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7/17【全日本】5冠王・諏訪魔が「脱・秋山」宣言 「新しい全日本を作っていかなきゃいけない時期」

 5冠王・諏訪魔が17日、「脱・秋山」を宣言した。

 7・13新木場大会で通常興行を再開したばかりの全日本だが、一方で秋山準のDDTへのレンタル移籍が大きな話題となった。秋山が全日本を離れることによる影響は計り知れないが、そこで大きな役割を担うことになりそうなのが三冠&世界タッグ5冠王に君臨する諏訪魔だ。

 振り返れば2013年、武藤敬司らの大量離脱に見舞われた時、諏訪魔は「一人になっても全日本の看板を守る」と宣言した。当時も団体存続が危ぶまれたが、諏訪魔がリング上の中心になって全日本のリングと看板を守り続けて今がある。

 今回も団体を揺るがす激震となったが、これまで何度もピンチを乗り越えてきた諏訪魔は腹をくくっている。「全日本がまた分岐点に来てるなって思いますね。ターニングポイントっていうのかな。今、凄く重要な時期」と気を引き締め、「俺もだけど、各選手が思ったことを実践していってさ、新しい全日本プロレスを作っていかなきゃいけない」と誓っている。

 確かにコロナ禍に見舞われながらも、ようやく興行を再開した今が新生・全日本となって再出発するタイミングとしてうってつけ。諏訪魔は「今は脱・秋山路線でいくべき」と言い切った。言うまでもなく秋山が全日本で残してきた功績は大きいが、長期間で不在となるのは確実。そこで諏訪魔は「秋山色っていうのは消えるぐらいのことをやらなきゃいけないのかもしれない」と大改革も辞さない構えをみせた。そこには批判の声も上がりそうだが、諏訪魔の考えは「一生懸命やって形になった時というのは、また何か面白いことがやれるような時期が来ると思う」というもの。その「面白いこと」に秋山との再会が含まれるのは言うまでもない。

 当然、5冠王・諏訪魔の責任も大きくなってくる。リング上の中心は間違いなく諏訪魔だが、「今、福田全日本なの? 誰なの? 今わからないよね。象徴がいないんだよ」と言うように秋山不在の今、象徴的な存在が見当たらない。佐藤光留は分裂後の全日本を「諏訪魔全日本」と称し続けてきたが、今こそ、その諏訪魔全日本の確立に期待がかかるところ。諏訪魔自身も「リング上とはまた違った全日本プロレスという看板的なものを反映させていくポジションでやっていかなきゃいけないなとは思ってます」とキッパリ。象徴の役割を担ってく覚悟を決めた。「とにかく頑張りますよ。やるしかねぇな」と誓った諏訪魔はこれまで以上に全日本を背負って戦い続ける。

【諏訪魔の話】
――興行再開となった半面、秋山選手のレンタル移籍もあってリング外が騒がしい状況だが、どのように受け止めている?

▼諏訪魔「全日本がまた分岐点に来てるなって思いますね。ターニングポイントっていうのかな。今、凄く重要な時期なので、俺もだけど、各選手が思ったことを実践していってさ、新しい全日本プロレスを作っていかなきゃいけない時期なんだよね。だから、秋山色っていうのは消えるぐらいのことをやらなきゃいけないのかもしれないね。また一生懸命やって形になった時というのは、また何か面白いことがやれるような時期が来ると思うんだよね。まずは今は脱・秋山路線でいくべきだと思う」

――ようやく興行を再開した今が新しいものを作るタイミングなのかもしれない?

▼諏訪魔「そうだね。不思議なもんで、新しく何か出来上がるタイミングっていろんなものが重なり合って出来上がるもんなんだよね。今はスタートダッシュした奴がチャンスをつかめるタイミングなのかもしれないよ」

――それがEvolution入りした田村であり、Enfants Terribles入りした北斗かもしれない?

▼諏訪魔「それは行動を起こしたわけだからチャンスだと思うよ。何を伝えていくかはお客さんと俺もだけど、じっくり見たいなと思いますね」

――新しいものを作るという意味で5冠王・諏訪魔選手への期待も大きいが?

▼諏訪魔「やっぱ今ドシっと構えなきゃいけない時期なのかなと思うしね。当然、宮原だとか、ゼウスだとかさ、あとはジェイクか。そういうのがいて、リング上をガンガン盛り上げてくれると思うんだよね。リング上とはまた違った全日本プロレスという看板的なものを反映させていくポジションでやっていかなきゃいけないなとは思ってます」

――光留選手が言い続けてきた諏訪魔全日本を本格的に作り上げる?

▼諏訪魔「いやぁ、どうかな? 今、福田全日本なの? 誰なの? 今わからないよね。象徴がいないんだよ。だけど、いい時代になればいいよね。とにかく頑張りますよ。やるしかねぇな」

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