プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/26【リアルジャパン】S・タイガーが藤田軍との全面対決制して15周年大会締めた! 藤田に宣戦布告「必ずタイトルを獲り返してやる」

『ストロングスタイルプロレスVol.6〜RJPW旗揚げ15周年記念大会〜』ストロングスタイルプロレス特設ホール(2020年6月26日)
○スーパー・タイガー&船木誠勝&アレクサンダー大塚&スーパー・ライダーvs藤田和之&ケンドー・カシン&杉浦貴&NOSAWA論外×

 S・タイガーが論外をチキンウイングフェイスロックで撃破。15周年の記念大会のメインで藤田軍との全面対決に勝利し、レジェンド王者・藤田に対して「必ず振り向かせて、タイトルを獲り返してやるからな!」と改めて宣戦布告した。

 S・タイガーは至宝・レジェンド王座を取り戻すべく藤田への挑戦を狙ってきたが、3・19後楽園でのタッグ対決で惨敗を喫した。それでも気持ちが折れないS・タイガーは「藤田を必ず倒してみせます」と自らに厳命。新型コロナウイルス問題を受けて、団体史上初となる無観客で行われた15周年大会のメインで、藤田軍との全面対決に臨むことになった。藤田はS・タイガーの存在など眼中になく、大学のレスリング部の先輩であるS・ライダーに興味。紆余曲折の末に「S・タイガー&船木&大塚&S・ライダーvs藤田&カシン&杉浦&論外」という8人タッグ戦となったが、S・タイガーがキッチリと結果を残した。

 雪辱に燃えるS・タイガーは先発で登場。いったんはスカした藤田だったが、結局リングに入ると、S・タイガーは気持ちをぶつけるように、ローキックやミドルキックでメッタ打ちにする。しかし、藤田もこれでスイッチが入ったようで、ビンタやニーリフトを乱射してお返しした。

 その後、リアルジャパン軍はカシンに照準。久々の試合出場となったS・ライダーもしっかりと3人をアシストする。S・タイガーは藤田に見せつけるようにサッカーボールキックをズバリ。だが、カシンは急所蹴りで強引に形勢打開を果たすと、藤田が襲撃して場外戦へ。杉浦やカシンとともにS・タイガーに暴行を加えると、マスク剥ぎまで仕掛ける。その後も藤田組は猛威を振るい、S・タイガーを再び場外戦でいたぶり、一方的な展開となった。藤田もバックドロップで豪快にぶん投げる。

 しかし、負けられないS・タイガーはネックスクリューで一矢報いて、自力でピンチ脱すると、あとを受けた船木や大塚が杉浦相手に奮戦して試合を立て直す。そして、勝負をあえてS・タイガーに託した。

 S・タイガーがその気持ちに応えた。論外相手にローリングソバット、ハーフハッチと得意技でチャンスをこじ開ける。タイガースープレックスの構えに入ると、論外の急所蹴りを食らって苦もんしたものの、闘志は消えるどころか、さらに熱く燃え上がった。一瞬のスキを突き、カウンターのハイキックを一閃。動きの鈍った論外を胴絞めチキンウイングフェイスロックで絞め上げてギブアップをもぎ取った。

 15周年大会のメインでS・タイガーが激勝。3月大会は惨敗に終わったが、自ら勝利を手にし、レジェンド王者・藤田に一矢報いることができた。論外に肩を貸してリングを去っていく藤田を呼び止めたS・タイガーは「今日は最高のメンバーに支えられて勝てた。まだお前にシングルで追いついてないのはわかってる。必ず振り向かせて、タイトルを獲り返してやるからな!」と宣戦布告。そして、「リアルジャパン15周年、勝利で迎えることができました。ありがとうございました。これから令和のストロングプロレス、始まります!」と力強く宣言して記念大会を締めくくった。

 「佐山サトルを慕って、そしてその先生が信じてくれたメンバーとともに15周年を迎えられ、それをまた藤田軍からの勝利で迎えられた。これはまた1つ、僕らにとって大きな勝利」と強調したS・タイガーだったが、新型コロナウイルスの影響を受けて、実戦は3ヵ月ぶりとなったこともあり、「ただ、私個人の勝利にはまたほど遠い部分があり。ここから…この3ヵ月、コロナの状況で、トレーニングはできました。でも、3ヵ月ものブランクがどうしても初戦、体を重くして」と反省も口にした。それでも記念大会で結果を出して再起を果たしただけに、「いろんな人の思いが僕を叱咤激励していただき、今また一つ勝利ということで、スタートラインに。ここから…ここからまた真のリアルストロングプロレスが始まりました。必ず藤田和之の持つベルト挑戦に向かって、一つ一つ着実に勝利を重ねていきたいと思います」と気持ちは前向きそのものだった。

 頼もしげにそれを見守っていた平井代表も「ここで勝ったということをよしとは我々の中で誰も思ってません。佐山サトルが作ったベルトは今もなお藤田和之の手にあります。このベルトが戻ってきた時こそ、また新たに16年目を始められると思っているので、スーパー・タイガー、頑張ってください」と熱く激励。所属選手やスタッフたちを集めて気合いを入れると、「これからも選手一同、リアルジャパンプロレスは佐山サトルの思いとともに突き進んでいきます」と気持ちを新たにしていた。

【試合後のS・タイガー&船木&大塚&S・ライダー】
▼S・タイガー「15周年、今回本当に素晴らしいメンバーで。佐山サトルを慕って、そしてその先生が信じてくれたメンバーとともに15周年を迎えられ、それをまた藤田軍からの勝利で迎えられた。これはまた1つ、僕らにとって大きな勝利。ただ、私個人の勝利にはまたほど遠い部分があり、ここから…この3ヵ月、コロナの状況で、トレーニングはできました。でも、3ヵ月ものブランクがどうしても初戦、体を重くして。緊張とともに。ただ後半、やっぱり先輩たちの勢いに乗れて、いい形を取ることができました。本当にありがとうございます」

▼船木「3ヵ月ぶりはやっぱり疲れますね」

▼大塚「はい、疲れました」

▼船木「向こうの方が格が上だったね。もっと周りを見てやらないと。たまたま今日は勝てましたけど、次はどうなるかわかんないですよ」

▼大塚「レフェリーの使い方がうまいです」

▼船木「まぁでも、悪いことじゃなくて、正当にやらないと」

▼S・ライダー「ご無沙汰してます。本当に急な話だったんで。欠場中も呼び出しがかかれば、いつでも上がれるように、“いざ鎌倉"の精神で、体だけは鍛えてたんですけど、今回、相手も相手だし、一緒に組むメンバーもメンバーってことで、物凄く悩んだんですよね。相手側にあそこまで言われた以上、出なくてはいかんということで、急ピッチで仕上げて、今日は試合に何とか出ることだけはできました。ただ、全然内容的にはね。他の3人は素晴らしかったですけど、僕自身はどうしようもない内容だったので、引き続き、会社側が必要としてくれるんであれば、次回9月から本格的にまたリングに戻ってやっていきたいと思ってます。平井社長、そのへんは臨機応変でぜひよろしくお願いします。今日は船木さん、大塚さん、タイガー、どうもありがとうございました。頼もしいメンバーと組ませていただいて光栄です」

▼平井代表「スーパー。今日は15周年の大会ということで、この場所に来れない佐山先生の思いも込めて戦ったと思うんですけど」

▼S・タイガー「初代タイガーマスクが欠場中に、船木選手、アレク選手、そしてスーパー・ライダー選手、いろんな人の思いが僕を叱咤激励していただき、今また1つ勝利ということで、スタートラインに、ここから…ここからまた真のリアルストロングプロレスが始まりました。必ず藤田和之の持つベルト挑戦に向かって、一つ一つ着実に勝利を重ねていきたいと思います。平井代表、そのぶん、しっかりとよろしくお願いします」

▼平井代表「皆さん、本当に今日はご取材いただきましてありがとうございます。先ほども申しましたように、今日で佐山サトルがリアルジャパンプロレスを設立して15年の月になります。今日このリングで、スーパー・タイガーはじめ、船木さん、アレクさん、そして今日復活を遂げたスーパー・ライダーが今日勝ちというものを最後に取ってくれました。のちほど佐山サトルには報告しますけれども、今日これをまた新たなスタートとして、リアルジャパンプロレスは今まで以上に佐山サトルの思いとともに突き進んでいきたいと思います。そのスタートの日を今日このような形で始められたのは非常に嬉しいです。佐山サトル総監にもいい報告ができました。新間会長にもいい報告ができました。でも、ここで勝ったということをよしとは我々の中で誰も思ってません。佐山サトルが作ったベルトは今もなお藤田和之の手にあります。このベルトが戻ってきた時こそ、また新たに16年目を始められると思っているので。スーパー・タイガー、頑張ってください。そして、佐山総監とともに30年、40年一緒にいたスーパー・ライダー、船木誠勝選手、アレクサンダー大塚選手、みんな一丸となって。(間下や他のスタッフも呼び寄せると)リアルジャパンプロレスは佐山サトルひとりのものじゃない。スーパー・タイガー、そしてここにいる選手、その前に戦った選手、ファンの皆様、画面の反対側にいるマスコミの皆さんと一緒にリアルジャパンは突き進んでいるんです。間下がこの15周年の時にベルトを獲れた。佐山サトル、新間会長みんな喜んでます。これからも選手一同、リアルジャパンプロレスは佐山サトルの思いとともに突き進んでいきます。本当に今日はありがとうございました」

※藤田組はノーコメント

プロ格 情報局