プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/7【全日本】芦野が三冠挑戦表明も青柳横やりでシングル要求 諏訪魔宣言「勝った方と勝負してやる」

『全日本プロレス中継2020 #6〜魔王降臨〜』(2020年6月7日放送)
○芦野祥太郎&羆嵐vs諏訪魔&岡田佑介×

 5冠王・諏訪魔と初対決した芦野が三冠ベルト挑戦を表明。これに待ったをかけた青柳が芦野にシングル対決を要求し、諏訪魔は「勝った方と勝負してやる」との意向を示した。

 全日本参戦以来5連勝中の芦野がこの日、三冠&世界タッグ5冠王・諏訪魔との初遭遇を迎えた。前回の5・30TVマッチの試合後、諏訪魔の控室に出向いて対戦を直談判して実現したもの。三冠ベルト獲りを狙う芦野にすれば、その足がかりとなるはずだった。

 両者とも意識して先発で対峙。互いの力量を探り合うように、共通するバックボーンであるレスリング技術を競い合った。ファーストコンタクトが互角に終わると、芦野は諏訪魔にみせつけるように岡田を圧倒。その後、諏訪魔がダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアット連打で芦野と羆嵐を蹴散らす大暴れをみせたが、芦野も負けてはいない。俵返しで諏訪魔をぶん投げ、エルボースマッシュを連打。諏訪魔がアンクルホールドで捕らえても、アンクルロックで切り返して譲らず。諏訪魔を苦もんさせた。

 アンクル合戦の次はスープレックス合戦に。芦野がフロントスープレックスで投げれば、諏訪魔もすぐさま差し合いに持ち込んでフロントスープレックスで引っこ抜く。さらにスリーパーで絞め上げて芦野を苦しめた。

 その後、岡田に攻勢を許しながらも、芦野は雪崩式フロントスープレックスで黙らせ、アンクルロックで捕獲。諏訪魔がカットに飛び込み、エルボーとエルボースマッシュの打ち合いをダブルチョップで制したが、ラストライドは芦野が阻止して高角度ジャーマンでぶん投げる。さらに馬乗りになってパンチ連打を浴びせて諏訪魔を撃退した。孤立した岡田にEnfants Terriblesは猛攻。羆嵐がラリアット、合体セントーンを浴びせると、芦野がジャーマンからのアンクルロックで料理した。

 芦野が諏訪魔との初対決を制して6連勝。無敗の快進撃を続けるこの男は試合後、ついに動いた。諏訪魔の眼前に立つと、「諏訪魔さん、これで十分でしょ? わかったでしょ? 諏訪魔さん、その三冠ヘビー、俺に挑戦させてくださいよ」と要求したのだ。

 芦野が「今、ここで答え言ってもらえないですか?」と諏訪魔に迫ると、想定外の展開を迎える。待ったをかけるように青柳が現れ、「芦野祥太郎、俺はあんたにシングルマッチを申し込む。あんたはここに来て、散々好き勝手にやってるだろ? まだまだシングルマッチ1回もやったことないから、次にこの俺、青柳優馬と勝負しろ」と一騎打ちを要求した。

 これを受けて諏訪魔は「よし、わかったよ。お前ら2人、どっちか勝った方と勝負してやる」と宣言した。初対決となった芦野を「レスリングができるな。そして、重心が低くて重い。だから力が何倍にもなって伝わってくるね。正直言って、あいつのスープレックスのキレは本物だと思う」と称えたが、「あいつもチャンピオンをやってたんでしょ? だったらわかると思うけど、そう簡単にベルトには挑戦できないよね」とすんなり三冠挑戦を認めず。「青柳と芦野、とりあえずベルトどうこうは抜きだな、まだ。どっちか勝った方と俺はシングルをやりたいと思う。ベルトは別問題だ」とどちらが勝ってもノンタイトル戦で迎え撃つ意向を示した。

 一方、芦野は諏訪魔との初遭遇を終えて「いやもう、最高ですね。あんなパワー持っている人は初めてですよ。やってて1個1個が最高に重たいしね。アンクルも効いたな」と興奮を抑えきれない様子。その中で「見たらわかる通り、投げれるし、極めれるから」と確かな手応えもあったようで、「リング上で諏訪魔さんは三冠って言葉を言わなかったけどね。まあ、まあ、まあ、それはそれで面白いんじゃないですか。『三冠のタイトルマッチをやる』と王者の口から必ず言わせてやるから」と宣言。諏訪魔に三冠戦を認めさせていく構えをみせた。

 青柳に邪魔された形だが、芦野は「今回のサブタイトルは“魔王降臨"だろ。魔王の前にはだいたい中ボスみたいのがいるんだよ」と意に介さず。一騎打ちが決定的な状況となったが、「あそこに出てきたってことは、それなりに全日本背負って出てきたんだろうから、それを俺は外敵として、本当にあいつの心を打ち砕いてやるから。へし折ってやるよ。その覚悟で来い」と通告した。

 対する青柳は「確かに実績は残しているし、今、全日本プロレスで一番勢いのある奴かもしれない」と芦野を認めてはいるが、そう簡単に三冠ベルトにたどりつかせるつもりはない。青柳自身は今年2月にデビュー5年2ヵ月にしてようやく初挑戦を果たし、三冠戦の重みを味わった。「あいつはまだまだベルトの価値をわかってない。三冠ヘビー級という舞台がどういうものなのかっていうのをまだ理解できてないと思う」と言い切った青柳は「あいつには簡単に三冠ヘビーの言葉を出してほしくないんだよ。その前にこの俺が止める」と誓ってみせた。

 両者の一騎打ちは不可避となった。全日本参戦以来、初のシングルマッチとなる芦野にとって諏訪魔との三冠戦へ向けた試金石となるか、それとも足踏みを強いられるか。ここで芦野の真価が問われるのは間違いない。

【試合後の芦野&羆嵐】
▼芦野「リング上で言った通りです。もうね、ちょっとここからはシリアスにいきますよ、本当に。三冠のベルトに挑戦表明したんでね。リング上で諏訪魔さんは三冠って言葉を言わなかったけどね。まあ、まあ、まあ、それはそれで面白いんじゃないですか。言わせてやるから。『三冠のタイトルマッチをやる』と王者の口から必ず言わせてやるから。次は青柳? まぁ、いいんじゃない? 今回のサブタイトルは“魔王降臨"だろ。魔王の前にはだいたい中ボスみたいのがいるんだよ」

▼羆嵐「おぉ」

▼芦野「ドラクエとかやったことあるだろ? でも、あいつじゃ中ボスにならねぇな、オイ。モブだよ、モブ。モブが出てくるんじゃねぇよ、俺の前に。わかる? モブって。あの顔はモブだな。ちょっと個性足んないよ、あの顔。試合になったらガッチリやってやるから。あそこに出てきたってことは、それなりに全日本背負って出てきたんだろうから、それを俺は外敵として、本当にあいつの心を打ち砕いてやるから。へし折ってやるよ。その覚悟で来い。こっちは何にもない状態で、もう次に呼ばれなかったら何もねぇんだよ。こっちはやっていくしかねぇんだよ。甘えてんじゃねぇぞ。その心の性根から叩き直してやるから、俺は」

――初めて触れた諏訪魔選手の印象は?

▼芦野「いやもう、最高ですね。あんなパワー持っている人は初めてですよ。やってて1個1個が最高に重たいしね。アンクルも効いたな。足首ちょっと痛いけど、それでも見たらわかる通り、投げれるし、極めれるから。それはもう皆さんも見てましたね? それが印象ですよ。投げれるし、極めれる。まぁ、三冠チャンピオン…よく覚えとけよ」

※芦野が去っていくと

▼羆嵐「青柳優馬にフラれました。頑張ります。以上です」


【試合後の諏訪魔&岡田】
▼岡田「クソ!」

▼諏訪魔「いや、いっぱいいっぱいだ。まぁ、いいや。あの芦野とかいう奴は、レスリングができるな。そして、重心が低くて重い。だから力が何倍にもなって伝わってくるね。正直言って、あいつのスープレックスのキレは本物だと思う。ただ、あいつもチャンピオンをやってたんでしょ? だったらわかると思うけど、そう簡単にベルトには挑戦できないよね。ちょうどいいよ。青柳も出てきたんだしさ。青柳と芦野、とりあえずベルトどうこうは抜きだな、まだ。どっちか勝った方と俺はシングルをやりたいと思う。ベルトは別問題だ。正直まだわからないよね、芦野って。あと、岡田よ」

▼岡田「はい」

▼諏訪魔「お前、気が抜けてんじゃねぇの!? 何してんだ、お前は。もっといけよ、お前コノヤロー!」

▼岡田「別に気は抜いてないです」

▼諏訪魔「空回りみたいじゃん、お前は。何やってんだよ、お前!?」

▼岡田「僕だって悔しいですよ」

▼諏訪魔「だから言うんだよ、お前。みんな悔しいよ、負けたらお前。そのあとだよ。いつも同じなんじゃねぇのって言ってんだよ」

※諏訪魔が去っていくと

▼岡田「クソ…。わかってんですけど…もう!!」

【青柳の話】「ついに芦野祥太郎がああやって三冠ヘビーのベルトに挑戦させろって要求してきたね。確かに実績は残しているし、今、全日本プロレスで一番勢いのある奴かもしれないけど、あいつはあのベルトの価値をわかってないみたいなんで。まだまだ。ベルトの価値をわかってない。三冠ヘビー級という舞台がどういうものなのかっていうのをまだ理解できてないと思う。俺もまだ1回しかやったことないけど、あいつよりは知ってるつもりだ。だから、あいつには簡単に三冠ヘビーの言葉を出してほしくないんだよ。その前にこの俺が止める。散々好き勝手やってきたんだ。次は俺の要求を飲んでくれ、芦野祥太郎。次は俺の要求を飲んでくれ」

プロ格 情報局