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7/13【全日本】田村が20年ぶり開催あすなろ杯で全勝優勝、Evolution入り決定

『2020 SUMMER ACTION SERIES開幕戦〜ファンクラブ会員限定 特別興行〜』東京・新木場1stRING(2020年7月13日)
「第5回あすなろ杯争奪リーグ戦」公式戦 ○田村男児vs大森北斗×

 112日ぶりの通常興行再開となった新木場大会のメインで田村が北斗との同期対決に勝利し、「第5回あすなろ杯争奪リーグ戦」で全勝優勝を決めた。20年ぶりの開催となった若手リーグ戦を制し、さらなる上昇を誓う田村はEvolution入りを希望し、諏訪魔もこれを認めた。

 全日本は3・23後楽園大会を最後に、新型コロナウイルス感染防止の観点から興行を自粛。4月から約3ヵ月間、無観客のTVマッチの形でプロレスを提供し、リング上の流れが展開されてきた。

 そのTVマッチの中で開幕したのが、このあすなろ杯。2000年以来、実に20年ぶりの開催で、北斗、田村、亮生のあすなろ戦士に愛媛プロレスのHAYATOを加えた4人による総当たりリーグ戦で争われた。この日の新木場大会が最終戦。ここまで2戦2勝で並ぶ北斗と田村が事実上の優勝決定戦となる最終公式戦を戦った。

 ともにシングルマッチでメインのリングに立つのは初めてだが、二人はそんなプレッシャーを感じさせない、若手同士らしい魂のこもった熱戦を繰り広げた。まずは田村がシュミット流バックブリーカーで腰攻めに出て、逆エビ固めで絞め上げれば、北斗は得意のエルボーを叩き込み、バックドロップで攻め立てる。負けじと田村は得意のタックルを連発し、俵返しで引っこ抜くと、逆エビ固めで捕らえた。

 耐えた北斗はフライングヘッドシザースから三角絞めを流れるように決めてペースを奪い返す。ダイアモンドカッターもさく裂させ、エルボーとハンマーパンチを打ち合う。引かない田村はラリアットを連打したが、北斗もローリングエルボーを叩き込み、新技の変型みちのくドライバーで突き刺すと、ジャーマンで仕上げにかかった。

 勝負あったかに思われたが、田村は3カウント寸前に返した。武骨に胸板へのハンマーパンチを連打して食い下がり、バックフリップ、シュミット流バックブリーカーと腰にピンポイント攻撃を浴びせる。すかさずアマレス流のアンクルホールドで北斗の動きを止めると、ダンロック(変型テキサスクローバーホールド)に持ち込んでギブアップを奪った。

 田村が北斗との同期対決に勝利し、リーグ戦3戦3勝・勝ち点6で公式戦全日程を終了。20年ぶりの開催となったあすなろ杯で全勝優勝を飾った。しかもレスラー人生初となるシングルマッチでのメインで会心の勝利。試合を裁いた和田京平レフェリーから優勝トロフィーを受け取った田村は喜びに頬を緩ませ、「大方の予想を裏切り、僕が優勝しました。誰も俺が優勝すると思ってなかったでしょ? だけど、これが現実です。俺が勝ちました」と胸を張った。

 「大森北斗、何か言ってみろよ」と迫ると、北斗は何とEnfants Terribles入りを表明。これに触発された田村は「実は僕も自分を上げるために、僕は、いや、俺はEvolutionに入りたいです」と希望した。バックステージで諏訪魔に覚悟を問われ、「自分をもっと上げるために、もっともっとステップアップするために、Evolutionに入ろうと思いました。お願いします!」と懇願。諏訪魔も「わかったよ。覚悟決めてよ。何のためにやるか、覚悟決めてやれよ」と認めた。晴れてEvolution入りが決まった田村は、諏訪魔から譲り受けたEvolutionTシャツにさっそく袖を通した。

 そしてHAYATOも宮原率いる新ユニット入りを希望。あすなろ杯の開催がきっかけとなって、若手間で大きなうねりが生じた。試合後のリング上で田村が「俺たち若い力が変われば、全日本プロレスも変わります。皆さん、これからの全日本プロレスにどうか期待してください」と宣言してみせたように、興行再開と時を同じくして相次いだ若手たちの自己主張によって、全日マットに新風景がもたらされる。

【試合後の田村】
▼田村「優勝することができました。ようやくこうやって第一歩を踏み出せた気持ちです。これからも負けないつもりで戦っていくんで、どうか期待してください」

――この優勝で、今まで以上に昇っていける手応えを掴めた?

▼田村「だいぶ掴むことができました」

※ここで諏訪魔が登場すると

▼諏訪魔「おめでとう」

▼田村「ありがとうございます」

▼諏訪魔「お前、何だよ? お前、Evolutionの名前出してたよな? どうした?」

▼田村「自分をもっと上げるために、もっともっとステップアップするために、Evolutionに入ろうと思いました。お願いします!」

▼諏訪魔「わかったよ。覚悟決めてよ。何のためにやるか、覚悟決めてやれよ」

▼田村「はい!」

▼諏訪魔「どんどんどんどん先輩を食いつぶしてよ、上に上がらなきゃ意味ねぇんだよ、この世界はよ」

▼田村「はい!」

▼諏訪魔「年齢関係ねぇんだから」

▼田村「はい!」

▼諏訪魔「よし。じゃあ、頑張れよ」

▼田村「はい! ありがとうございます」

※田村と諏訪魔が握手。諏訪魔は自分が着ていたEvolutionのTシャツを手渡すと田村も袖を通す

▼諏訪魔「これからどんどん暴れ回るからよ。次のステップアップだよ。若ぇお前ら、みんな生意気だったな?」

▼田村「はい!」

▼諏訪魔「お前もお前の道を突き進んでよ。一番お前が正しいんだっていうのを証明した方がいいと思うよ」

▼田村「はい!」

▼諏訪魔「よし、頑張って」

▼田村「ありがとうございます」

※諏訪魔が去っていくと

▼田村「ということで…Evolution入りすることができました。これからも、もっともっと頑張っていきます。もっと上を目指して頑張っていきますんで、これからもよろしくお願いします」

――Evolutionに入るということは、赤色も捨てる?

▼田村「そうですね。まぁ、これからやっていきます」

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