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7/11【新日本】内藤“有観客”に「楽しくてしょうがない」 NEVER戦へ鷹木とSHOは猛火花

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020 決勝戦』大阪城ホール(2020年7月11日)
○内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロムvs石井智宏&SHO&矢野通×

 二冠王・内藤が約4ヵ月半ぶりの“有観客"大会を堪能。「久々に、このお客様の前でのプロレス…いや、楽しいよ。楽しくてしょうがないね」と満足げに振り返った。また、NEVER王座戦最後の前哨戦となった王者・鷹木とSHOは猛火花を散らした。

 『NEW JAPAN CUP』(NJC)期間中、定期的に試合を重ねてコンディションを調整してきた二冠王・内藤。当初は技のミスなどもあり、その調整具合に不安を垣間見せていたが、キッチリと仕上げてきた。明日(12日)はNJC覇者相手に防衛戦が控えているが、久々に観客がいる状態での試合を楽しんだ。

 試合終盤にはジュニアのSHO相手にスピーディな先読み合戦を展開。その動きからも調子の良さが伝わってくる。くせ者・矢野のインサイドワークに手を焼くが、ローブローは完璧に防御すると、連続して丸め込まれてもキッチリとキックアウト。ヒロムのトラースキック、鷹木のパンピングボンバーが連続してさく裂すると、最後はジャックナイフ式エビ固めで矢野を料理した。

 試合後は「久々に、このお客様の前でのプロレス…いや、楽しいよ。楽しくてしょうがないね。もちろん無観客試合も楽しかったよ。その10倍、100倍…比べものにならないぐらい気持ちいいね」と満足げにコメント。「こうしてお客様を入れての大会がスタートしたわけで、俺がいち早く新日本プロレスを元の状態に戻しますよ。いや、元通りじゃないな。今まで以上に、さらに皆様に注目してもらえるリングに俺がしてみせますよ。まだ少し時間がかかるかもしれないけどさ。そこは、トランキーロ、焦らずにお待ちください」と二冠王として決意を新たに。メインイベントの結果を受けて、明日の相手はEVILに決定。EVILはBULLET CLUBに電撃加入し、決別のEVILでKOされてしまったが、とにもかくにも二冠を防衛して、新日本の主役を死守するのみだ。

 また、試合では明日にNEVER王座戦を控える王者・鷹木と挑戦者・SHOも激しい火花を散らした。互いに先発を買って出ると、ど迫力の肉弾戦を展開する。一旦は控えに回ったものの、リング上で再び対峙すると感情が爆発。タイトル戦と変わらぬ熱戦に。ラリアットの相打ちを繰り返すと、額をつけてにらみ合い、互いに頬を突き出し、エルボー合戦で真っ向勝負。鷹木の追尾式ラリアット、SHOの追尾式ジャンピングニーがそれぞれクリーンヒットしたが、鷹木が左腕ラリアットでどうにか押し切った。

 試合が決したあとも、鷹木とSHOは視殺戦を展開。勝ち誇る鷹木に対し、SHOはNEVER王座を指差してタイトル奪取を誓った。バックステージでも激情は収まらず、鷹木は「明日は潰し合いじゃねえ。一方的に俺が叩き潰してやる。それから、『NEW JAPAN CUP』で屈辱を味わい、この前はベルトをことスピアー食らって、屈辱を味わった。明日は3度目の正直だ。明日、いや、次に屈辱を味わうのは、俺じぇねえよ、SHO。完全にNEXTは、SHO、お前だ」とSHOの決めゼリフを拝借して挑発。一方のSHOも「鷹木信悟、あなたとのシングルは毎回楽しみなんだよ。だけど、俺はベルトを獲ってからのことがすごく楽しみで仕方ないんだ。NEVERのベルトを持って、どんなヤツとそのベルトを懸けて戦えるかって考えただけで興奮がまだ収まらねえよ」とベルト奪取後の青写真にまで言及していた。

【内藤の話】「(2本のベルトをフロアに縦に並ベると)久々に、このお客様の前でのプロレス…いや、楽しいよ。楽しくてしょうがないね。もちろん無観客試合も楽しかったよ。その10倍、100倍…比べものにならないぐらい気持ちいいね。今日は残念ながら、客席をすべて使うことはできなかったけど、それでもこんなに楽しかったんだ。いったい、今まで通りに戻ったら、どれだけ楽しいんだろうな? それを今まで普通に経験していたわけでさ、なんて贅沢な時間だったのかなと思いますよ。こうしてお客様を入れての大会がスタートしたわけで、俺がいち早く新日本プロレスを元の状態に戻しますよ。いや、元通りじゃないな。今まで以上に、さらに皆様に注目してもらえるリングに俺がしてみせますよ。まだ少し時間がかかるかもしれないけどさ。そこは、トランキーロ、焦らずにお待ちください。さあ、俺にとって、テーマの見いだしづらいシリーズが今日で終わるね。今日で(『NEW JAPAN CUP』の)優勝者が決まるわけでしょ? EVIL、オカダ…。さあ、いったいどっちかなあ? 控室へ戻ってモニターで、いや会場の隅で、今日の優勝決定戦、じっくり見て、そして楽しませていただきますよ。さあEVILかオカダか、どっちかなあ…」

【鷹木の話】「オイ、SHO。1度勝ったからって、気を抜いてんじゃねえぞ。こっちはよ、はらわた煮えくりかえってんだ。明日は潰し合いじゃねえ。一方的に俺が叩き潰してやる。それから、『NEW JAPAN CUP』で屈辱を味わい、この前はベルトをことスピアー食らって、屈辱を味わった。明日は3度目の正直だ。明日、いや、次に屈辱を味わうのは、俺じぇねえよ、SHO。完全にNEXTは、SHO、お前だ。へへ。俺の、言いたいことは以上だ」

【ヒロムの話】「何度だって言うぞ。何度だって言う。俺は自分の夢を、この険しすぎる、なんとも険しすぎる、スゲエカッコいい夢を、俺は諦めたりしない。絶対に諦めないぞ。この『NEW JAPAN CUP』、俺の夢への距離を測れた。こんなに大きい収穫はねえ。そして、こんなに楽しみなことがこの先に待ってるんだと考えると、ゾクゾク、ゾワゾワしちまうよ。何度でも言う。何度だって言うぞ。俺(の夢)は、IWGPジュニアのベルトを巻き、ジュニアのまま、IWGPヘビー級のベルトを巻き、ゴールデンタイムで試合をすることだ。地上波でな…」

【SHOの話】「いよいよ明日だな。これが決まってから、いろんなもの、もちろんタイトルマッチが決まった嬉しさ、そしてプレッシャー、緊張、すべて俺はいまメッチャクチャ楽しんでるぞ。鷹木信悟、1回勝ったぐらいじゃ、俺もまだ越えたつもりじゃねぇんだよ。だからこそ明日、そのベルトを懸けて、俺ともう1度(戦え)。明日の戦いは、もちろんメチャクチャ楽しみだよ。鷹木信悟、あなたとのシングルは毎回楽しみなんだよ。だけど、俺はベルトを獲ってからのことがすごく楽しみで仕方ねぇんだ。NEVERのベルトを持って、どんなヤツと、そのベルトを懸けて戦えるかって考えただけで、興奮がまだ収まらねぇよ。今日は一緒のコーナーにいてくれたCHAOSの石井さんはもちろん、後藤さんだったり、ほかのユニットにも…。NEVER獲ったら、闘いたいヤツ、先輩、後輩、関係ねぇ! いっぱいいるんだ。だからこそ! 明日は必ず獲る。そして、いまこうしてジュニアタッグのベルトを俺が持ってるんだ。いや、俺たちが持ってるんだ。俺とYOHさん、そして海外にいるロッキー(・ロメロ)さん。俺たちが持ってるんだ。でも、どうなっちまうかわからない。どうなっちまうかわからないけど、その人たちがいなくても、俺は1人でも戦わなくちゃいけねぇんだ。もちろん、YOHさんのため、ロッキーさんのため、俺は、歩みを止めねぇぞ」

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