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6/10【NOAH】ケンドー・カシン&カズ・ハヤシが杉浦軍入り! 論外が「ノア破壊」覚悟の劇薬投入

『NOAH In The Spotlight day1』ノア特設アリーナ(2020年6月10日配信※TVマッチ)
○カズ・ハヤシ&ケンドー・カシン&NOSAWA論外vs小峠篤司&大原はじめ&吉岡世起×

 “悪魔仮面"カシンと、元WRESTLE-1社長のカズがノアマットに現れて電撃杉浦軍入り。早速カシンの奔放な言動に頭を抱えた杉浦軍番頭の論外は、劇薬投入で「ノアを破壊します」となかば腹をくくった。

 この日からノアジュニア主体のTVマッチ『NOAH In The Spotlight』(WRESTLE UNIVERSE配信)がスタート。ユニット再編で裏切りや合体の急展開が続くノアジュニアだが、人知れず“杉浦軍ジュニア"は窮地を迎えていた。

 もともと論外、大原はじめ、吉岡世起、ディック東郷の4人が戦力だったものの、メンバー厳選による結束強化を目的に東郷を一時解雇。そればかりか新ユニット『FULL THROTTLE』を結成した小峠から大原と吉岡を引き抜かれ、論外は“ひとり杉浦軍ジュニア"状態となっていた…。

 このため論外は起死回生の大物投入を示唆。繋がりの深いカシンとカズの招へいをほのめかしてきた。カズはさておき、“超問題児"で気分屋、神出鬼没で風来坊のカシンについては「イチかバチか」だったというが、この日“X"とされていた論外のパートナーとして、本当にカズ、そしてカシンがノアマットに現れた。

 元W-1社長のカズは約2ヶ月ぶりのリング。新型コロナの影響でWWE(NXT)コーチの職を解かれていたカシンは、パフォーマンスセンターのある米フロリダ州オーランドから、いつの間にか帰国していた形となる。

 カズは論外とのタッグチーム“論カズ"Tシャツでリングインしたが、カシンは「はぐれNXT」Tシャツで現れて不穏ムード満点。この日が初トリオとなる小峠&大原&吉岡のFULL THROTTLEトリオと対峙したものの、論外は遺恨ある相手よりも身内のカシンを警戒し、張り切る悪魔仮面を自軍コーナーにまずは押し込んだ。

 それでも、ひとたびタッチをもらったカシンは、1年以上のブランクを感じさせぬコンディションとキレを披露。“本家"ぶら下がり式首4の字で小峠の動きを止めるや、勝手知ったる3人だけに素早いタッチワークで捕獲してみせた。

 初トリオの始動戦となったFULL THROTTLEも小峠と大原が随所で「エンジン全開!」と叫んで巻き返し、吉岡は同じ“元W-1"となるカズに敵対心むき出しで猛攻。中盤過ぎには孤立したカズに三位一体の高速連係を繰り出すや、吉岡がコードブレーカー、みちのくドライバー2でカズを追い詰めた。

 だが、続くトレイン攻撃を巧みにくぐりぬけたカズは、大原と小峠を場外に追いやると、吉岡にはロープ飛び越え式のボディプレスを投下。さらにはハンドスプリング式のジャンピングハイキックで撃ち抜くや、必殺パワーブラントで叩きつけ、一気の畳み掛けで吉岡から3カウントを奪い去った。

 カズとカシンを加えた“杉浦軍ジュニア"が、FULL THROTTLEの始動戦を見事に潰した形。大物二人を獲得して一気の戦力拡大に成功したはずの論外だったが、バックステージでは喜ぶどころか「ホントにこまった! ホントに来た!」と天を仰いだ…。

 構わずカシンは、ノア参戦や杉浦軍については一切触れずに「大丈夫? カズが来たら、また潰れるぞ?」「何やってたんだよ!? 社長として! 酒飲んでただけだろ」などと活動休止となったWRESTLE-1の元社長・カズへの詰問を開始。

 カズも「俺はレスラーとして次にどうやって生きていくか、というところを見せていきます」と食い下がったが、カシンに「どうやって生きていくんだ?」と突っ込まれると「模索中」と返答。カシンは「だから会社潰れるんだよ」と身も蓋もない一言を残し、さっさと姿を消した。

 タブーなき悪魔仮面と“もらい事故"のリスクは背中合わせ。これから多方面に迷惑をかけることも予想されるだけに「まさに二次災害だ…」と頭を抱えた論外ではあったものの、「…いやもう、これでノア、破壊します」となかば腹をくくるしかなかった。


【試合後の論外&カズ&カシン】
▼論外「こまった…ホントにこまった! ホントに来た!」

▼カズ「(論外と同じくリデットエンターテインメントの)執行役員だから!」

▼論外「そ、その話はやめよう。いろいろ二次災害が起こるから…。個人的な我々の会社のことは、ここで出すことじゃないと思うから。二次災害が起こるから」

▼カズ「俺の気持ちとしては、レスラーとしてまたここでやっていく」

▼カシン「え? 大丈夫? カズが来たら、また潰れるぞ?」

▼論外「…(苦笑) キレがなかったっすね」

▼カシン「キレがなかった。(カズに)太った?」

▼カズ「はい…いろいろ…蓄積です! ステイホームです!」

▼論外「先輩(カシン)は何やってたんすか?」

▼カシン「俺はいいんだけど…(※カズに)何やってたんだよ? 社長として」

▼論外「これが二次災害だよ…」

▼カシン「だから何やってたんだよ!? 社長として! 酒飲んでただけだろ」

▼カズ「な、なんてこと言うんですか!? 僕の気持ちも分からないで」

▼論外「でも毎週三茶行ってたじゃないですか」

▼カズ「い、一緒に行ってたのはNOSAWA君じゃないですか!」

▼論外「俺が潰したんですか!?(笑) 俺がWRESTLE-1潰したんですか?」

▼カズ「違う。それはすべて俺の蓄積です」

▼論外「……いやもう、これでノア、破壊します。二人、来ちゃったから…。ノアジュニア…いや! ノアを破壊しましょう、ウン」

▼カシン「(※カズを指差しながら)ハングリーさが無いんじゃないのか?」

▼論外「我々はもう安定を求めてリデットエンターテインメントで執行役員として…」

▼カズ「俺はレスラーとして次にどうやって生きていくか、というところを見せていきます」

▼カシン「どうやって生きていくんだ?」

▼カズ「模索中」

▼カシン「だから会社潰れるんだよ」

※カシンは一人去っていく

▼論外「二次災害だ。まさに二次災害だ…。まぁどうだろ。いいんじゃないですか、ノアジュニア、こんなのも。ただ、もうグチャグチャだね。二次災害だよ。来たことによって災害。ただ、俺たちコミュニケーションはとれそうな気がするから。いいんじゃないですかね? (※カズに)どうでしたか?」

▼カズ「約2ヶ月ぶりの試合だったんだけど…一ヶ月間、社長からプータローになって。だけど社長としての3年間で色々と積み重ねてきたもの。いろいろ勉強できたことがあるから。それをレスラーとしてぶつけていきますよ。確かにカシンさんに言われた通りかもしれない。でも、その後どうやって俺がカンバックしていくか。それを見せてやりますよ」

▼論外「相手(FULL THROTTLE)については今日、俺は何もないね。今日は対戦相手というよりは、同じコーナーの二人と試合してたから。その差じゃない? 全開でもなんでもない。まぁ、こっちは二次災害だから。他のチームはかまってやられない」

▼カズ「しかし吉岡っていうのは無礼だね」

▼論外「そこはお任せしますよ、カズさんに。俺はケンドー・カシンで精一杯」

▼カズ「吉岡に鉄拳制裁です。人の気持ちが分かってない」

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