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7/19【NOAH】8・4後楽園で「中嶋vs拳王」ナショナル戦実現 うっかり“唱和"提案も…潮崎が再開2連戦締め

『STAY TOGETHER FOREVER! Day2』東京・後楽園ホール(2020年7月19日)
○潮崎豪&中嶋勝彦&清宮海斗&谷口周平&小峠篤司&大原はじめvs拳王&マサ北宮&征矢学&覇王&仁王&稲村愛輝×

 GHCナショナル王者・中嶋から次期挑戦者に指名された拳王が即諾。8・4後楽園大会での激突が決定的となった。一方でGHCヘビー級王者の潮崎は、声援禁止のなかでうっかり(?)観客に「We are NOAH」の“唱和"を提案する一幕がありつつも、ノア興行再開となった後楽園2連戦を王者として締めくくった。

 ノアとしては118日ぶりの“有観客"大会再開となった後楽園2連戦。その大トリに据えられたのは“ノア連合軍vs金剛"ともいうべき12人タッグマッチだった。

 のっけから金剛興行(7・24後楽園)での一騎打ちが決まっている谷口と征矢が激しい肉弾戦を展開。中盤には中嶋と拳王も“左ミドルvs右ミドル"の猛烈な蹴撃戦を展開してヒートアップするや、蹴暴とヴァーティカルスパイクまで打ち合って激しくやりあった。

 終盤には潮崎と稲村も真っ向からぶつかり合う。ショルダータックル合戦では稲村が競り勝ったものの、ラリアットでの正面衝突は潮崎が豪快に制して咆哮。続けざまにトドメの豪腕ラリアットをぶち込み、完璧な3カウントを奪ってみせた。

 試合後に動いたのは王者は王者でも、ナショナル王者の中嶋だった。赤ベルトを手に、花道を下がる拳王をマイクで呼び止めると「お前最近くすぶってるからさ。どうだ、このベルト、欲しくないか? 一応聞いておこう。欲しい、欲しくないか。イエスかノーかで答えてくれよ」と拳王を次期挑戦者に指名した。

 先のTVマッチで行われたGHCナショナル王座挑戦者決定トーナメントでは、金剛から5人が投入されたものの、優勝した征矢学は中嶋のベルトを奪うには至らなかった。

 再びリングインして中嶋の前に立った拳王は「おい、中嶋勝彦。このベルトに誰も挑戦してこないから俺の名前を出すのか? お前の持ってるこの赤いベルトに魅力がないから、みんな挑戦しねえんだよ」と切り捨てたうえで、「赤いベルトはかわいそうだなあ…。もとはと言うと、このこのベルトは会社…いや、親会社…いや、元親会社の…リデットエンターテインメントが作ったベルトだ! おい、そんなのな、欲しいに決まってるだろ」と承諾。「8月4日、ここ後楽園ホールでこのかわいそうなベルトをダイヤモンドのように輝かしてやるからな」と宣言し、8・4後楽園大会での「中嶋vs拳王」ナショナル王座戦が決まった。

 ともあれ、興行再開となった後楽園2連戦を勝利で締めくくったのは潮崎。“AXIZ"の相棒・中嶋から締めのマイクを託されると、「お久しぶりです! 前後2席空いている中ですけど、こうやってみんなと会えて、みんなの前で試合ができて、本当に感動しています。みんなありがとう!」と感謝して場内も大きな拍手に包まれた。

 さらには「これからプロレスリング・ノア、自粛中も止まらなかったように、これからドンドン前に前に進んでいきます。プロレスリング・ノアは俺だ! I am NOAH!」と結んだかと思いきや、「よし、みんな“We are NOAH"でいくよ」と観客に唱和を提案した。

 無論、飛沫防止で“声援禁止"なだけに、場内は拍手で呼応できない微妙な空気に…。即座に気づいた潮崎は「そうだ、しゃべれないんだ…」と慌てて撤回したが、再開興行の最後の最後で痛恨のうっかりをカマした少々“天然"な王者に、場内もホッコリした空気となった。

 仕切り直して最後は「OK、しゃべれないから、心の声でみんな叫んでくれ。いくぞ! We are NOAH!」と潮崎が音頭をとり、観衆も無言で声を突き上げて幕。

 前夜は丸藤正道に敗退。旗揚げ20周年記念日となる8・5後楽園大会でのGHC防衛戦が決まった潮崎は「丸藤正道とはこうやってベルトを懸けてタイトルマッチをやったことがないと思うんです。8月5日はノアにとって、そして2人にとって、ノアのファンのみんな、HOMIESのみんなにとって意味のある戦い、意味のある日にしたいと思います」と次なる夏の大一番を見据えた。

【試合後の潮崎&中嶋】
――久しぶりのお客さんを入れての大会2日間が終了した。大会を振り返ると?

▼中嶋「やっと戻ってきたね」

▼潮崎「戻ってきたっすね。まだまだ記者とカメラマンとの距離がありますけど、でもお客さんもそういう距離の中、本当に大勢来ていたいただいて感謝です」

▼中嶋「あと、いろんなルールがある中で、ちゃんとHOMIESがそのルールを守って応援してくれていることが嬉しいですよね」

▼潮崎「HOMIESのみんながもどかしいですけど。声が出せないから」

▼中嶋「声出せないのに、声を出させようとするから」

▼潮崎「完全に飛んでました、今日は(笑)」

――改めてこの自粛期間をどう受け止めていた?

▼潮崎「こういう風になって、また自分たちも、そしてHOMIESのみんなもノアの大切さ、HOMIESの大切さがより感じ取れる期間だったなと思います」

▼中嶋「またいつか戻れると信じてたし、それがひとつ昨日と今日で実現できたことは良かったかなと思います」

――そんな中、お二人ともタイトルマッチが決まった。まず中嶋選手はどんな思いで?

▼中嶋「(潮崎が)8・5決まったし、じゃあその前に一発かましたいなという気持ちもあったしね。あと、拳王がくすぶっていたように俺には見えたから。相変わらず口は上手いけど、なんだかんだ挑戦したいってことでしょ? 回りくどいんだよね、言い方が。イエスかノーかって聞いてるのにさ。まあ、いいや。とにかく8・4、このベルトを懸けて。8月一発目でしょ、後楽園。思いっきり豪さんの前に爆発させたいと思います」

――潮崎選手は丸藤選手とのタイトルマッチが決まった

▼潮崎「丸藤正道とはこうやってベルトを懸けてタイトルマッチをやったことがないと思うんです。8月5日はノアにとって、そして2人にとって、ノアのファンのみんな、HOMIESのみんなにとって意味のある戦い、意味のある日にしたいと思います」

――AXIZとしての動きも気になるが、それについては?

▼中嶋「今日もそうだけど、8月も4日5日と俺たちがベルトを懸けてタイトルマッチをするわけだし、言うまでもないでしょ。AXIZ、俺たちが中心だ」

――最後にファンの皆さんに一言

▼中嶋「やっと…やっと会えたね、HOMIES。2日間、凄い楽しかった。そして、これからも変わらず…いや、違うな。今以上に俺たちは加速していくから。遅れずついてきてくれ。よろしく」

▼潮崎「2日間こうやって試合がありましたけど、さらにね、ドンドンドンドン今日よりも明日、明日よりも明後日、その先その先を見据えて、俺たちは突き進んでいきますよ。AXIZをよろしくお願いします」

▼中嶋「そして…」

▼潮崎「そう、そしてこのベルトを持っている俺が…I am NOAH」

▼中嶋「We are NOAH」

【試合後の拳王】
――大会を振り返ると?

▼拳王「4ヵ月ぶりの“有観客"。やはりレスラーとして凄い気持ちいいものがあるな」

――それはファンの前で試合ができたから?

▼拳王「目の前の敵を倒すということは一番大事なことだけど、見ている客のクソ野郎どもを喜ばせる、満足させる。これもレスラーの大事な仕事だろ? それがな、目の当たりにできて、スゲェ心がスカッとしたよ」

――さらに大きな機会が生まれた

▼拳王「中嶋勝彦…。ベルトに挑戦してやる? お前が持っているベルトに魅力ないから、誰も挑戦してこねえんだろ? なにがトーナメントやって決めてみろだ。お前の持っているベルトはなにも価値ねえんだよ。あの赤いベルトが泣いてるぞ! おい、中嶋勝彦。あの赤いベルトに寂しい思いさせんじゃねえよ! 8月4日、後楽園ホール、俺があのベルトを奪って、魅力的な赤いベルトにしてやるからな!」

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