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6/12【NOAH】“いちレスラー"カズ・ハヤシが吉岡粉砕 ノアでの元W-1対決に完勝

『NOAH In The Spotlight day3』ノア特設アリーナ(2020年6月12日配信※TVマッチ)
○カズ・ハヤシvs吉岡世起×

 カズが“いちレスラー"として、吉岡との元WRESTLE-1対決に完勝。「僕の中では(何をすべきか)決まってる」と意味深に“上"を指差した。

 カズが社長として砕心してきたWRESTLE-1は今年4月に無念の活動休止。元W-1勢が続々と新たな戦場を求めるなか、カズはノア元親会社・リデットエンターテインメント社の執行役員に就任し、同じくリデット社役員を務める論外に導かれる形で杉浦軍としてノアマット上陸を果たした。

 全日本、W-1と長らく組織の中核を成してきたカズだが、これからは「いちレスラー」としての道がスタート。そのカズに激しく噛み付いてきたのが吉岡だった。

 いち早くW-1からノアに新天地を求めていた吉岡だったが、現れたカズにいきなりピンフォール負け。前夜(11日)のTVマッチでは反撃星を奪い、「新しい団体で、新しいユニットで、新しい道を進もうとしてんだよ! 俺の目の前に立ちふさがるんじゃねえ」と一騎打ちを要求していた。

 かくしてノアマットでカズと吉岡の“元W-1対決"が実現。カズがねちっこい脇腹攻めで主導権を握れば、吉岡も持ち前のスピードで逆襲、ジャンピングカカト落としや、ミドルキックの速射砲、トルベジーノ(トルネード式ジャンピングアームブリーカー)などで巻き返した。

 だが、決定打を許さぬカズは、トップロープへのスタンガンで一気に流れを変えると、得意のファイナルカットをズバリ。好機を逃さずにハンドスプリング式レッグラリアットで首を刈ると、必殺のパワープラントで叩きつけ、レフェリーデビュー戦となった塚越佳祐(つかごし けいすけ)レフェリーが3カウントを叩いた。

 “いちレスラー"として吉岡と向き合って完勝。「本当の意味での“個人闘争"ってモンが始まってる。WRESTLE-1というものにくるまれていた、そういうモノじゃなく。生きていくための個人闘争が始まったかなと。彼もそうだし、俺も一緒だから。ノアジュニア……おもしれえ。杉浦軍ジュニアとして、俺は闘っていきます」と意欲的に前を見据えた。

 試合後には長時間に渡って意味深に“上"を指差し続けた。「カズ・ハヤシが個人として闘っていく。そういうレスラーとしての思いです。どうとらえるかはお任せします。僕の中では“決まってる"んで」。47歳にして新たな一歩を踏み出した大ベテランは、そう言って充実の汗をぬぐった。


【試合後のカズ】
――吉岡とノアのリングで戦ってみて?

▼カズ「無礼すぎるんだよ。どうして、あいつがこのノアのリングに上がることができたのか…無礼すぎる! それを俺が成敗したまでです」

――ノアのリングで吉岡と闘うことに違和感は感じなかった?

▼カズ「ひとつ言えるのは、いち選手としてのプライドを持ってこのリングに上がってるってことですね。本当の意味での“個人闘争"ってモンが始まってる。WRESTLE-1というものにくるまれていた、そういうモノじゃなく。生きていくための個人闘争が始まったかなと。彼もそうだし、俺も一緒だから。ノアジュニア……おもしれえ。杉浦軍ジュニアとして、俺は闘っていきます」

――試合後に上を指差していたが?

▼カズ「それは僕のレスラーとしての思い。カズ・ハヤシが個人として闘っていく。そういうレスラーとしての思いです。どうとらえるかはお任せします。僕の中では“決まってる"んで。ブレないし。今日で(ノア)3試合目、体調も徐々に上がってきて。でも試合勘…やっぱり怖いな、プロレスって。怖いけど、やっぱり『レスラーやってて良かったな』って思いますね。お客さんの声援っていうのは今は無いけど、向こうに伝えられると思ってるし、やってて楽しいですね。僕は充実しています」

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