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7/18【全日本】暴走大巨人が二丁拳銃との王者対決制して世界タッグV3、究極の5冠戦実現へ

『2020 SUMMER ACTION SERIES〜千葉EXTRA DREAM 24〜』千葉・2AWスクエア(2020年7月18日)
世界タッグ選手権試合 ○石川修司&諏訪魔vs宮本裕向&木高イサミ×

 暴走大巨人がヤンキー二丁拳銃とのタッグ王者対決を制し、世界タッグ王座3度目の防衛に成功。7・25後楽園大会での「究極の5冠戦」にコマを進めた。

 6・30TVマッチで史上初となる無観客での三冠戦で諏訪魔が芦野を下し、至宝ベルトを死守。試合後、石川との暴走大巨人による三冠戦=究極の5冠戦に合意した。7・25後楽園で二人の宿願がいよいよ実現することになったと思いきや、その前にハードルが課せられた。アジアタッグ王者・イサミ&宮本との世界タッグV3戦が組まれたのだ。

 これを突破できなければ究極の5冠戦は成立しない。負けられない状況で諏訪魔と石川は苦戦を強いられた。体格差は歴然だが、暴走大巨人を上回るタッグ歴を持つ二丁拳銃にはそれを補うチームワークと機動力がある。まずは足攻めで石川の動きを止めにかかる。ならばと暴走大巨人はイサミ相手に腰攻めに出て、石川がかんぬきスープレックスで宮本を投げるなど攻め立てたが、諏訪魔が宮本のラリアットでなぎ倒されて流れをつかむには至らず。イサミの執ような腕攻めに諏訪魔が苦もんし、石川もドラゴンスクリューからの足4の字固めで苦しめられた。

 暴走大巨人も境川で糸口を見出そうとしたが、石川のスプラッシュマウンテンが不発に終わる。二丁拳銃が分断にかかると、諏訪魔がイサミのトペスイシーダを被弾し、ローンバトルに追い込まれた石川は宮本の串刺しダブルニーとイサミのジャンピングハイキックを同時に食らう。動きが鈍ったところで宮本のジャーマン、蒼魔刀、イサミのダイビングダブルニードロップと二丁拳銃の息もつかせぬ連続攻撃で攻め込まれた。

 その後もファイアーサンダーをイサミにリバースDDTで切り返されるなど手を焼いた石川だったが、起死回生のファイアーサンダーで逆襲ののろし。諏訪魔もバックドロップで宮本を蹴散らして分断すると、石川がランニングニーリフト、スプラッシュマウンテンで一気にイサミを攻め込む。そして最後はジャイアントスラムが火を噴いてようやく3カウントが入った。

 暴走大巨人が熱戦となった二丁拳銃とのタッグ王者対決に勝利し、世界タッグV3を達成した。体格差に関係なく苦戦を強いられた二人は二丁拳銃のタッグ力を実感。旧知の間柄にある石川が「二丁拳銃とはもうずっと組んだり戦ったり、同じ団体の仲間だったりして。またこうやって千葉での興行再開の一発目で、そういった相手とできるというのはプロレスラー冥利に尽きる」と感慨とともに充実感を漂わせれば、諏訪魔も「あの二丁拳銃っていうのは強ぇな。うまいっていうかね、苦手なタイプだな」と苦戦を認めたうえで「やりがいはあるな。プロレスに対しての気持ちっていうのは伝わってくるしさ。まだまだやり足んねぇな」と続きを見据えた。

 これで諏訪魔と石川は晴れて究極の5冠戦を迎えることができる。それが何よりもこの日、負けられない一番の理由だった。試合後のリング上で石川が「今までで一番凄い石川修司で諏訪魔さんにぶつかりたい」との予告とともに三冠獲りを宣言すると、諏訪魔も「俺は究極の5冠戦に命かけて戦うよ」と呼応。「その究極の5冠戦、その時からさ、全日本プロレスはさ、これから脱・秋山で俺はやっていきたいと思う」との決意をファンの前でも示した。

 究極の5冠戦は暴走大巨人が長年描き続けてきた大きな夢。それがようやく実現できる。石川が「俺らしか全日本プロレスっていう戦いはできないって思ってるんでお互い。お互いぶつけ合って。俺が一番前に立って、この全日本プロレスを盛り上げていきます」と誓えば、諏訪魔は「どんな困難が出てこようがさ。それは全日本プロレスというものを信じてやってきてるんでね。今その時期。ちょうど変わる時期、分岐点だ。そういう気持ちも責任感持って究極の5冠戦に挑みたい」と言い切った。覚悟を決めた二人は全日本が転機を迎えた今、三冠戦で究極の戦いをみせる。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「まぁリング上で言ったとおり二丁拳銃とはもうずっと組んだり戦ったり、同じ団体の仲間だったりして。またこうやって千葉での興行再開の一発目で、そういった相手とできるというのはプロレスラー冥利に尽きるというか、やっててプロレスっていいなと思いました。勝ったからかもしれないけど。でもね、やっぱ負けられないですよ。この究極の5冠戦って言ってから何年待ったか。お互いベルト獲れなくてできなかったし、このコロナでできなかったし、無観客っていうのも、やっぱりお客さんいるとこでって思いは二人ともあったし。ここで後楽園、お客さん入れての一発目、俺らしか全日本プロレスっていう戦いはできないって思ってるんでお互い。お互いぶつけ合って。でもリング上でも言ったとおり、俺が一番前に立って、この全日本プロレスを盛り上げていきます」

▼諏訪魔「あの二丁拳銃っていうのは強ぇな。うまいっていうかね、苦手なタイプだな。それと宮本っていうのは、ちょっと気に食わねぇな。性格があいつひねくれてるな。やった感じわかるんだ。やるとな。ただ、やりがいはあるな。プロレスに対しての気持ちっていうのは伝わってくるしさ。まだまだやり足んねぇな。今日ちょっと宮本っていうのが腹立ったな(苦笑) またね、防衛できたっていうのはよかったな。お客さん入れてから世界タッグ一発目だからね。それはやれてよかったし、防衛できたんでよかった。これで究極の5冠戦、障害なしに迎えるわけだから、あとは思いっきし正面衝突するのみですね。体が壊れようが、壊れたって立ってやる。それは気持ちが折れない限りは、骨が1本2本折れたってさ、全然立ち上がるよ。アキレス腱2本切れたって立ち上がってやるから。そういう気持ちで全力を尽くしたいなと思いますね。そして、勝ってね、全日本プロレスを新しい時代に引っ張りたいなと。突入させたいんでね。脱・秋山。それでいくしかないと思うよ、全日本プロレスは。俺の言い方がちょっと過激な部分もあるんだけどさ、でもそれは俺の本心であり、そこ一本貫いてやってきて、今までそうやってきたんだ。どんな困難が出てこようがさ。それは全日本プロレスというものを信じてやってきてるんでね。今その時期。ちょうど変わる時期、分岐点だ。そういう気持ちも責任感持って究極の5冠戦に挑みたいと思います」


【試合後のイサミ&宮本】
▼宮本「覚悟が足りなかったですね」

▼イサミ「やっぱり向こうが世界タッグをかけるって言った時点でアジアもかければよかったんだよね」

▼宮本「ダブルタイトルでやればよかった」

▼イサミ「それリング上で京平さんに言われたんだよ。言われたでしょ?」

▼宮本「うん、言われた」

▼イサミ「あれまで気づかなかったな」

▼宮本「でも、かけたくないですって言った自分もいたかもしれない」

▼イサミ「ホント?(苦笑)」

▼宮本「でも、その覚悟が足りなかったですね」

▼イサミ「まだ2回目だけど、何回獲ってんですか? あの人たち。最優秀タッグみたいな」

▼宮本「獲ってるね」

▼イサミ「週プロでも獲ってるでしょ。それぐらいのコンビだからね。しかもスーパーヘビー級の」

▼宮本「スーパーヘビー級です」

▼イサミ「ちょっとお世辞になるかもしれないですけど、宮本さん、我々二丁拳銃で戦ってきた、いろんな名タッグっていたじゃないですか。僕は最強だと思いました」

▼宮本「まぎれもなく最強だと思います。最強の暴走大巨人。だからこそね、アジアタッグかけてね、覚悟決めて戦えばよかった」

▼イサミ「それだけだね。心残りは」

▼宮本「今さらながらね」

▼イサミ「彼らが強く強くいてくれるんで、今2回やって2回とも負けてますけど、3回4回5回と、6回7回8回9回10回と挑んでいきましょうよ」

▼宮本「いきましょう」

▼イサミ「あとはあの二人による5冠戦を全日本TVで見たいと思います」

▼宮本「有人興行になりましたから。まだ声出せないけど、お客さんいる中で5冠戦をみましょうか」

▼イサミ「負けました! たまにはやりますか。俺たちは…弱い」

▼宮本「強い…弱い」

▼イサミ「でも、強いでいこう」

▼宮本「負けたけど」

▼イサミ「アジアなくしたわけじゃないからね」

▼宮本「そうだね」

▼イサミ「有人興行の中でアジアの防衛戦必ずやって、そしてキッチリ防衛したいと思います」

▼イサミ&宮本「なぜなら! 俺たちは強い!」

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