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7/6【DDT】秋山が大石らに手ほどき 秋山軍(仮)が7・23ALLOUTとの全面対決へ合同練習

 秋山準、大石真翔、渡瀬瑞基、岡谷英樹の秋山軍(仮)が6日、東京・DDT御茶ノ水道場で合同練習を行い、7・23後楽園大会でのALL OUTとの全面対決へ向けて結束力を高めた。

 7・23後楽園大会で竹下幸之介率いるALL OUT(竹下&彰人&勝俣瞬馬&飯野雄貴)との4対4全面対決を控える秋山軍(仮)がこの日、合同練習を敢行。練習には強化指定選手として、納谷幸男、中村圭吾も参加した。

 今月1日付で全日本プロレスからDDTにレンタル移籍した秋山がDDT道場に出向いたのはこれが初めて。主に指導役として、メンバーにけい古をつけた。ボディスラム、アームホイップの投げ方や受け身の取り方といった基本的な動きから、グラウンドレスリングでのスパーリングなど、2時間余りみっちり汗を流した。

 練習後、報道陣の取材に応じた秋山は「DDTでやってきたものを全部ボクが来たからと言って取っ替えるのはイヤなので。やりたいこととかアドバイスしたり、基本的な投げ方をアドバイスした感じです。基本的にでき上がってる選手が多いので、そこはあまりいじりたくない」と指導方針を説明。一方で「いろいろ見てたら、『こうした方がいいんじゃないか』ということもたくさんある」といい、「それはいる間はずっと練習場だけでじゃなく、試合会場でも気付いたことがあれば伝えようかなと思います」と積極的に助言と指導を施す構えをみせた。

 大石、渡瀬、岡谷にとっても秋山からの指導は大きな刺激となった。19年目のベテラン・大石は「秋山さんの教え方を勉強したという感じです。秋山さんがしてきたことをボクがしていけるように、そういうところを盗んでいきたい」と自分が指導する立場となることも意識し、技術習得に前向き。3月にデビューしたばかりの岡谷は「ふだん学んでいることと全く違う形で、いろいろ細かいところとか学ばせていただいて、こういう動きや取り方もあるんだというのがすごくありました」と新たに気づくことばかりだったようで、「これから、そういう動きも取り入れていきたいと思います」とさっそく秋山の教えを実践していくつもりだ。

 そして、渡瀬は秋山の得意技であるフロントネックロックを自身の持ち技としている。「小学校の頃から、プロレスごっこで誰にも勝ったことなかったんですけど、初めての勝利が、クラスでいちばん強かった子にフロントネックロックで鼻血KOしたという思い入れのある技」とこだわりを強調した渡瀬は、「秋山さんに使って、使われて、ホンモノのフロントネックロックはこんななんだというのを盗んでいきたい」と極意を学ぶ構えをみせた。

 それを聞いた秋山は「さっき彼に『人の技は使うな。オリジナルをやれ』って何度も言ったんです。人の技を使うというのは、2番手、3番手」と指摘。「オマエ(渡瀬)は2番手でいいけど、ほかの選手には、自分のオリジナル、その選手を代表する技をつくってもらいたい。新しくつくることじゃなくても、昔誰かが使ってた技をちょっと変えるとか、そのまま使ってもいいし」と苦言を呈しながらも半ば黙認する姿勢を示した。

 初めて4人そろって合同練習したことで、対ALLOUTへ向けて秋山軍(仮)の結束力は間違いなく高まった。「渡瀬以外は結束力はバッチリです」と笑った秋山は、「ボクが来て、DDTの選手、特に彼(大石)は、渡瀬もそうですけど、うまくつないでやってくれるんでありがたい」とメンバーに感謝しつつ信頼を寄せた。まだ正式なユニット名が決まっていないが、現在SNSを通じて公募中。各選手が気に入った名前のなかからSNSでファン投票し、7・23後楽園大会までに決定する予定だ。

☆7/23(木・祝)東京・後楽園ホール『Summer Vacation 2020』17:30開場、18:30開始

▼秋山軍(仮)vsALL OUT全面対抗戦!
飯野雄貴
勝俣瞬馬
彰人
竹下幸之介
vs
岡谷英樹
渡瀬瑞基
大石真翔
秋山準


【秋山軍(仮)の話】
▼秋山「自分をどういう風に見せていったらいいかとか、技はどうだとかいろいろ質問も受けて。DDTでやってきたものを全部ボクが来たからと言って取っ替えるのはイヤなので。やりたいこととかアドバイスしたり、基本的な投げ方をアドバイスした感じです。教えることもたくさんあると思うので、ポイント、ポイントでできることをやろうかなと。基本的にでき上がってる選手が多いので、そこはあまりいじりたくない。逆にいじって、余計にバランスというか、動き全部が変になったらイヤなんで。『これはどうした方がいいんですか?』という質問に対して、『これはこうやった方がいいんじゃいか』とか、そういう風にしていきたい。岡谷クンとか、まだデビューして間もなく、3年目以下の選手には変えていいかなと思いますけど、それ以上の選手には、あまりいじりすぎない方がいいのかなと思ってます。でも、いろいろ見てたら、『こうした方がいいんじゃないか』ということもたくさんあるんで、それはいる間はずっと練習場だけでじゃなく、試合会場でも気付いたことがあれば伝えようかなと思います」

▼大石「秋山さんの教え方を勉強したという感じです。これからもたぶんそういう機会が多くなってくると思うんで。彼らみたいにバカスカ受け身も取れないし、速くも動けないんで。秋山さんがしてきたことをボクがしていけるように、そういうところを盗んでいきたい」

▼渡瀬「技術も、もちろんそうなんですけど、リングに立ったときのたたずまいとか、姿勢、歩き方とか一つ一つで、これが秋山さんがリングで出してるオーラに、圧につながるのかというのを今日感じました。そういうのを吸収したら、リングで対じした相手に、『この選手はすごい圧があるんだ』と感じさせることができるのかなと思いました」

▼岡谷「ふだん学んでいることと全く違う形で、いろいろ細かいところとか学ばせていただいて、こういう動きや取り方もあるんだというのがすごくありました。これから、そういう動きも取り入れていきたいと思います」

――フロントネックロックについて

▼渡瀬「小学校の頃から、プロレスごっこで誰にも勝ったことなかったんですけど、初めての勝利が、クラスでいちばん強かった子にフロント・ネックロックで鼻血KOしたという思い入れのある技。秋山さんに使って、使われて、ホンモノのフロントネックロックはこんななんだというのを盗んでいきたい」

▼秋山「さっき彼に『人の技は使うな。オリジナルをやれ』って何度も言ったんです。人の技を使うというのは、2番手、3番手。オマエ(渡瀬)は2番手でいいけど、ほかの選手には、自分のオリジナル、その選手を代表する技をつくってもらいたい。新しくつくることじゃなくても、昔誰かが使ってた技をちょっと変えるとか、そのまま使ってもいいし。渡瀬以外は結束力はバッチリです(笑)。でも、ボクが来て、DDTの選手、特に彼(大石)は。渡瀬もそうですけど、うまくつないでやってくれるんでありがたい。なんだかんだ文句言ってますけど、(渡瀬は)ボクのところに来てくれて、いろいろ話してくれたり、DDTの状況をよく話してくれるんで。ボクはもう彼らを信用して。岡谷クンはまだ何をやっていいかわからない状況で、ここに来てがんばろうとしてるんで。ここにいてやっていれば、上に行かせることができると思うんで、がんばってもらいたい」

――納谷について

▼秋山「ボクのSNSに『納谷選手をどうにかしてくれ』って来るんですよ。たぶん、みんな納谷クンにすごい期待してるんだと思う。ちょっと見たら、動きが小さくなってる。DDTはみんなが小さいからだと思う。でも竹下選手とか、樋口(和貞)選手とかいるんだし、大きい選手とやるときは胸張って。小さい人とやるときも胸張って、自分をいかに大きく見せるかというのを、彼に伝えて。ボクも大きいので期待してます。今日彼は吸収してるんで。たぶんすぐよくなると思う」

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