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8/2【ZERO1】火野奪還ならず ヴァイスV2、JTO田村電撃登場で挑戦表明

『第17回天下一ジュニアトーナメント2020』(2020年8月2日)
世界ヘビー級選手権試合 ○クリス・ヴァイスvs火野裕士×

 ヴァイスが火野を返り討ちにし、世界ヘビー級王座V3を達成。試合後、JUST TAP OUTの田村ハヤトが現れて挑戦を表明した。また、ブードゥー・マーダーズ(VM)から追放された三又又三元GMはZERO1との決別を宣言した。

 5・3TVマッチで耕平を破って世界ヘビーのベルトを奪ったヴァイス。6・6TVマッチではZERO1に帰還したジャクソンを返り討ちにして初防衛を果たし、この日V3戦を迎えた。相手は火野。VMと結託した三又GM(当時)から挑戦者に指名され、3・1後楽園で耕平に敗れて第25代王者から陥落以来5ヵ月ぶりの後楽園大会で返り咲きのチャンスをつかんだ。

 のっけから両者はエルボー合戦で火花を散らし、タックル合戦で正面衝突を繰り返す。エルボー合戦はヴァイスがサミングで制しても、火野はボディスラムで反撃。だが、三又元GMが場外から足を引っ張って追撃を妨害すると、VMは集団暴行を働き、TARUは鉄パイプで右腕を殴りつけた。

 すかさずヴァイスは右腕攻めを開始。アームロックで絞め上げ、ニードロップを連発して狙い撃ちし、TARUもレフェリーの死角を突いて鉄パイプ攻撃に出る。火野がフロントスープレックスで反撃しても、三又元GMがエプロンに上がって追撃を妨害。撃退した火野だが、次の瞬間、ヴァイスがロープ越しのフライングショルダーを発射する。すかさず滞空式ブレーンバスターで巨体を叩きつけ、グラウンドコブラで右腕を絞め上げた。

 耐えた火野も逆水平合戦に持ち込んで打開を図る。またも三又元GMがエプロンに上がってきても排除し、ヴァイスにショルダータックルで突進。セントーンを投下していく。ダイビングセントーン狙いはヴァイスが察知し、デッドリードライブで撃墜。ラリアットも2度の相打ちに持ち込み、バックフリップで叩きつける。ラリアットも叩き込んだが、コーナー上での攻防を制した火野はダイビングボディプレスで逆襲。ラリアットでねじ伏せ、Fucking BOMBの構えに。またまた三又元GMがエプロンに上がってきたが、火野は冷静。パウダー攻撃をヴァイスに誤爆させた。

 ここでVMの岡本が乱入し、火野鎮圧にかかったが、REVENGERSが総出で飛び込み、連続串刺し攻撃、田中が竹刀攻撃で蹴散らす。すかさず火野が串刺しラリアットをヴァイスに叩き込み、Fucking BOMBを仕掛けたが、今度は横山が乱入してパウダー攻撃で妨害してしまう。すかさずヴァイスがパッケージドライバーで突き刺して火野から3カウントを奪った。

 VMが悪行三昧の末、ヴァイスが火野を返り討ちにして世界ヘビー級王座3度目の防衛に成功した。試合後、勝ち誇るVMだったが、岡本が三又元GMを襲撃。一旦制止したTARUだが、三又元GMの道着を引っぺがし、横山と二人がかりでストンピングを連発した。バックステージでは岡本が三又元GM追放を明言。肩を落とした三又元GMだったが、「今思い起こせばZERO1のフロント、レスラー、誰一人嫌いな奴がいません。本当に最高の3年間でした。本当にマスコミの皆さん、3年間ありがとうございました」と感慨深げにZERO1マットに別れを告げた。

 ZERO1マットを去る人間もいれば、新たに足を踏み入れる人間もいる。試合後に姿を現したのがJUST TAP OUTの田村だ。エプロンに立った田村はヴァイスのベルトを指差して挑戦を意思表示。去っていくヴァイスの背中をにらみつけたうえで、マイクを持つと「皆様、初めまして。TAKAみちのく率いるJUST TAP OUTからやってきました田村ハヤトと申します。僕はこの新生ZERO1、気になって気になって、TAKAみちのく代表には黙ってひとりでここにやってきました」とZERO1ファンにあいさつした。「今、この新生ZERO1のリングには若い選手、イキのいい選手がいっぱいいますね。その中で、この外敵・田村ハヤトがこのリングのこの団体の最高峰のベルトに挑戦し、チャンピオンになって、新しい風を吹かせるのも面白いんじゃないでしょうか?」と世界ヘビー級王座獲りに照準を合わせた。

 さらに、「ほとんどの人がこんな若造、絶対獲れるわけないって思ってますよね? 僕は大舞台になればなるほど強い男ですよ。キャリアなんか関係なく、大きい舞台に行ったら力を発揮するタイプですよ。この田村ハヤトのことを知らない人がほとんだと思うので、家に帰ってから田村ハヤトを検索して見てください」とビッグマウスぶりを発揮し、「この田村ハヤトがZERO1のリングに上がったら、なにかが起こりますよ。お楽しみに」と予告した。

【試合後のヴァイス、横山、岡本】
▼横山「チャンピオン! わかるかお前ら? オジキが三又の服を脱がせたってことはよ、あいつはクビだよ、クビ。あんな奴いらねぇんだよ」

▼岡本「三又使えなさすぎ。ダメもう。オジキの判断を支持するよ」

▼横山「あいつはクビ、クビ。あんな奴いらねぇんだよ。なぁクリス」

▼ヴァイス「ミマタ、シネェー」

▼横山「GMでもなくなったし、使えねぇんだよ」

【田村の話】「今日の新生ZERO1後楽園ホール大会、どうしてもいても立ってもいられず、一人でやってきてしまいました。この新生ZERO1のリング、若い選手、今たくさんいますよね。皆さん熱いファイトして、僕もこのリングにどうしても上がりたいっていう気持ちが強くて、ここに乗り込んできて、やっぱりね、僕はとにかく誰よりも目立ちたい。その思いで最高峰のベルトに挑戦させていただきました。僕みたいな外敵、若者がいきなり乗り込んできて、このリング暴れ回っても面白いんじゃないですか。それで他の若手たちみんな火ついて僕にバチバチやってきてくれたら、より楽しみですね。最高峰のベルトに挑戦表明して、この後どうなるかわからないですが、僕自身は田村ハヤトの名前を売るためにも…やっぱりほとんどの人がまだね、こんな若造知らないと思うので、その中でリングの上で田村ハヤトの試合をしっかり見せて、このZERO1のリングで盛り上がっていけたらなと思います。一つ言えるのは、この田村ハヤトがZERO1のリングに上がったら何かが起こるよと。ホント皆さん楽しみにしてください。ありがとうございました」

【三又の話】「約3年間、GMやらせていただいて、ブードゥーの一員にもなって、今日がホントに全部最後になりました。ホントにGMとして、もっと頑張らなきゃいけなかった部分がありますが、僕はいっても博多でGMで電流爆破やらせていただいて、未だに額の傷…10針縫わさせていただきました。救急車で運ばれました。ホントにいい意味で最高の思い出です。今後は今YouTubeをやってるんで、何らかの形でZERO1と一緒に何かできればなと思ってます。今思い起こせばZERO1のフロント、レスラー、誰一人嫌いな奴がいません。本当に最高の3年間でした。本当にマスコミの皆さん、3年間ありがとうございました」

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