした。

 王者・土井はベルトをかけた再戦で落とし前をつけるつもりで、「Eitaとはタイトルマッチやるかやらんかわからんけど、いつでも受け付けてますから。やったろうやんけ」と宣言。画面の向こうにいるであろうたくさんのファンに向かって「2020年のKING OF GATE終わりましたけど、次の配信に向けて大きなことは望みません。また無観客でもいいです。でもね、また前向きな姿勢で発信できればと思ってますので、引き続きDRAGON GATEよろしくお願いします」とメッセージを送って締めた。

【Eitaの話】「オイ、KING OF GATE 2020優勝者はこの俺Eitaだ。こんなもんじゃねぇんだよ。これもいらねぇんだよ。(トロフィーを蹴飛ばし、パネルを破壊すると)俺はな、こんなもんいらねぇんだよ。俺がほしいのはドリームゲートだ。俺はな、優勝者だ。挑戦者じゃねぇんだよ。俺はな、やりたいようにやらせてもらうからな。吉野、お前が引退するっていうなら挑戦してやってもいいけどな。俺はこんなゴミ、いらねぇんだよ」

【土井の話】「正直チャンピオンでありながら、この目の前に、ここにこれ(ドリームゲートベルト)を置いとくのが今恥ずかしいぐらいの結果で、チャンピオンとして。バトル勝ち上がった時にそのまま準決、決勝といって、優勝するストーリーが自分の中で出来上がってたんですけど、その優勝の仕方が一番かっこええなと思ってたんですけど、最後の最後で完敗して。今日の内容的に見ての通りR・E・D誰もセコンドは手出してなかったです。1対1の決勝で負けて、それが全てです。俺がギブアップしました。本人が、Eitaが言ってたように、この決勝にドリームゲート、タイトル戦がかかっててもおかしくなかったというか、これでまたKING OF GATEのチャンピオンとドリームゲートのチャンピオン、いったいどっちが一番なんやと。またDRAGON GATEのファンの皆さんに、DRAGON GATEの選手内でもいったいどっちなんやと。チャンピオンである以上、優勝しなあかんかった。それで俺が一番というのを誰もが納得させる結果にしたかったけど。次、Eitaとやるかやらんか、本人にやる気あるのかわからんけど、文句はないでしょう。俺もいつでもやる準備はしてますし、その日が来ることを願ってます」

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