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6/20【DRAGON GATE】王者vs覇者直接対決で火花も平行線 Eita「早くドリームのベルトよこせ」、土井「さっさと挑戦してこいや」

 オープン・ザ・ドリームゲート王者・土井成樹とKING OF GATE覇者・Eitaが直接対決で火花を散らしたものの、ドリームゲート王座を巡る互いの主張は平行線をたどるばかり。Eitaが「早くそのドリームのベルト、俺によこせ」と改めてベルト譲渡を迫れば、土井は「さっさと挑戦してこいや」とタイトルマッチでの決着をアピールした。

 無観客で開催された「KING OF GATE 2020」はEitaが初優勝。決勝戦で敗れた土井がドリームゲート王座の次期挑戦者に指名したが、Eitaはこれを拒否。「ドリームゲートは俺のもん」と主張し、「吉野(正人)、お前が今すぐここで引退するのであれば、そのドリームのベルトに挑戦してやってもいい」との条件を一方的に提示してもいた。

 この日、ドリームゲート王者・土井とKOG覇者・Eitaの直接対決が実現した。先に仕掛けたのはEita。ディアマンテへの攻撃を狙って土井がロープに飛んだところを場外から足をすくって妨害し、鉄柱攻撃を連発した。負けじと土井もフロントハイキックを連発し、スイングネックブリーカードロップで追撃。キッドが619で援護射撃すると、土井は低空DDTで突き刺したが、最後はR・E・Dに凱歌。EitaがImperial Uno、ディアマンテがヴェルタフィナーレの連続攻撃を浴びせてキッドを仕留めた。

 KING OF GATE覇者としての初陣に勝利したEitaは「土井。お前、いつまでそのベルト持ってんだよ? そのドリームのベルトは俺のもんだろ。KING OF GATE決勝戦で俺はそこにいるドリームゲートチャンピオンの土井を倒したんだ。俺がこの団体で一番強ぇんだよ。土井、早くそのドリームのベルト、俺によこせ」と主張し、改めてベルト譲渡を迫った。

 だが、土井はあくまでもタイトルマッチで迎撃するつもり。「お前、話わからん奴やな。KING OF GATE優勝決定戦で確かにお前が優勝した。俺が負けた。そのあと言うたよな。お前、このドリームのベルトに挑戦してこいってな。八木本部長も言うたやろ。タイトルマッチ組むって。挑戦したらええ話ちゃうんか」と改めて挑戦を受ける構えをみせたが、Eitaは応じない。優勝直後と同様に「吉野、お前が今すぐここで引退するなら挑戦してやると言ったはずだ。吉野の引退と引き換えに俺が挑戦してやってもいいけどな」と理不尽要求も突きつけた。

 これには吉野も「Eita、お前がドリームゲートのベルトに挑戦すんのに何で俺が今すぐ引退せなあかんねん。俺は俺で自分のタイミングで引退するんや」と疑問符。「KING OF GATE優勝してそんなに自信があるんやったら土井ちゃんとタイトルマッチ、1対1でやってベルト獲ってみろよ」と投げかける一方で「土井ちゃんが納得いかなくて、どうしてもタイトルマッチをやりたいって言うんやったら俺、考えてもええぞ」と検討の余地を残した。

 だが、土井は「このドリームゲートのタイトル戦と吉野の引退関係ないから。そんなんされたら俺一人、悪もんになるやんけ。やめてくれよ」と断固拒否。Eitaに対して「お前がかき回すからアカンのやろ。さっさと挑戦してこいや」と迫った。するとEitaは「お前は俺に完敗しただろ。俺はやりたいようにやらせてもらうからな。この戦いの主導権は俺が握ってる。わかったか!?」と上から目線で強調した。

 KING OF GATE優勝者がドリームゲート王座に挑戦するのが通例といえるが、すでに王者・土井に勝利しているEitaは挑戦者の立場を拒否。両者の主張は平行線をたどるばかりで、年内に引退する吉野まで巻き込み、ドリームゲート王座戦線は依然として混とんとしたままだ。

【Eitaの話】「オイ、リング上で言った通りだよオイ! 吉野が引退するなら、いやいや今すぐここで引退するなら、そのドリームのベルトに挑戦してやってもいいぞ。なぁ、完敗した土井は俺に上からモノ言うんじゃねぇ」

【土井の話】「Eita、あいつは何を渋ってんねや。さっさと挑戦してこいや。さっきもリング上で言ったけど、ドリームゲートのタイトル戦と吉野の引退、全く関係ないからな。そんなんお前、引き合いに出してくんな。確かにKING OF GATE優勝決定戦で俺はあいつに負けた。あいつの挑戦を受けるつもりでいるし、あいつ挑戦する資格十分ある。それでええんちゃうんけ? 本部長も決定する言うてんねんから、素直に挑戦して、1対1で俺から獲ってみろよ」

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